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宮田順次は三井不動産を辞め南国酒家5代目へ 地方食材を中国料理に変える挑戦【ガイアの夜明け】

経営者・事業家

宮田順次が地方の食材を「日本の中国料理」へつなぐ

2026年10月9日放送のテレビ東京「ガイアの夜明け」に登場するのが、東京・原宿に本店を置く南国酒家の代表取締役社長・宮田順次さんです。今回取り組むのは、各地で見つけた食材を生かした「体に優しい中国料理」。自ら生産地へ足を運び、生産者と話しながら食材を探してきた宮田さんの新たな挑戦が描かれます。

宮田さんは大学卒業後に三井不動産へ入りましたが、バブル崩壊で厳しい状況となった家業を支えるため4年で退社。南国酒家に入り、現在では「日本の、美味しい中国料理」という独自の方向性を掲げ、地方食材と中国料理を結びつけています。

この記事でわかること

  • 宮田順次さんが三井不動産から家業へ戻った経緯
  • 南国酒家5代目社長として進めた改革
  • 全国の食材を発掘する「おいしいものニッポン」の取り組み
  • 「ふくあわび」から体に優しい中国料理へ続く挑戦

宮田順次は南国酒家の5代目社長

出典:南国酒家 原宿本店

宮田順次さんは1968年東京都渋谷区生まれ。1991年に学習院大学を卒業し、三井不動産へ入社しました。1995年、実家の事業がバブル崩壊の影響を受けたことから会社を退職し、家業へ入っています。

南国酒家ではまず不動産部門の立て直しに携わり、その後、飲食部門を経験。2010年2月に代表取締役社長へ就任しました。現在の会社概要でも、宮田さんは南国酒家の5代目社長として紹介されています。

南国酒家は1961年設立の中国料理店。広東料理をベースにしながら、日本の旬や日本人の味覚を取り込んだ独自の中国料理を追求してきました。宮田さんは、その方向をさらに明確にした経営者です。

三井不動産から家業へ戻った大きな転機

宮田さんが最初から飲食業を継ぐ予定だったわけではありません。

大学卒業後に選んだのは三井不動産でした。しかし、バブル経済崩壊後、南国酒家を含む家業の不動産事業が大きな負債を抱えます。家族や親族が苦しむ前に自分ができることをしたいと考え、4年間勤めた会社を退職しました。

家業へ戻って最初に力を注いだのも料理ではありません。不動産部門で、退去を検討していたテナントとの交渉や新しいテナントの誘致などを担当し、入居率を高める仕事を進めました。

そこで経営の立て直しを経験した後、飲食部門へ移ります。

一度外の大企業で働き、家業の危機をきっかけに戻り、まず会社そのものを立て直す。その過程を経て中国料理店の経営へ進んだことが、宮田さんの大きな転機でした。

社長就任後に「日本の、美味しい中国料理」を明確化

2010年に社長へ就任した宮田さんが最初に取り組んだ重要な仕事が、南国酒家の方向性を言葉にすることでした。

南国酒家には以前から「日本の気候風土に合った中国料理」という考え方がありました。しかし、食の好みが多様化する中で、それだけでは会社が目指す料理を十分に表現できなくなっていました。

そこで社員全員へアンケートを行い、会社が目指す姿や大切にしたい価値を集約。半年ほどかけて生まれたのが、

「日本の、美味しい中国料理」

という企業理念でした。

本場中国の料理をそのまま再現することだけを目的にするのではなく、日本の四季、日本の海や山の幸、日本人の繊細な味覚を中国料理へ取り込んでいく。

南国酒家が現在まで続ける食材探しも、この考え方につながっています。

全国の産地を訪ねる「おいしいものニッポン」

宮田さんが社長就任と同時に始めた代表的な取り組みが「おいしいものニッポン」です。

地方自治体などと連携し、その土地ならではの食材を探し、中国料理として提供する企画です。単に仕入れリストから商品を選ぶのではなく、実際に産地へ出向いて食材を確認し、自分たちの目と舌で選んで料理へ仕立てます。

