中川航は117.5dBの爆音拍手を研究した高校生!剣道部の応援が出発点
たった1人の拍手で、どこまで大きな音を出せるのか。そんな身近な疑問を本気で追究し、117.5dBという驚きの測定値にたどり着いた高校生がいます。
茨城県立並木中等教育学校6年の中川航(なかがわ・わたる)さんです。
2026年10月12日放送のカンテレ・フジテレビ系『カズレーザー&石井亮次も知らない神研究!シャーベル賞』では、中川さんが取り組んできた「拍手を最強にしたい!」という研究が紹介されます。
研究の出発点は、所属する剣道部の応援でした。人数の少ない自分たちの応援が、相手校の大きな拍手にかき消されてしまったのです。
そこで中川さんは、少人数でも大きな音を出せる拍手を考え始めました。
手の形や角度、腕の動かし方などを変えながら、760通り以上の条件を検証。空気の共鳴という物理現象にも注目し、約4か月にわたって研究を重ねました。
その成果は学校内にとどまらず、全国規模の探究コンテストでも評価されています。
この記事でわかること
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中川航さんが記録した117.5dBの拍手と大きな音が出る仕組み
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剣道部の応援から760通り以上の検証を始めた理由
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手の形・角度・空気の共鳴を利用した研究方法
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全国の探究コンテストでの受賞歴と学校での活動
最強拍手の測定値は117.5dB!手の間の空気を生かした研究
中川航さんの研究「拍手を最強にしたい!」で注目されるのが、117.5dBという測定値です。
dB(デシベル)は音の大きさを表す単位です。
中川さんは、手を強くたたくだけでなく、手のひらの形やぶつける角度などを細かく変え、音の大きさを比較してきました。
研究で注目した主な条件は次のとおりです。
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左右の手のひらの形
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両手を合わせる角度
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肘の曲げ方
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拍手をする手の位置
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手のひらの密着具合
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腕や体の動かし方
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拍手の速さ
これらの条件を組み合わせ、より大きな音が出る方法を検証しました。
中川さんの研究資料には、117.5dBという最大測定値が記録されています。
ただし、これは本人の実験条件で得られた数値です。国際的に統一された条件で測定し、ギネス世界記録に正式認定されたという意味ではありません。
それでも、誰もが日常的に行う拍手をここまで科学的に追究したことが、この研究の大きな特徴です。
拍手が大きく響く仕組みにはヘルムホルツ共鳴が関係する
拍手の音は、単に左右の手がぶつかる衝撃だけで発生しているわけではありません。
手のひらの間に閉じ込められた空気の動きも関係しています。
中川さんが研究の中で注目したのが、**「ヘルムホルツ共鳴」**という物理現象です。
ヘルムホルツ共鳴とは、空洞の中にある空気が振動し、特定の周波数の音が強く響く現象です。
例えば、空き瓶の口に息を吹きかけると、音が鳴ることがあります。
これは瓶の中の空気が振動することで生じる現象です。
拍手でも、手のひらを合わせたときに一時的な空洞ができ、その中の空気が圧縮されたり、外へ押し出されたりします。
そのため、手の形やすき間の作り方によって、音の響き方が変わります。
中川さんは、こうした仕組みを理解したうえで、どのような手の形が大きな音につながるかを検証していきました。
力任せにたたくのではなく、手の中にできる空気の空間を利用することが、研究の重要なポイントになっています。
大きな音を出すため手の角度や肘の位置まで検証
中川さんの実験では、手のひらの形だけでなく、腕の使い方にも注目しています。
例えば、左右の手を合わせる角度を変えると、接触する面積や空気の逃げ方が変化します。
また、肘の角度を調整すれば、手をたたくときの動きや力の伝わり方も変わります。
中川さんは、こうした条件を1つずつ変えて測定しました。
実験では、手のひらにクリームを塗って密着具合を変える方法も試しています。
手の表面の状態を変えることで、空気が逃げる量や音の出方に違いが生じるかを確かめるためです。
さらに、片膝をつく姿勢や、体全体の動きを利用した拍手についても検証しました。
同じ人が拍手しても、姿勢や手の使い方によって結果は異なります。
