77歳から始まったDJ SUMIROCK・岩室純子さんの新しい人生
2026年9月21日放送のNHK Eテレ『ハートネットTV フクチッチ 老い“生きがい”でワクワク!』に登場する91歳のクラブDJが、DJ SUMIROCKこと岩室純子さんです。岩室さんがDJスクールに入ったのは77歳。そこからプロとしてクラブに立ち、83歳で「最高齢のプロフェッショナル・クラブDJ」としてギネス世界記録に認定されました。現在も月に数回のペースでクラブイベントに出演を続けています。
若い頃からDJ一筋だった人物ではありません。長年、東京・高田馬場の飲食店を支えてきた岩室さんの人生を大きく変えたのは、約40歳年下の外国人の友人との出会いでした。「面白そうだからやってみる」という好奇心から始まった挑戦が、70代後半から世界へつながっていきました。
この記事でわかること
- 岩室純子さんが77歳でDJを始めたきっかけ
- DJ SUMIROCKになるまでの人生と「餃子荘ムロ」
- 83歳でギネス世界記録に認定された内容
- 91歳になった現在もDJを続ける原動力
岩室純子さんは77歳でDJスクールに入り、その年にデビュー
岩室純子さんは1935年1月27日生まれ。DJとして本格的な一歩を踏み出したのは77歳のときでした。DJネームは「DJ SUMIROCK(スミロック)」です。
2026年のインタビューで岩室さん本人が明かしているところでは、きっかけになったのはフランス人の友人アドリアンさんでした。
アドリアンさんはDJイベントに関わっており、岩室さんも荷物運びなどを手伝うようになります。その交流の中からDJを勧められました。
最初から「DJになる」という大きな目標があったわけではありません。
知り合いのDJがスクールを始めることを知り、そこで技術を学ぶことにしました。スクールへ入ったのが77歳で、岩室さんによれば、その年にDJとしてデビューしています。
70代後半で全く新しい世界へ飛び込むという、この遅いスタートこそ、岩室さんの人生で大きな転機になりました。
父が1954年に始めた「餃子荘ムロ」を長年支えてきた
DJ SUMIROCKとして知られる前の岩室さんには、もう1つ長く続けてきた仕事がありました。
東京・高田馬場の「餃子荘ムロ」です。
店を始めたのは、ジャズミュージシャンだった父親。1954年に開店し、岩室さんも長年店を支えてきました。2026年には店を甥に任せ、自身は月1~2回ほど新宿・歌舞伎町などでDJをしていることを明かしています。
岩室さん自身が音楽と無縁だったわけでもありません。
父親はジャズミュージシャンでしたが、岩室さんがDJという形で本格的に音楽の世界へ足を踏み入れたのは人生の後半です。
長年続けてきた飲食店の仕事とは全く違う世界へ77歳で入ったことになります。
DJを始める以前に積み重ねてきた数十年の経験を捨てたのではなく、長く続けてきた生活の中へ新しい楽しみを加えたことが、岩室さんの生き方の特徴です。
約40歳年下のフランス人との出会いが大きな転機になった
岩室さんのDJ人生を語るうえで欠かせないのが、フランス人の友人アドリアンさんとの出会いです。
アドリアンさんはワーキングホリデーで日本へやってきた青年でした。住む場所を探していたことから岩室さんの家で暮らすようになり、交流が始まります。
岩室さんは、世代も国籍も大きく違う若者との交流を自然に受け入れました。
アドリアンさんが関わるDJイベントを手伝い、音楽を身近で見るうちに、自分自身もDJへ挑戦することになります。
もし同世代だけの人間関係の中で暮らしていたら、この道には進んでいなかった可能性もあります。
『フクチッチ』が取り上げる「生きがい」というテーマを考えるうえでも、岩室さんの人生では、新しい人との出会いが新しい挑戦につながったことが大きなポイントです。
83歳で「最高齢のプロフェッショナル・クラブDJ」のギネス世界記録
岩室さんの挑戦は趣味だけでは終わりませんでした。
