【カズレーザーと学ぶ】サバがマグロを育てる!?世界初の技術と野菜が変える“未来の食卓”完全ガイド|2025年7月15日放送

カズレーザーと学ぶ

サバがマグロを産む!?ナスで血圧改善も!食の未来が変わる

2025年7月15日放送の「カズレーザーと学ぶ。」では、日本の食卓に革命を起こす最新の食研究が紹介されました。ナスの健康効果から、未来の養殖技術、さらにはサバからマグロが生まれるという夢のような技術まで、驚きの情報が盛りだくさんでした。

ナスが高血圧の鍵!?夏に効く野菜の力を深掘り

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なぜ今ナスなのか?コリンエステルの秘密

夏に気をつけたい体調の変化のひとつが「高血圧」。特に気温の変化や冷房の効いた室内と外の温度差によって血圧が大きく上下しがちになります。番組では日本高血圧学会の中村先生が登場し、「実は気づかぬうちに高血圧になっている人が多い」と警鐘を鳴らします。

そこで注目されたのがナス。ナスに含まれる「コリンエステル」という成分が血圧に大きく関係していることが最新の研究で明らかになりつつあります。コリンエステルは、自律神経に働きかけることで血管を拡張させ、血圧を安定させる効果が期待されており、特にナスにはこの成分が他の野菜より約3000倍も多く含まれていることが驚きの事実として紹介されました。これはナスが非常に早く成長する植物であるため、細胞分裂の過程で自然とコリンエステルが蓄積されやすいことが理由だと解説されました。

ナスの効果を最大限引き出す食べ方とは?

さらに番組では、タレントのバービーさんと関太さんが実際にナスを食べて、血圧にどのような影響があるのかを検証する企画を実施。まず最初に、ナスを食べる前に2人の血圧を測定したところ、どちらもやや高めの数値が出ていました。

次に調理法の工夫が紹介されました。ナスに含まれるコリンエステルは、生で切ると空気に触れて減ってしまうため、まず加熱することが大切だと専門家が説明。電子レンジで加熱した後に切ると、吸収率が約2倍になるとされ、最も効果的な方法は、油で揚げることでコリンエステルの吸収が約4倍になるとのことでした。

ナスの調理後、10分おきに1時間にわたって血圧を測定すると、2人とも目に見えて数値が改善している様子が確認されました。

睡眠にも影響!?ナスの味噌汁の相乗効果

ナスの効果は血圧だけにとどまりません。番組では、ナスに含まれるコリンエステルと、味噌に含まれるアミノ酸「トリプトファン」の組み合わせが睡眠の質を向上させる可能性についても取り上げられました。トリプトファンは睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の材料になるため、ナス味噌汁はリラックスしたい夜にぴったりのメニューとして紹介されました。

また、ラタトゥイユや麻婆ナス、ナスと豚肉の味噌炒めなども、ナスの効果をしっかり取り入れられるおすすめメニューとして挙げられていました。

魚の未来を変える「魔法の水」?驚きの養殖革命

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好適環境水とは?自然を再現した理想の養殖環境

続いて登場したのは、魚の養殖に使われる「好適環境水」。これは岡山理科大学の山本先生が開発した特殊な人工水で、魚の成長スピードを約2.5倍に高めるといわれています。この水の特長は、海水に近い成分を含みつつも、天候や病気の影響を受けにくいため、閉鎖循環式の陸上養殖が可能になる点です。

この水で育てられた魚は味も良く、すでにスーパーでは天然ウナギの半額以下で販売されている例もあるとのことです。くら寿司ではこの夏、大阪・関西万博で好適環境水で育てたマツカワカレイを提供する予定だと紹介されました。

養殖と栽培の融合「農漁システム」

さらにこの水は、魚の養殖だけでなく植物の水耕栽培にも使えるという点で注目されています。岡山県立東岡山工業高校では、好適環境水を利用して高級魚タマカイを育てながらバナナを栽培するという試みを実施。これにより水の再利用が可能となり、水の使用量は従来の約10分の1、しかも化学肥料を使わずに野菜が育つという画期的な結果が出ているそうです。

生徒たちはすでに小松菜や春菊を含む10種類以上の野菜の栽培にも成功しており、教育現場での活用も広がっています。さらにこの好適環境水は、モンゴルのような内陸国でもハタの養殖に成功しており、気候や地理に左右されずに安定した漁業を可能にするものとして、タイやフィリピンからも養殖依頼が相次いでいるといいます。

サバからマグロが誕生!?代理親魚技法がもたらす未来

世界初の技術「代理親魚技法」とは?

番組終盤に紹介されたのが、東京海洋大学の吉崎悟朗教授が開発した「代理親魚技法」。これは別の魚に目的の魚の細胞を移植し、代理として育てるというまさに未来の技術です。これにより、サバの体内でマグロを育てることが可能になりつつあります。

この技術の原点は、かつて絶滅したとされた「クニマス」の再発見と繁殖にあります。さかなクンが偶然持ち帰った魚がクニマスだったことで脚光を浴び、その繁殖に代理親魚技法が用いられていたという過去が紹介されました。

高級マグロを安く、おいしく育てる未来へ

代理親魚技法によって、エサ代やスペースの大幅なコスト削減が見込まれ、将来的には高級マグロをスーパーで手軽に購入できる日がくるといわれています。また、脂の乗った美味しいマグロの細胞を使うことで、味も保証されるのがこの技術の最大の魅力です。

「赤身の値段でトロが買える未来」という一言が印象的に紹介され、食の未来に希望を感じさせました。

トラフグの白子量産にも成功

この技術はすでにオスのみを生むトラフグの繁殖にも応用されており、山口県下関市では6年前から市場に出荷されています。遺伝的にオスしか産まないように設計されたこの方法により、白子の安定供給が可能になり、価格も安定化しています。

おわりに

今回の「カズレーザーと学ぶ。」では、身近な食材から未来の養殖技術まで、日本の食卓をより豊かにする数々の研究が紹介されました。ナスの健康効果に驚き、好適環境水の活用で未来の魚が育ち、サバからマグロが産まれるという最先端の技術まで、まさに食の未来を体感できる内容でした。今後、これらの技術が広まることで、誰もが手軽に安心でおいしい食を楽しめる時代が訪れるかもしれません。

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