これまでにタイアップした地域は、全国47都道府県の半数以上。

地元では知られていても全国では知名度が低い食材に光を当て、東京などの店舗で料理として届ける「地産国消」という考え方を掲げています。

今回の「ガイアの夜明け」でも、宮田さんが各地を訪れ、生産者と対話しながら東京では珍しい食材を探してきた活動が取り上げられます。

料理店の社長が完成した食材を待つのではなく、自ら産地へ入り、「この素材を中国料理にできないか」と考えるところからメニュー開発が始まっているのです。

ネギの産地まで季節で変える食材へのこだわり

南国酒家の「日本の食材を使う」という考え方は、特別な企画だけに限りません。

例えばネギは年間を通して使う食材ですが、収穫時期によって味が変化します。そのため南国酒家では仕入れ先を1か所に固定せず、季節ごとに産地を変え、中国料理に適した状態のものを使う工夫をしてきました。

調味料や基本食材まで見直し、「これが日本の中国料理だ」と自分たちで言える料理を作る。

地方で新しい食材を探す活動も、珍しいものを話題作りのために使うのではなく、この日常的な食材選びの延長線上にあります。

東北産アワビを「ふくあわび」としてブランド化

宮田さんの地方食材への取り組みを象徴する例が「ふくあわび」です。

2012年、東北産の蝦夷アワビを干した国産干しアワビの国内普及事業をスタート。農商工連携の認定事業として進められ、商品を「ふくあわび」と名付けてブランド化しました。

当時、最高級の干しアワビは中国市場へ向かうものが多い一方、日本国内ではその価値が広く知られていませんでした。

宮田さんは、小さくても味は変わらない東北産アワビに着目。日本で食べてもらえる干しアワビとして、新しい価値を作ろうとしました。2013年には、この挑戦が「ガイアの夜明け」でも取り上げられています。

つまり今回が宮田さんにとって初めてのテレビ出演ではありません。

長年続けてきた「地方に埋もれている食材へ別の価値を与える」という活動が、2026年には次の段階へ進んでいることが今回のポイントです。

地方食材を使った「体に優しい中国料理」へ

2026年10月9日の「ガイアの夜明け」で宮田さんが新たに挑むのが、地方の食材を生かした「体に優しい中国料理」です。

これまでの南国酒家は、日本各地の食材を発掘し、旬や地域性を中国料理に取り入れてきました。今回はそこへ、食べる人の健康という新しい視点を組み合わせます。

番組で確認されているのは、宮田さんがこの新しい料理作りに取り組むことまでです。

具体的にどの地方食材を使い、どの料理として完成させるのかはここでは断定しません。

ただ、2010年の「おいしいものニッポン」、2012年の「ふくあわび」、そして2026年の「体に優しい中国料理」は別々の企画ではなく、「日本の食材から、日本ならではの中国料理を作る」という宮田さんの取り組みの延長線上にあります。

南国酒家 原宿本店の実用情報

宮田さんが率いる南国酒家の本店は、東京・原宿にあります。

  • 店名:南国酒家 原宿本店
  • 所在地:東京都渋谷区神宮前6-35-3 コープオリンピア内
  • JR原宿駅:表参道方面「東口」から徒歩2分
  • 東京メトロ明治神宮前駅:6番出口から徒歩1分
  • 電話:03-3400-0031
  • 平日ランチ:11:30~15:30
  • 平日ディナー:17:00~21:30
  • 土日祝:11:30~21:30
  • 個室:完全予約制
  • 個室利用の問い合わせ:原則2日前まで

2026年9月29日時点では短縮営業時間で営業しているため、利用前には最新の営業案内を確認してください。

まとめ

宮田順次さんは、大学卒業後に三井不動産へ入り、バブル崩壊で家業が厳しくなったことをきっかけに4年で退職。南国酒家へ戻り、不動産事業の立て直しを経験した後、2010年に5代目社長となりました。

社長就任後は「日本の、美味しい中国料理」を会社の理念として明確にし、全国の産地へ出向いて食材を探す「おいしいものニッポン」を展開。国産干しアワビ「ふくあわび」のブランド化など、地方食材へ新しい価値を与えてきました。

2026年10月9日の「ガイアの夜明け」で挑むのは、その先にある「体に優しい中国料理」です。地方の食文化を守りながら、中国料理としてどう新しい価値を作るのか。宮田さんが長年続けてきた食材探しの現在地が見えるテーマです。

参考リンク

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