2018年5月25日、岩室さんは83歳118日で「最高齢のプロフェッショナル・クラブDJ」としてギネス世界記録に認定されました。
ギネスワールドレコーズが認定時に紹介した活動は、
- DJネーム:DJ SUMIROCK
- 認定時年齢:83歳118日
- 認定日:2018年5月25日
- 認定場所:東京・新宿
- DJスクールへ入った年齢:77歳
- プロDJとして定期的にクラブへ出演
というものです。
東京のクラブだけでなく、岩室さんは海外でもDJとして活動してきました。ギネスワールドレコーズでは、パリやニュージーランドなど海外のクラブでもプレイしたことが紹介されています。
77歳で初めて学び始めたものが、わずか数年後には国境を越える活動になったのです。
91歳の現在も月に数回クラブイベントへ出演
岩室さんは「かつて高齢DJとして注目された人」ではありません。
2026年、91歳になった現在もDJを続けています。
NHK財団のメディア「ステラnet」が2026年5月に掲載したインタビューでは、現在も月に数回のペースでクラブイベントへ出演していることが紹介されています。
2026年9月時点のプロフィールでも、月1~2回、新宿・歌舞伎町のクラブでDJをしているとされています。現在も「TECHNO GYOZA」などのイベントで活動しています。
DJは曲を流すだけではありません。
その場に集まった人の反応を見ながら曲を選び、音楽をつなぎ、フロアの空気を作っていく仕事です。岩室さんは90代になっても、その場所に立ち続けています。
年齢によって活動を縮小するのではなく、今も人前に立って新しい刺激を受け続けていることが分かります。
映画や読書、英語も岩室純子さんの好奇心につながっている
岩室さんの活動を支えているものは、DJだけではありません。
映画や読書を楽しみ、英語も使います。2026年のインタビューでは、外国人の友人たちと日常会話程度の英語でコミュニケーションを取っていることも語っています。
長年培ってきた経験だけで毎日を過ごすのではなく、知らない人と出会い、知らない音楽を聴き、新しいことを覚える。
岩室さんの場合、その好奇心が77歳でのDJスクール入学につながり、その後の十数年にわたる活動へ続いています。
「高齢になってから何を始めても遅い」というイメージとは正反対の人生です。
「100歳現役DJ」を目指して挑戦は続く
岩室さんには、さらに先の目標があります。
NHKの2026年のインタビューでは、91歳になっても活動を続ける岩室さんについて、「100歳現役DJ」を目指す思いも紹介されています。
これは単に長寿記録を伸ばすという話だけではありません。
77歳で新しい世界へ入り、その後も10年以上続けてきたからこそ、「次は100歳」という目標が見えてきました。
若い頃に始めたことを高齢まで続けているのではなく、人生後半に始めたことが新しい人生の柱になっているところに、岩室さんならではの面白さがあります。
まとめ:岩室純子さんは77歳から人生に新しい「生きがい」を加えた
DJ SUMIROCKこと岩室純子さんは、1935年生まれの91歳です。
長年「餃子荘ムロ」を支えてきた岩室さんがDJスクールへ入ったのは77歳。約40歳年下の外国人の友人との出会いをきっかけに、新しい世界へ飛び込みました。
その後プロDJとして活動を続け、83歳118日で「最高齢のプロフェッショナル・クラブDJ」としてギネス世界記録に認定。91歳になった現在もクラブイベントへの出演を続けています。
岩室さんの歩みで印象的なのは、年齢に逆らおうとしてDJを始めたのではなく、「面白そう」という興味を行動へ変えたことです。
77歳から始めたDJが人との出会いを増やし、海外での活動へつながり、90代の現在まで続く生きがいになりました。
『フクチッチ』が扱う「老いと生きがい」というテーマを象徴する人物として、91歳のDJ SUMIROCKがどんな言葉を語るのかにも注目です。
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