総利益100億円の投資家テスタが伝授!株で勝つ方法&親子で学ぶお金教育2025
2025年5月6日(火)夜10時から放送された『カズと学ぶ』では、急変する経済環境を生き抜くための投資知識とお金教育の実践方法が紹介されました。トランプ前大統領の相互関税政策によって混乱する2025年の株式市場を舞台に、カリスマ投資家テスタ氏が“勝ち組”になるための株メソッドを公開。加えて、子どもに向けた投資教育の現場にも密着し、今求められる家庭と学校での“お金の教え方”について深く掘り下げました。
総利益100億円テスタ流!株で勝つ秘訣は“連想ゲーム”
投資家テスタ氏が語ったのは、日々のニュースをもとに未来の動きを読み解く「連想ゲーム」式の株選びでした。これは専門的な知識や難解な分析よりも、ニュースを見たときに“次に何が起こるか”を想像する力を使って、将来の値上がりが期待できる企業を見つけ出すという方法です。
・2025年1月の記録的な大雪では、寒さによる生活への影響が直撃しました。その中で、暖房器具の販売が急増し、関連メーカーの株価が上昇
・燃料の消費も増えたことで、石油・ガス会社の株価が好調に推移しました
・さらに停電の発生もあり、非常用電源として使われる発電機の需要が拡大し、発電機メーカーの株も上昇
ここまでは誰もが想像しやすい展開ですが、テスタ氏はそこからさらに一歩進んで考えました。
・大雪で外出できずに自宅で過ごす時間が増えた結果、家庭ごみが増加
・それに伴い、ゴミ袋を製造している企業の出荷数が増え、株価が上がったという視点にまで発展させました
このように、一見つながりがなさそうなニュースの裏側にある生活行動や消費の変化を読み解く力が、テスタ式「連想ゲーム投資」のカギです。
また、別の例では2025年に開催された大阪・関西万博の会場で「火星の石」が展示されたというニュースをきっかけに、テスタ氏は次のように考えました。
・火星=宇宙というワードから、宇宙開発・探査を行う民間企業に注目
・具体的には、月面探査のライセンスを取得した宇宙ベンチャー「ispace」の株価が急上昇したことを紹介しました
さらに、万博でのもうひとつの展示「人間洗濯機」にもテスタ氏の発想は及びました。
・体ごと洗う装置の登場で、癒しや快適性の重要性が注目される未来を予感
・そこから、香りによるリラックス効果が求められると仮定し、アロマ業界の成長を予測して関連企業をピックアップ
これらの発想の共通点は、誰よりも早く未来を想像し、まだ株価が上がる前に仕込むことにあります。テスタ氏は、市場で「注目されてから買う」のではなく、「注目される前に買う」ことが利益を最大化する最善の方法だと強調しました。
・ニュースを見て終わりにするのではなく、その裏にある人々の行動や企業活動の変化をイメージする
・複数のニュースをつなげて、「次に起こること」「その時に伸びる企業」を導き出す連想力が問われます
・結果として、他の投資家よりも一歩早く動ける人が、大きな利益を得られる可能性が高くなるということです
このテスタ流の“連想ゲーム”投資術は、誰にでも始められる思考トレーニングでありながら、実際の株式市場でも大きな成果を上げていることが証明されました。日々のニュースをただ読むのではなく、「それが未来にどんな影響を与えるのか」「その変化に備える企業はどこか」と考えるクセをつけることが、投資初心者でもできる第一歩となるのです。
トランプ関税の衝撃とテスタの動き
2025年、世界経済の不安定さが増す中で、トランプ前大統領が打ち出した相互関税政策が大きな波紋を呼んでいます。この政策は、アメリカ国内産業の保護と財政収支の改善を狙いとして、輸入品への高率な関税を課すというものです。しかしその影響はアメリカ国内にとどまらず、日本の主力産業である自動車や半導体など、輸出に依存する企業に深刻な打撃を与える形となっています。
・日本の製造業にとってアメリカ市場は極めて重要であり、トランプ関税による輸出制限は直接的な売上減少につながる可能性が高い
・特に半導体のような戦略的製品については、関税強化だけでなく供給網そのものの見直しが求められると指摘されています
・仮に部品コストが上昇すれば、最終製品の価格にも跳ね返り、iPhoneが30万円になるという極端な試算も紹介されました
こうした状況に対し、テスタ氏は冷静にリスクを予測し、先手を打つ形でポートフォリオを見直していました。番組内で明かされた通り、トランプ関税の影響が表面化する前から、日本株の保有比率を下げ、アメリカ株へのシフトを実行。不測の事態に備えるという姿勢は、投資家としてのリスク管理の大切さを物語っています。
・「上がる株を探す」だけでなく、「下がる前に逃げる」判断力が重要
・次のショック、例えば日本への消費税減税圧力や防衛費増要求など、“あり得る未来”を想定しておくことが投資判断の差を生む
