青梅の木造映画館「シネマネコ」誕生までの物語と、街の映画文化を取り戻した菊池康弘さん
2026年10月22日放送のテレビ東京系『東京まち物語』では、東京都青梅市にある木造映画館「シネマネコ(CINEMA NEKO)」が紹介されます。
かつて3館もの映画館があり、映画の街として栄えた青梅。しかし、時代の変化とともに映画館は姿を消し、約50年間、街に映画館がない状態が続いていました。
そんな青梅に2021年6月4日、1つの映画館が誕生します。
それが、昭和初期に建てられた国登録有形文化財の旧都立繊維試験場を再生した「シネマネコ」です。
この再生を実現させたのは、元俳優で、地元の飲食店経営者だった菊池康弘(きくち・やすひろ)さんです。
俳優として成功を目指した約10年間、飲食店経営への転身、古い建物の再生、コロナ禍による開業延期、そして地域の人々の支援。1つの映画館が生まれるまでには、さまざまな転機がありました。
現在は63席の小さな映画館として営業し、カフェや交流イベントなどを通して、街の新しい文化拠点にもなっています。
この記事でわかること
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シネマネコの住所・アクセス・鑑賞料金・チケット購入方法
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菊池康弘さんが俳優から飲食店経営者、映画館の創設者になるまでの経歴
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青梅から映画館が消え、約50年ぶりに復活した経緯
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国登録有形文化財の建物再生と、開業後の困難を乗り越えた取り組み
シネマネコの場所・営業時間・アクセス・鑑賞料金

出典:シネマネコ公式サイト
シネマネコは、東京都青梅市西分町にある63席のミニシアターです。
JR青梅線の東青梅駅から徒歩約7分。青梅駅からも徒歩約15分でアクセスできます。
淡い水色の木造建築が特徴で、現代的な大型シネマコンプレックスとは異なる、落ち着いた雰囲気の映画館です。
基本情報
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施設名:CINEMA NEKO(シネマネコ)
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所在地:東京都青梅市西分町3丁目123
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立地:青梅織物工業協同組合敷地内
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開業日:2021年6月4日
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開館時間:9時30分
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定休日:なし(年末年始を除く)
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座席数:63席
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電話番号:0428-28-0051
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最寄り駅:JR青梅線・東青梅駅
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駐車場:提携コインパーキングあり
2026年8月からは、それまで設けられていた火曜日の定休日が廃止され、年末年始を除いて毎日営業する体制になりました。
映画の上映時刻は作品によって異なります。施設自体の開館時間と上映開始時間は別なので、訪問前にスケジュールを確認してください。
映画鑑賞料金(税込)
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一般:2,000円
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大学生・専門学校生:1,500円
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高校生:1,000円
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小学生・中学生:800円
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幼児(3歳以上):500円
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シニア(60歳以上):1,300円
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障がい者:1,000円
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特別ネコ会員:1,000円(別途年会費2,000円)
割引サービスもあります。
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毎月1日のファーストデイ:1,300円
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毎週水曜日のサービスデイ:1,300円
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毎月2日・12日・22日のネコデイ:1,200円
2026年10月22日はネコデイに該当するため、通常の対象作品では1,200円で鑑賞できる日です。
特別上映や舞台挨拶などのイベントでは、通常料金と異なる場合があります。
シネマネコのチケット予約方法と駐車場
シネマネコは全席指定席で、各上映回ごとの完全入替制です。
チケットは劇場の窓口のほか、公式サイトからインターネットでも購入できます。
チケット購入のポイント
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鑑賞希望日の3日前から購入可能
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インターネット予約は公式サイトの上映スケジュールから
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全席指定席
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上映約10分前から入場開始
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購入後の日時変更・キャンセル・返金は不可
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他店で購入した飲食物の場内持ち込みは不可
自動車で来場する場合は、提携コインパーキングを利用できます。
