青森ねぶた祭を動かす扇子持ち・カズナリさんの3年後
2026年9月20日放送の『家、ついて行ってイイですか?』3時間半超SPでは、青森ねぶた祭で巨大なねぶたを先導する「扇子持ち」のカズナリさんに再び密着します。2023年の取材では「ねぶたが自分の全て」と語っていたカズナリさん。今回は3年後となる2026年、青森山田学園の一員として再び大賞を目指す姿が紹介されます。
カズナリさんは、ただ祭りが好きな人ではありません。18歳から青森ねぶた祭に関わり、一度は団体を離れながら約20年間祭りを支え、やがて選ばれた人だけが担う「扇子持ち」になった人物です。普段は大学職員として働き、剣道部の監督も務めています。
この記事でわかること
- カズナリさんが務める青森山田学園の「扇子持ち」という役割
- 大学職員・剣道7段というカズナリさんの経歴
- 2026年の青森山田学園ねぶたと、ねぶた大賞の結果
- 18歳から始まった、カズナリさんと青森ねぶた祭の歩み
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カズナリさんは青森山田学園の「扇子持ち」
カズナリさんが『家、ついて行ってイイですか?』に最初に登場したのは2023年。青森山田学園のねぶたで「扇子持ち」を担当していたところ、番組スタッフから声をかけられました。当時58歳で、18歳の頃から青森ねぶた祭に参加していたことが紹介されています。
さらに、祭り以外の顔もかなり濃い人物です。
- 職業:大学職員
- 剣道部の監督
- 2023年時点で剣道7段
- 妻はユキコさん
- 小沢仁志さんを応援する「青森小沢会」のメンバー
- 小沢仁志さん出演作品にエキストラ出演した経験あり
剣道7段に昇段した際には、最終目標として8段を掲げていました。ねぶたの扇子持ち、大学職員、剣道部監督という3つの顔を持つ、まさに祭りと武道に人生を注いできた人です。
2026年のねぶた大賞はJRねぶた実行プロジェクト
9月20日の放送では、「3年後の現在」として2026年の青森ねぶた祭に参加するカズナリさんを取材。「狙うは大賞」と紹介されています。
2026年に青森山田学園が出陣させた大型ねぶたは、ねぶた師・塚本利佳さんによる「閻魔王」です。青森ねぶた祭オフィシャルサイトにも、青森山田学園の2026年作品として正式に掲載されています。
一方、2026年の受賞結果は次のようになりました。
- ねぶた大賞:JRねぶた実行プロジェクト「北海の雄」
- 知事賞:日立連合ねぶた委員会「吉野山 桜下の別れ」
- 市長賞:青森菱友会「破邪顕正」
- 商工会議所会頭賞:あおもり市民ねぶた実行委員会「道成寺」
- 観光コンベンション協会会長賞:サンロード青森「鈴鹿山の鬼神伝説」
- 運行・跳人賞:日立連合ねぶた委員会
- 囃子賞:日立連合ねぶた委員会
青森山田学園は2026年の公式受賞一覧には入っておらず、カズナリさんたちが目指していたねぶた大賞は、JRねぶた実行プロジェクトの「北海の雄」が受賞しました。
それでも、2023年から3年を経て再び大賞へ挑む姿そのものが、今回の放送の大きな見どころになっています。
扇子持ちは巨大なねぶたを動かす「指揮者」
青森ねぶた祭といえば、巨大なねぶたや跳人、囃子が目立ちます。しかし、その巨大なねぶたを実際に動かすうえで欠かせないのが「扇子持ち」です。
扇子持ちはねぶたの前方に立ち、笛と扇子を使って曳き手へ指示を送ります。
役割は単に進行方向を示すだけではありません。
- 前進させる
- 停止させる
- ねぶたを傾ける
- 回転させる
- 曳き手全体の動きを合わせる
観光庁が青森ねぶた祭実行委員会の情報をもとにまとめた解説でも、扇子持ちは山車の動きをコントロールする「float conductor=山車の指揮者」と位置付けられています。