中川さんは、このような条件の違いを繰り返し比較し、音が大きくなる組み合わせを探しました。
なお、117.5dBという測定値は非常に大きな音の水準です。自宅で再現を試す場合でも、耳の近くで強くたたいたり、過度な力で何度も拍手したりすることは避ける必要があります。
研究の始まりは剣道部の応援で感じた悔しさ
中川さんがこの研究を始めた理由は、非常に身近な出来事でした。
所属している剣道部は、部員数が多い部ではありません。
大会で試合を応援するとき、相手校の大人数による拍手に、自分たちの応援がかき消されてしまうことがありました。
剣道は、選手が試合に集中して戦う競技です。
応援する側も、仲間を少しでも後押ししたいと考えます。
しかし、人数が少なければ拍手の総量では不利になります。
そこで中川さんは、人数を増やすのではなく、1人が出せる音を大きくすることに目を向けました。
普段なら、そこで終わってしまう疑問です。
しかし、中川さんは拍手の音を科学的に分析すれば、少人数でも力強い応援ができると考え、研究テーマに選びました。
学校生活の中で感じた悔しさが、音の物理現象を追究する研究へ発展していったのです。
760通り以上の条件を調べるため約4か月間実験を重ねた
拍手は誰でもできる簡単な動作ですが、音の大きさに関係する条件は数多くあります。
中川さんは、最初から最も大きな音が出る拍手を見つけていたわけではありません。
さまざまな手の形や動きを考え、実際に試し、測定結果を比較する作業を繰り返しました。
番組で紹介される検証条件は760通り以上。
研究は約4か月にわたって続けられました。
ここで重要なのは、拍手という単純な動作を、条件ごとに分けて考えていることです。
例えば、手の形だけを変更して比較すれば、手の形によって音が変化するかを調べられます。
次に腕の角度を変えれば、腕の使い方による影響を考えることができます。
さらに、手の表面の状態や体の姿勢なども組み合わせることで、より多くの条件を比較できます。
中川さんは、このような試行錯誤を続け、独自の拍手の方法を作り上げました。
研究資料では、音が大きく出る拍手について「ビッグサンダーショット」という名称も使用されています。
身近な疑問から始まった研究ですが、その過程には物理学の知識と地道な実験が積み重ねられています。
音の測定値だけでなく実際の聞こえ方にも注目した
拍手の研究でもう1つ興味深いのが、測定された音の大きさと、人が実際に感じる音の大きさの違いです。
瞬間的に大きな音が出ても、必ずしも遠くまで迫力のある音として聞こえるとは限りません。
中川さんは、1回の拍手で記録する数値だけでなく、連続して拍手したときの聞こえ方にも注目しました。
研究では、拍手のテンポを変えることで、音の印象が異なることも検討しています。
例えば、1回ずつ強くたたく拍手と、比較的速いテンポで連続してたたく拍手では、聞く人が受け取る印象も変わります。
これは、単発の音の最大値と、一定時間続く音の聞こえ方が同じではないためです。
剣道の応援に使うのであれば、測定器の数値だけでなく、選手や周囲の人にどう届くかも重要になります。
このように、最初の目的だった「仲間を応援すること」と、科学的な測定を結び付けている点も、中川さんの研究の魅力です。
6122件から12件に選ばれた中高生探究コンテスト2026
中川さんの研究は、学校内だけでなく、全国規模の探究活動でも評価されました。
2026年に開催された「中高生探究コンテスト2026」では、全国から6,122件の応募がありました。
その中から最終審査へ進むファイナリスト12件に、「拍手を最強にしたい!」が選ばれています。
主な実績は次のとおりです。
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2025年度:並木中等教育学校の課題探究校内発表コンテストで金賞
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2026年:中高生探究コンテスト2026でファイナリスト12件に選出
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2026年:SDGs探究AWARDS2025の企画・アイディア・共創チャレンジ部門で優秀賞
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2026年:STEAM JAPAN AWARD 2026で研究テーマが紹介
特に中高生探究コンテストでは、全国から集まった多様な研究テーマの中で、高い評価を受けています。
AIや環境問題、医療、動物の研究など、さまざまな分野の探究が集まる大会で、拍手という身近な題材が注目されたのです。
SDGs探究AWARDSでも優秀賞を受賞
中川さんの「拍手を最強にしたい!」は、SDGs探究AWARDS2025でも評価されています。
このアワードは、SDGsや社会課題の解決につながる探究活動を対象としたコンテストです。
2025年度には全国から656件の応募がありました。
中川さんの研究は、企画・アイディア・共創チャレンジ部門の優秀賞を受賞しています。
大きな音を出す拍手という研究は、一見すると社会課題から離れたテーマにも感じられます。
しかし、研究の出発点は、少人数でも仲間を力強く応援したいという思いでした。