映画を1作品鑑賞すると、2時間分の駐車サービス券を受け取れます。駐車券を劇場の受付カウンターで提示する必要があります。
映画の鑑賞だけでなく、建物そのものを見たいという人にとっても、駅から徒歩で訪れられる立地は魅力です。
シネマネコを作った菊池康弘さんは元俳優
シネマネコ誕生の中心人物が、運営会社「株式会社チャス」の代表取締役・菊池康弘さんです。
菊池さんは1982年生まれ。東京都青梅市で育ち、東京都立東大和南高等学校を卒業しました。
20歳の頃から俳優を目指し、2004年には演出家の蜷川幸雄さんが主宰する「ニナガワ・スタジオ」に入所しています。
菊池康弘さんの主な経歴
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1982年:生まれる
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出身地:東京都青梅市
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出身高校:東京都立東大和南高等学校
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2002年:20歳で俳優を志す
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2004年:ニナガワ・スタジオに入所
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2011年:俳優業を離れ、炭火やきとり「火の鳥」を開業
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2014年:株式会社チャスを設立
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2018年:映画館復活プロジェクトを始動
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2021年6月4日:シネマネコを開業
菊池さんは若い頃、俳優として約10年間、エンターテインメントの世界で活動していました。
俳優の上川隆也さんの付き人を務めた経験もあります。
しかし、俳優として目指していた結果を得ることができず、29歳でその道を離れました。
そこで新しい仕事として始めたのが、地元青梅での飲食店経営でした。
この転身が、後に映画館を復活させる大きな土台になります。
俳優から飲食店経営者へ|故郷で「火の鳥」を開業
俳優の道を離れた菊池さんは、2011年、青梅市内に炭火やきとり店「火の鳥」を開業しました。
それまで舞台や映像の世界にいた菊池さんにとって、飲食店経営は新しい挑戦でした。
店を経営しながら地域の人々と接する生活が始まり、やがて事業は複数店舗へと広がります。
2014年には株式会社チャスを設立。地元に根ざした経営者として経験を積んでいきました。
一方で、菊池さんには俳優時代から大切にしていた思いがありました。
それは、エンターテインメントを通じて人を喜ばせたいということです。
俳優として活動することは終えても、人々に感動や楽しさを届ける仕事への関心は失われませんでした。
そして飲食店の経営を続ける中で、地元の人々の何気ない言葉から、新しい事業の着想を得ることになります。
映画館復活のきっかけは飲食店の常連客のひと言
2018年の冬、菊池さんは青梅に映画館を作ることを決意します。
きっかけとなったのは、飲食店「火の鳥」を訪れた客との会話でした。
かつて青梅には映画館があったのに、今はどこにもなくなってしまった。また身近な場所に映画館があればうれしい。
そんな地域の人の声が、菊池さんの心を動かしました。
青梅市は、古くから映画の街として知られてきました。
最盛期には3つの映画館があり、街の中心部には多くの人が集まっていました。
しかし、1974年までに映画館はすべて閉館してしまいます。
その後、街には往年の名作映画を描いた看板が飾られるようになり、昭和の映画文化を感じられる街並みとして親しまれてきました。
ただ、実際に映画を鑑賞する施設は長年ありませんでした。
映画の看板はあるのに、映画館はない。
菊池さんは、この状況を変えようと考えました。
地元の人が映画を観るために、わざわざほかの街へ出かけなくてもよい環境を作る。
子どもから高齢者まで、気軽に映画を楽しめる場所を復活させる。
俳優としての経験と、飲食店経営で築いてきた地域とのつながりが、映画館復活の計画へと結びつきました。
築約90年の国登録有形文化財を映画館へ再生
シネマネコの大きな特徴は、既存の歴史的建物を再利用していることです。
映画館として使われているのは、かつて「旧都立繊維試験場」として利用されていた木造建築です。
この建物は昭和10年、1935年頃に建てられました。
青梅は古くから織物産業が盛んな地域であり、試験場はその産業と関わる施設でした。
建物には、当時の洋風建築の特徴が残されています。
下見板張りの外壁、切妻風の玄関、天井の木組みなど、現代の映画館ではなかなか見ることのできない空間です。
2016年11月29日には、国の登録有形文化財となっています。
建物の主な特徴
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建築時期:1935年頃
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旧用途:旧都立繊維試験場
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構造:木造平屋建て
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文化財登録:2016年11月29日
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現在の用途:映画館・カフェ
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再生後の開業:2021年6月4日
菊池さんが目指したのは、文化財として古い建物を保存するだけではありませんでした。
実際に人が訪れ、日常的に使える場所にすることです。
歴史的建物を現代の用途に合わせて活用することで、建物そのものの価値を次の世代へつないでいます。
古い木造建築に最新の映画設備を導入
歴史ある建物を映画館として利用するには、建築面と設備面の両方で工夫が必要でした。
シネマネコの構造設計には、BSI建築構造研究所が携わっています。
工事では、もともとの建物に詳しい構造図面が残っていなかったため、現地調査をもとに図面を復元しました。
解体作業を進めて初めて分かる建物の状態もあり、その都度、適切な補強方法を検討しています。
文化財としての特徴を残しながら、現代の施設として利用するための耐震補強が行われました。
一方、劇場内にはデジタル映写設備やドルビーサラウンドの音響設備が導入されています。
劇場の設備
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座席:63席
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スクリーン:5,700mm×2,550mm
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映写設備:NEC NC1000C
