【カズレーザーと学ぶ。】勉強嫌いが変わる?メタ認知・リトリーバル・AI活用法で学力UP!|2025年7月29日放送

カズレーザーと学ぶ

最新科学で子育ての悩みを解決!ベストな習い事も判明

2025年7月29日放送の「カズレーザーと学ぶ。」は、夏休み特別講義として「子育ての悩みを最新科学で解決」する内容でした。カズレーザーさんを中心に、子どもを持つタレントたちが集まり、勉強法や習い事の選び方、さらには生成AIまで、育児に役立つ最前線の情報が盛りだくさんでした。専門家による分かりやすい解説と、現場での取材を通じて、親がすぐに取り入れられるヒントが紹介されました。

学力アップのカギは「メタ認知」だった!自分で気づく力を育てよう

番組で最初に注目されたのが、勉強で本当に大切なのは「どれだけ勉強したか」ではなく「自分が何を分かっていないかを知る力」=メタ認知だという考え方でした。たくさん机に向かっていても、理解できていなければ意味がないという現実に、多くの親が共感する場面でもありました。

このメタ認知を重視した教育を行っているのが「河野塾」。この塾では、生徒が問題に取り組む過程をリアルタイムで先生がモニターで確認でき、生徒がつまずいた瞬間に助言を送れる仕組みが整っています。さらに、予習を先にしてから授業で不明点を復習する「反転授業」スタイルで、生徒が自分の弱点に向き合いやすくなっています。

そして、間違いをそのままにせず、すぐに正しく修正することで記憶にしっかり定着するという「ハイパー習性効果」の効果も紹介されました。これは「自分は正しいと思っていたことが実は違った」と気づくことで、脳が強く反応し記憶に残りやすくなるという原理に基づいています。勉強の内容を深く覚えるための大きなヒントになる考え方です。

記憶力が50%アップ!?「リトリーバル学習」で覚える力を最大化

さらに、記憶力を高めるためには「覚える」より「思い出す」ことが重要という新しい学習法「リトリーバル」が取り上げられました。これは、暗記した内容をただ読むのではなく、意識して思い出すことで脳に定着させる方法です。

河野塾でも、教科書ではなく問題を使って学ぶスタイルがこの考え方に合っています。「答えを思い出す訓練」こそが、記憶の力を鍛える最短ルートであり、読み返すだけの勉強法に比べて50%も記憶力が向上すると紹介されました。勉強に苦手意識を持っている子どもでも、クイズ形式で楽しく取り入れられるため、家庭でも気軽に実践できるのが魅力です。

やる気を引き出すには「SDT理論」!3つの感覚が子どもを動かす

勉強を続けるにはやる気も大切ですが、子どものやる気をどうやって引き出すかは、多くの親が抱える悩みの1つです。番組ではその答えとして、「SDT理論」=自己決定理論が紹介されました。この理論は、「自分で決めた」「人とのつながりを感じた」「できたという達成感を味わった」この3つの要素がやる気のエネルギーになるというものです。

子どもが自分で決められる場面をつくる、少しの成功を一緒に喜ぶ、親がそばで見守っているという安心感を与えるなど、どれも今日から実践できる簡単な方法です。こうした環境が整うことで、子どもは自ら進んで学ぶ姿勢を持ちやすくなると解説されました。

科学的データで選ぶ!新しい習い事の探し方とは

子どもの可能性を伸ばすには習い事の選び方も重要です。番組では、東京・豊洲の「アローズラボ&ジム」に取材が入り、最新のスポーツ科学に基づいた「スポーツドック」が紹介されました。これは子どもの筋力や柔軟性、バランス感覚などを計測し、その結果からどんなスポーツが向いているかを診断する仕組みです。

こうしたデータを活用することで、無理なく続けられるスポーツが見つかりやすく、結果的に能力も伸びやすくなります。さらに、この施設ではその子の弱点に合わせたトレーニングも提供しており、運動が苦手な子でも少しずつ体を動かす楽しさを知ることができます。

スポーツに必要な“目の力”は日常で鍛えられる

意外な注目ポイントとして紹介されたのが「目の力」。これはスポーツ選手に欠かせない「動体視力」や「周辺視野」といった視覚の力のことで、テニスや野球、バスケットボールなどさまざまなスポーツにおいて必要不可欠です。

この力は日常生活でも鍛えることができ、車や電車から景色を目で追いかける、数字の書かれたボールを使ってキャッチボールをするなど、親子で楽しめる方法が紹介されました。習い事に通わなくても、日々の遊びの中で運動能力のベースを育てられるという考え方です。

大人気のプログラミング教室!Scratchで論理的思考を育てよう

今、小学生が最もやってみたい習い事の第1位がプログラミングです。番組では、東京・八王子にある教室で、子どもたちが「Scratch」というソフトを使ってゲーム作りを楽しんでいる様子が紹介されました。Scratchはブロックを並べるだけでプログラムが作れるので、初心者でも安心して始められます。

この教室に通う伊藤兄弟は、全国大会の常連。兄の修一くんが作った「動物選挙クエスト」というRPGは、東京都大会で最優秀賞を受賞しました。自分のアイデアを形にできる達成感と、自分の作品で誰かを楽しませる喜びが、子どもたちの創造力と集中力を自然に育てていくのが魅力です。

生成AIは育児の新しい相棒に!家庭での使い方を紹介

最後に取り上げられたのは、今話題の生成AIを育児に活かしている家庭です。取材された家族では、子どもの日記を書く際にAIに相談したり、走り方をAIに分析してもらったり、片付け中の写真をアップしてAIに褒めてもらうなど、さまざまな使い方をしていました。

親の負担が減るだけでなく、子どもたちもAIとのやり取りを通じて考える回数が増え、表現力が豊かになる効果があると紹介されました。ただし、専門家は「AIにすべてを頼りすぎると、自分で考える力が育たなくなる可能性もある」と注意を促し、AIは“もうひとつの脳”として上手に使うのがコツだと話していました。


今回の「カズレーザーと学ぶ。」は、家庭での子育てをより前向きに、より科学的に考えるヒントが満載の内容でした。子どもの可能性を広げるには、感覚や経験だけではなく、最新の研究やデータをうまく活用することが大きな力になると感じられる1時間でした。子育て世代にとって、まさに“学びの宝箱”のような放送でした。次回のテーマにも引き続き期待が高まります。

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