高価な機器や大がかりな設備を使わず、自分の体と科学的な知識を使って課題に取り組んだことが特徴です。
研究成果は大会主催者の公式サイトで公開されており、本人が作成した資料を読むこともできます。
並木中等教育学校は1人1テーマの探究を重視する学校
中川さんが通う茨城県立並木中等教育学校は、茨城県つくば市にある公立の中高一貫校です。
同校は、科学や探究活動に力を入れています。
特徴的なのが、生徒1人につき1つの研究テーマを持ち、長い期間をかけて探究を進める教育方針です。
4年次から6年次には、本格的な課題探究活動に取り組みます。
学校には27の課題探究ゼミが設けられ、生徒たちは自分で見つけた疑問について研究を進めています。
同校が大切にしているのは、最初から正しい答えを出すことだけではありません。
自分で疑問を見つけ、何度も試行錯誤し、結果を検証することを重視しています。
中川さんの研究も、こうした学校の探究活動から生まれました。
2025年度の校内発表コンテストでは、中川さんのほかにも「りんごを潰すには?」「植物由来の日焼け止めをつくる」といった身近で独創的な研究が金賞を受賞しています。
中川航の研究発表と公式資料の閲覧方法
中川さんの研究については、学校やコンテスト主催者が資料や動画を公開しています。
研究者・学校情報
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氏名:中川航(なかがわ・わたる)
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学校:茨城県立並木中等教育学校
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所在地:茨城県つくば市
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学年:6年次(2026年度・高校3年相当)
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研究テーマ:拍手を最強にしたい!
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研究の出発点:剣道部の応援
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研究分野:音響・物理・身近な動作の科学的分析
研究を詳しく知る方法
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学校公式サイト:研究成果や発表動画への案内
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SDGs探究AWARDS:本人の研究発表資料
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STEAM JAPAN AWARD:本人による研究テーマの紹介
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TBS『THE TIME,』公式動画:研究活動の映像
『シャーベル賞』放送情報
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番組名:カズレーザー&石井亮次も知らない神研究!シャーベル賞
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放送日:2026年10月12日(月・祝)
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放送時間:22:15~23:09
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放送局:カンテレ・フジテレビ系
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MC:カズレーザー、石井亮次
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ゲスト:阿部亮平、森田哲矢、島崎和歌子、ひまひま
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出演研究者:中川航ほか
まとめ
中川航さんは、茨城県立並木中等教育学校に通う高校3年生相当の生徒で、拍手の音を大きくする方法を研究しています。
きっかけは、所属する剣道部の応援で、相手校の拍手に自分たちの声援がかき消されてしまったことでした。
そこから約4か月間、手の形や角度、体の使い方などを変えながら760通り以上の条件を検証し、本人の実験では最大117.5dBという測定値を記録しました。
その研究は全国の探究コンテストでも評価され、2026年には中高生探究コンテストのファイナリストやSDGs探究AWARDSの優秀賞に選ばれています。
誰もが知っている拍手という身近な行為にも、まだ解き明かせる科学の面白さがある。
中川さんの研究は、小さな疑問を追い続けることが、新しい発見につながることを示しています。
参考リンク


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