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高野食堂・高野賢治は何者?削蹄師でアームレスリング30大会連続出場、45歳から大車輪【オモウマい店で紹介】

高野食堂の高野賢治さんは削蹄師・食堂店主・アームレスラーの3つの顔を持つ

『オモウマい店(【兵庫】キャッスル盛り唐揚げ【北海道】大車輪付き!?肉ざんまいコース)(2026年8月25日)』で北海道・帯広の高野食堂を営む高野賢治さん。肉料理を作ったあと鉄棒で大車輪を披露するだけでも強烈ですが、高野さんにはさらに本業の削蹄師、そして北海道選手権に30大会連続出場したアームレスラーという顔があります。料理、大車輪、牛との仕事がどうつながっているのか、その異色の歩みを追います。

この記事でわかること

  • 高野賢治さんの本業「削蹄師」の仕事
  • 45歳から大車輪に挑んだ理由
  • アームレスリング北海道選手権30大会連続出場の実績
  • 高野食堂の肉料理と完全予約制の楽しみ方

高野賢治さんは牛のひづめを整える削蹄師

高野食堂の店主・高野賢治さんは、料理人を本業としているわけではありません。本職は削蹄師です。

削蹄とは、伸びたり変形したりした牛のひづめを削り、適切な形に整える仕事。牛は体重が重く、4本の脚で体を支えているため、ひづめの状態は歩行や健康にも関わります。

つまり高野さんは、食堂を開く以前から仕事を通じて牛と深く関わってきた人物です。

夜になると、今度は十勝の牛肉を料理する店主へと変わります。高野食堂では十勝の牛を1頭単位で仕入れ、それぞれの部位に合わせた料理を作っています。牛に関わる仕事をしながら、牛肉の特徴を生かした料理を提供するという、ほかの飲食店にはなかなかない経歴です。

趣味の料理から始まった高野食堂は開業から約15年

帯広市で営む高野食堂は、一般的なレストランとは少し違います。

一軒家で高野さん自身が料理を振る舞う完全予約制の店で、料理好きだったことから趣味の延長で始まりました。2026年には開業から約15年を迎えています。

中心になるのは肉料理です。

ローストビーフをはじめ、牛ハンバーグや牛すじを使ったパスタなどが組み合わされ、デザートまで含めて約10品になるおまかせコースが提供されています。

特にローストビーフは開業当初から作り続けてきた看板料理。気に入った客がまとめて買っていくほど人気があります。

豪華な料理をかしこまって食べる店というより、高野さんの料理と人柄を含めて楽しむことが、この店の大きな特徴です。

大車輪を始めたのは45歳から

肉料理を食べたあとに待っているのが、高野食堂最大の名物ともいえる大車輪です。

高野さんが大車輪に憧れた原点は少年時代にあります。

子どものころは体が弱く、テレビで大車輪をする姿を見たとき、その力強さにひかれました。

ただし、子どものころから体操選手として練習していたわけではありません。

実際に挑戦を始めたのは45歳。自宅に鉄棒を作り、大車輪の練習を始めました。

45歳から大車輪を身につけようとするだけでもかなり珍しい話です。

そして、できるようになった大車輪を人前で披露すると喜んでもらえたことから、やがて食事とセットの名物になりました。

肉料理のコースを食べ、最後に店主が鉄棒をぐるぐる回る。こうして**「大車輪付き肉づくし」**という高野食堂独自の楽しみ方が生まれています。

実はアームレスリング北海道選手権に30大会連続出場

高野さんの身体能力を語るなら、大車輪だけでは足りません。

長年続けているもう1つの競技がアームレスリングです。

2024年9月22日に旭川市で開かれた第36回北海道アームレスリング選手権大会では、当時64歳の高野さんが30大会連続出場を達成。北海道アームレスリング連盟から表彰されました。

30回という数字以上にすごいのは、一時的に活躍した選手ではなく、長期間競技を続けてきたことです。

2012年の北海道選手権では、当時52歳で20年連続出場を達成し、男子ライトハンド70kg以下級で3位に入っています。

そこからさらに10大会積み重ね、30大会まで到達しました。

45歳から始めた大車輪も突然生まれた特技ではなく、長く体を鍛え続けてきた高野さんの生き方とつながっています。

2022年には北海道選手権で最高齢優勝

長く出場しているだけでもありません。

2022年の第34回北海道アームレスリング選手権では、高野さんは最高齢優勝者となっています。

年齢を重ねても大会に出続け、勝負できる体を維持しているからこそ、店の庭に設置した鉄棒でも大車輪を続けられるのでしょう。

食堂で初めて高野さんを知ると「大車輪をする面白い店主」という印象が強く残りますが、その裏には何十年もアームレスリング競技を続けてきた実績があります。

削蹄師として体を使い、アームレスリングを続け、45歳から新たに大車輪を身につけた人と考えると、あのサービスの見え方もかなり変わります。

牛を1頭仕入れるからさまざまな部位が料理になる

高野食堂の肉料理にも、高野さんらしい特徴があります。

十勝の牛を1頭単位で仕入れるため、ローストビーフだけを作って終わりではありません。それぞれの部位を料理に使い分けます。

2026年4月に紹介されたコースでは、

  • ローストビーフ
  • 牛ハンバーグ
  • 十勝産チーズと地元野菜を使ったサンドイッチ
  • 牛テールを煮込んだソースのパスタ

など全9品が提供されていました。

1頭を仕入れるからこそ、「この部位は何にするか」を考える必要があります。

普段から牛そのものと向き合う削蹄師が、今度は料理でさまざまな部位を生かしていくところに、高野食堂ならではの面白さがあります。

高野食堂は普通の飲食店とは利用方法が違う

高野食堂は完全予約制です。

予約なしで店へ行き、空席があれば食事をする一般的な食堂とはスタイルが異なります。貸切にも対応しています。

また、過去には料理や飲み物以外の配膳などを客自身で行うセルフサービスの形も取り入れていました。

高野さん1人が料理を作る店だからこそ、レストランというより高野さんの家に招かれて肉料理を楽しむような感覚に近いのが特徴です。

帯広旅行で利用するなら、突然訪れるのではなく、希望日や人数、コース内容などを予約時に確認しておくことが大切です。

ローストビーフは店外販売されたこともある

高野食堂のローストビーフは、コース料理だけで楽しめるものではありません。

2020年にはローストビーフを100g350円で販売していた記録もあり、在庫状況を問い合わせる販売方法が取られていました。

長年作り続けているローストビーフが持ち帰りでも販売されていたことからも、料理の中で特に重要な看板商品であることが分かります。

食堂、大車輪、アームレスリングと話題が多すぎて料理が脇役になりそうですが、店が約15年続いている土台には、やはり「また食べたい」と思わせる肉料理があります。

高野賢治さんの魅力は「始める年齢を決めなかった」こと

高野賢治さんの経歴で特に印象に残るのは、45歳から大車輪を始めたことです。

削蹄師として働きながら料理を楽しみ、その料理を食堂へ発展させる。アームレスリングは何十年も続け、年齢を重ねても大会に出場する。そして子どものころ憧れた大車輪には45歳になってから挑戦する。

どれか1つだけでも十分に個性的ですが、すべてを同時に続けています。

高野食堂の「肉づくし+大車輪」は奇抜なサービスを考えて作ったものではなく、高野さんが長年好きで続けてきたものが、そのまま店の魅力になった形です。

料理を食べに来た客を最後まで楽しませたい。そのために、自分ができることを惜しまず披露する高野さんのサービス精神こそ、高野食堂が普通の肉料理店では終わらない理由です。

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