大型ねぶたは横幅約9m、高さ約5m、奥行き約7m、重さ約4トンにもなるため、周囲にぶつけることなくダイナミックに動かす扇子持ちの責任は非常に大きい役目です。青森県の公式観光情報でも、祭りを陰から支える花形であり名誉職と紹介されています。
18歳から参加し20年間の支援を経て扇子持ちへ
カズナリさんとねぶたの関わりは18歳から始まりました。
そのままずっと扇子持ちをしてきたわけではありません。途中では約20年間所属団体を離れ、警察と協力しながら祭りの秩序を守る側でねぶたを支えていました。その長い期間を経て、ようやく団体から扇子持ちを任されることになります。
2023年の取材時点では、扇子持ちとしての経験は約5年。念願の役目に就いた後にはコロナ禍による祭りの中止も経験しました。
だからこそ、規制のない形で開催された2023年の青森ねぶた祭には特別な思いがありました。
カズナリさんが語っていたのは、ねぶた師だけが良い作品を作れば賞を取れるわけではないということ。ねぶたの出来だけでなく、運行、囃子、跳人など、全員がまとまって初めて1つの祭りになるという考えです。
2008年の大賞から再び頂点を目指してきた
カズナリさんが所属する青森山田学園は、2008年にねぶた大賞を受賞しています。
2023年の番組取材でも、カズナリさんは再び大賞を取ることを目標としていました。当時は入賞できませんでしたが、その挑戦は2026年にも続いています。
祭りでは、約1年をかけて作られた巨大なねぶたが、祭りの終了後には解体されます。
長い時間をかけて作られた作品が実際に街を動くのは、わずかな期間。その限られた時間に、制作した人、囃子方、跳人、曳き手、そして扇子持ちの思いが集中します。
カズナリさんが扇子持ちという仕事に強い責任感を持つ背景には、この一瞬に全てをかける青森ねぶた祭ならではの文化があります。
2026年も青森山田学園の学生たちが参加
2026年の青森ねぶた祭では、青森山田学園の学生たちも8月3日から7日にかけて運行に参加しました。
学生は跳人だけでなく、曳き手や囃子方も担当。さらに東京都立六郷工科高校ねぶた部の生徒も参加し、世代や地域を越えて祭りに関わっています。
カズナリさんが長年守ってきた青森山田学園のねぶたは、個人だけの祭りではありません。
若い世代が曳き手や囃子方として加わり、その巨大なねぶたを扇子持ちが先導する。そこには、1人の祭り好きから始まる話では収まりきらない、世代をつないでいく青森ねぶた祭の姿があります。
青森ねぶた祭の基本情報
青森ねぶた祭は毎年8月2日から7日まで開催されています。
- 8月2日・3日:子どもねぶた・大型ねぶた夜間運行
- 8月4日・5日・6日:大型ねぶた夜間運行
- 8月7日:大型ねぶた昼間運行
- 8月7日夜:青森花火大会・ねぶた海上運行
2026年の青森山田学園の作品は「閻魔王」、制作者は塚本利佳さんでした。
まとめ
『家、ついて行ってイイですか?』で紹介されるカズナリさんは、青森山田学園のねぶたを先導する扇子持ちです。
18歳から祭りに参加し、約20年間は別の立場から祭りを支え、その後ようやく扇子持ちに指名されました。普段は大学職員として働きながら剣道部を指導し、2023年時点では剣道7段。ねぶたと剣道という2つの世界で長年積み重ねを続けてきた人物です。
2026年も青森山田学園の「閻魔王」とともに大賞を目指しましたが、ねぶた大賞を受賞したのはJRねぶた実行プロジェクトの「北海の雄」でした。
3年前に語った大賞への夢を持ち続け、再び巨大なねぶたの前に立つカズナリさん。扇子と笛だけで何トンものねぶたを動かす姿は、9月20日の放送でも大きな見どころとなります。
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