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音響:Dolby Surround
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劇場用椅子:フランス・キネット社製
外観は昭和の面影を残した木造建築ですが、映画を観る空間は現代的な設備を備えています。
古い建物と新しい技術を組み合わせていることが、シネマネコならではの魅力です。
新潟の閉館映画館から譲り受けた63席の椅子
シネマネコには、建物の再生とは別に、もう1つ受け継がれたものがあります。
それが、劇場で使われている椅子です。
現在の座席は、かつて新潟県十日町市にあったミニシアター「十日町シネマパラダイス」で使われていたものです。
同館が閉館した際、椅子を処分するのではなく、新しい映画館に引き継いでほしいという話になりました。
こうして、大切に保管されていた劇場用の椅子が、新潟から青梅へ運ばれてきたのです。
映画館がなくなることで、建物や設備が使われなくなることはあります。
しかし、その設備を別の映画館へ移すことで、新しい場所で再び役割を持たせることができます。
シネマネコの63席には、青梅だけでなく、新潟の映画館の歴史も受け継がれています。
古いものをすべて新しく作り直すのではなく、使えるものを生かして新しい施設を作る。
その考え方も、シネマネコを特徴づけています。
コロナ禍で開業延期|2021年6月4日に映画館が復活
映画館の建設計画を進めていた菊池さんに、大きな困難が訪れたのが2020年以降のコロナ禍でした。
人が集まる施設には厳しい制約があり、映画館の開業も簡単ではありませんでした。
当初は2021年春の開業を予定していましたが、緊急事態宣言の影響を受け、オープンを延期することになります。
それでも計画は中止されませんでした。
開業資金の一部を集めるため、2021年にはクラウドファンディングも実施しています。
この取り組みでは、支援者へ映画の鑑賞券やオリジナルグッズなどを提供する仕組みが用意されました。
菊池さんが大切にしていたのは、映画館を自分一人の事業として完成させることではありません。
地域の人々や映画ファンと一緒に作り上げることでした。
そして2021年6月4日、シネマネコは正式に開業します。
約50年間、映画館のなかった青梅に、再びスクリーンのある場所が生まれました。
2024年には設備修繕のため緊急支援|158万2,000円の応援が集まる
シネマネコの歩みは、開業して終わりではありませんでした。
2024年には、館内の空調設備などの修繕や営業を続けるための費用が課題となり、緊急支援を呼びかけています。
クラウドファンディングでは、当初50万円を目標としていました。
その結果、全国の支援者から158万2,000円が集まりました。
目標額を大きく上回る金額です。
集まった資金は、設備の修繕と映画館の継続運営に充てることが案内されました。
地域のために始めた映画館が、今度は利用者や映画ファンに支えられる存在になったのです。
2026年現在も営業は続いており、8月からは火曜日の定休日も廃止されています。
歴史的建物を残すことと、その中で事業を続けることは別の課題です。
文化財を実際に利用できる施設として維持するには、設備管理や営業を支える継続的な努力が必要になります。
併設カフェで映画を観ない日も立ち寄れる場所に
シネマネコには映画館だけでなく、カフェも併設されています。
大きな窓から光が入り、木の温もりを感じられる空間です。
壁一面には書籍が並び、上映までの待ち時間を過ごすこともできます。
特に人気のメニューとして紹介されているのが、地元商店街のパン屋が手作りするパンを使ったフレンチトーストです。
映画を観る人だけでなく、カフェでの時間を楽しみたい人にも利用されています。
主なカフェメニュー(税込)
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フレンチトースト:価格は来店時に確認
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BLTサンド:750円
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本日のキッシュ:750円
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ごろっとチキンカレー:950円
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昔ながらのナポリタン:950円
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しあわせの濃厚レトロプリン:700円
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CINEMANEKO SODA:550円
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クリームソーダ:700円
映画館の利用者だけに限らず、地域の人が日常的に立ち寄れることも、シネマネコの大切な特徴です。
菊池さんは開業時から、映画館を家庭や職場・学校とは異なる、もう1つの居場所にしたいと考えていました。
映画を観る、食事をする、本を読む、誰かと会話する。
さまざまな目的で人が集まることで、建物は単なる上映施設を超えた場所になっています。
青梅の映画文化を次世代へつなぐ「シネマネコ」の現在
シネマネコでは、通常の映画上映に加え、監督や出演者を招いたトークイベント、特別上映なども行われています。
2026年9月には、建築家の隈研吾さんを題材にした映画『粒子のダンス』が上映され、監督によるトークイベントも予定されました。
地域の文化活動と結びついた上映企画も、シネマネコの役割の1つです。
2026年10月時点では、話題の作品だけでなく、幅広いジャンルの映画を上映しています。
小さな映画館だからこそ、上映作品やイベントを通じて来場者と直接つながる機会があります。
青梅には、かつて3つの映画館が存在しました。
そして時代が変わり、映画館のない期間が約50年続きました。
その街で、1人の地元経営者の挑戦から始まった映画館が、現在も営業を続けています。
菊池さんが俳優時代に経験したエンターテインメントの世界、飲食店で築いた地域との関係、古い建物を残したいという思い。
それらが1つにつながって生まれたのが、シネマネコです。
まとめ
東京都青梅市の「シネマネコ」は、2021年6月4日に開業した63席の木造映画館です。
かつて3館あった映画館がすべて閉館してから約50年。元俳優で飲食店経営者の菊池康弘さんが、映画の街に再び映画館を作る計画を実現しました。
映画館として再生されたのは、1935年頃に建てられた旧都立繊維試験場。国登録有形文化財の木造建築を活用し、現代の映写設備や音響設備を備えた映画館として生まれ変わっています。
コロナ禍での開業延期や、設備修繕のための支援募集などを乗り越え、現在はカフェを併設した地域の文化拠点として営業しています。
映画館の復活は、単に新しい施設が1つ増えたという出来事ではありません。
街から消えた文化を取り戻し、歴史的な建物を次の世代へ引き継ぐ挑戦でもあります。
参考リンク


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