ただし、すべての業界が悲観的な影響を受けるわけではありません。知的財産を活用する日本のエンタメ産業は、関税の対象外となるケースが多く、むしろ世界での需要が高まる傾向にあります。
・アメリカで社会現象となったドラマ「SHOGUN 将軍」は、日本文化や歴史への関心を高め、関連企業の株価上昇を引き起こしました
・具体的には、製作・配給に関わった東宝や、戦国時代を舞台にした人気ゲーム「信長の野望」シリーズを展開するコーエーテクモホールディングスなどが注目されています
・知的財産は物理的なモノと異なり、関税がかけられにくいため、輸出型産業でありながら安定した利益が期待できる分野といえます
このように、世界情勢が混迷を極める中でも、情報を素早く読み取り、戦略的に行動することで“勝てる分野”を見極めることが可能です。テスタ氏のように「危機をチャンスに変える」思考と行動力は、個人投資家にとっても学ぶべき実践知となるでしょう。
今、子どもと始めるお金教育2025
近年、日本でも金融教育の必要性が強く叫ばれるようになり、2022年には高校のカリキュラムに「投資」の授業が正式に導入されました。そしていま、教育の現場はさらに進化し、小学生や中学生のうちから「お金の管理」や「資産運用」について学ぶ時代に突入しています。番組では、学校や家庭で行われている実際の取り組みが紹介され、金融リテラシーを育てるための実践的な方法が数多く取り上げられました。
・仙台育英学園沖縄高等学校では、実際に資金を運用する「投資部」が設立されており、現金を動かしながら学習するスタイルが導入されています
・学校から与えられた資金は最初200万円でしたが、2024年度には300万円に増額され、部員たちは自ら投資先を選び、グループ単位で運用を進めています
・購入する企業の株は日本企業に限定され、投資前には必ず理由を説明するプレゼンテーションを行い、部員同士で合意を取るというプロセスが設けられています
・得られた利益は、地元企業への支援や、災害被災地への寄付として使われ、社会貢献にもつながる学びとなっています
このように、単に儲けることを目的とした投資ではなく、「社会とのつながり」や「お金の使い道の意義」まで学べる点が教育的に大きな価値を持っています。
また番組では、家庭内で行われている金融教育の具体例も紹介されました。専門家である塚本俊太郎さんの監修のもと、家族で協力して家計を考える習慣を持つ家庭の取り組みが注目されました。
・ある家庭では、毎月1回「お金会議」を実施し、両親の収入・支出・資産運用の状況などを子どもにもオープンに共有する時間を設けています
・その中では、家賃・保険・光熱費などの固定支出を子どもが把握し、どうすれば黒字にできるかを一緒に考えるという実践が行われています
・さらに、中学3年生の子どもが実際に「金利付きでお金を借りて返済する」体験も取り入れており、教育の一環として運用されています
たとえば以下のような設定で金融の基本を学んでいます。
・家庭内で金利1%の契約を結び、子どもは14万6201円を借りて、年間2万円ずつ返済していく形式
・このような仕組みによって、「金利」「返済」「借金」といった大人になってから必要な知識を、実際の行動を通じて身につけることができます
・両親は、「子どもが将来、銀行やカードローンでお金を借りる場面に出会ったとき、正しい判断ができるようになってほしい」という思いを込めているそうです
こうした金融教育は、日本ではまだ一般的とはいえません。実際、日本人の金融リテラシーは先進国の中でも低いと言われており、「複利」「リスク分散」「資産形成」といった基本用語の理解度が極端に低いというデータもあります。お金について知らないことが、トラブルや詐欺の被害にあう原因になると指摘されている中で、学校や家庭での教育はますます重要性を増しています。
・アメリカでは、10歳前後から投資や利息、税金についての基本を学びます
・イギリスでも、中学生になる頃には「収入と支出」「預金とローン」などが授業の一環で教えられており、将来設計の意識が高まっています
番組では、こうした海外の教育事情と比較しながら、日本でも早期からお金について考えることが“生きる力”を育てる土台になるというメッセージが込められていました。投資はお金儲けのためだけでなく、社会との関わり方や判断力、論理的思考を育てる教育ツールとして大きな可能性を持っているのです。
エンタメ×経済をわかりやすく!出演者の工夫も光る
番組の進行はカズレーザーさんと日本テレビの岩田絵里奈アナウンサーが担当し、難解になりがちな投資や経済の話をわかりやすく構成。さらに、森泉さんや小倉優子さん、こがけんさん、オカリナさんなど親しみやすいタレントたちが登場し、視聴者目線の感想やリアクションを加えることで、番組全体がとても見やすく仕上がっていました。
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