稲山琴美さんが受け継ぐ木曽川鵜飼と鵜匠の仕事
2026年10月9日放送のテレビ朝日「ザワつく!金曜日」に登場する稲山琴美さんは、愛知県犬山市の木曽川鵜飼で活躍する鵜匠です。現在、東海地方で唯一の女性鵜匠として、犬山城を望む木曽川で10羽の鵜を操っています。
稲山さんは2012年に見習いとして歩み始め、2013年に鵜匠デビュー。動物に関わる仕事を探していたことから、1300年の歴史を持つ伝統漁法の世界へ入りました。現在も鵜匠として現場に立つ一方、犬山市観光協会の仕事を通して木曽川鵜飼の魅力を伝えています。
この記事でわかること
- 稲山琴美さんが東海地方唯一の女性鵜匠として活動する現在
- 木曽川鵜飼の観覧料金・予約・アクセス
- 2012年の見習いから2013年の鵜匠デビューまでの経歴
- 揺れる鵜舟の上で10羽の鵜を操る鵜匠の仕事
稲山琴美さんは東海地方唯一の女性鵜匠
公式動画:犬山市PR動画「木曽川鵜飼開幕」
稲山琴美さんが活動しているのは、愛知県犬山市と岐阜県各務原市の間を流れる木曽川です。犬山市は2026年の木曽川鵜飼開幕時にも、稲山さんを「東海地方で唯一の女性鵜匠」と紹介しています。
鵜飼では、鵜に結んだ「手縄」を操って川魚を捕らせます。稲山さんが扱うのは10羽。単に縄を引くだけではなく、水中を別々に動く鵜の状態を見ながら、縄が絡まないよう瞬時に力加減を変えていく熟練技です。
木曽川鵜飼では鵜舟と観覧船との距離が近く、昼なら手縄さばきや鵜の動きまで見やすいのが特徴です。夜はかがり火を焚き、ライトアップされた犬山城を背景に鵜飼が行われます。
木曽川鵜飼の観覧料金・予約・アクセス
木曽川鵜飼は毎年6月1日から10月15日まで開催されています。2026年のお手軽観覧プランは、昼・夜とも通常料金が大人3,500円、小人1,750円です。
主な利用情報は次の通りです。
- 開催期間:6月1日~10月15日
- 昼鵜飼お手軽観覧:大人3,500円、小人1,750円
- 夜鵜飼お手軽観覧:通常 大人3,500円、小人1,750円
- 小人:4歳以上~小学生
- 3歳以下:無料
- 予約:原則として利用日前日の18時まで
- 電話予約:0568-61-2727
- 乗船場:愛知県犬山市犬山北白山平2番地先
- アクセス:名鉄「犬山遊園駅」東口から徒歩約3分
昼のお手軽観覧は月・金・土・日曜日に開催され、火・水・木曜日は大人20人以上の予約で実施されます。夜のお手軽観覧は期間中毎日開催。9月・10月は18時30分集合、19時乗船、19時15分から鵜飼観覧という流れです。
動物好きから鵜匠の道へ進んだ稲山琴美さん
稲山さんは幼い頃から外で遊ぶことや動物、虫が好きでした。高校卒業後には動物飼育などを学び、ペットショップで勤務。その後、新しい仕事を探していたときに犬山市の鵜匠募集を知ったことが、大きな転機になりました。
当時、鵜飼について詳しかったわけではなく、鵜匠は男性が担う仕事というイメージも持っていたと本人が振り返っています。それでも「動物が好き」という経験を生かせる仕事として応募し、犬山市観光協会へ入りました。
最初からすぐに鵜を任されたわけではありません。2012年は見習いとして、船頭の仕事や先輩鵜匠の動きを現場で学び、翌2013年に鵜匠としてデビューしました。
揺れる舟で中腰を保つ身体能力も必要
鵜匠の仕事は、優雅に縄を操っているだけではありません。鵜舟は水上で絶えず揺れ、その上で10羽もの鵜の動きを追い続けなければなりません。
稲山さんは鵜舟で履く小さな草履について、中腰の姿勢でかなり筋肉を使うため、ふくらはぎが太くなったと自身で語っています。華やかに見える手縄さばきの裏側には、長時間バランスを保ち続ける身体的な負担があります。
現在の木曽川鵜飼公式サイトでも、鵜は翼を広げると約150cmになり、その鵜を10羽同時に操ると説明されています。揺れる舟上で一羽一羽の動きを感じ取りながら縄をさばくこと自体が、長年の経験を必要とする技術なのです。
鵜飼のない季節にも続く鵜匠の仕事
鵜匠の仕事は、6月から10月の観覧シーズンだけでは終わりません。
稲山さんへのインタビューでは、シーズンオフにも腰蓑に使うわらの準備や、かがり火に使う薪割りなどを行うことが紹介されています。鵜の世話も年間を通して続きます。
さらに木曽川鵜飼では、観光客の前で鵜飼を披露するだけでなく、その技術そのものを次の世代へ残していかなければなりません。稲山さんにとって鵜匠は、観光の演者というより、鵜と生活しながら伝統漁法を受け継いでいく仕事といえます。
出産を経て鵜匠へ復帰
2013年に鵜匠デビューした稲山さんは、2014年に産休へ入りました。その後、育児と仕事を両立しながら鵜匠へ復帰しています。
犬山市の記録では2021年にも3年ぶりの復帰を果たし、木曽川の美しさや、鵜が懸命に泳いで魚を捕る姿を見てほしいと語っていました。
そして現在も現役です。2026年の開幕では犬山城を背景に10羽の鵜を操り、手縄さばきを披露しました。見習いとして木曽川へ入ってから10年以上を経ても、稲山さんは伝統漁法の現場に立ち続けています。
全国で唯一、昼にも見られる木曽川鵜飼
木曽川鵜飼には、ほかの鵜飼とは違う大きな特徴があります。公式案内では、夜だけでなく「昼鵜飼」を開催しているのは全国で木曽川だけとされています。
明るい時間帯なので、鵜が潜って魚を追う様子、鵜匠の手縄の細かな動き、鵜が舟へ戻ってくる瞬間まで確認しやすくなっています。
一方、夜鵜飼では赤々と燃えるかがり火とライトアップされた犬山城が加わります。同じ伝統漁法でも、鵜匠の技をじっくり見る昼と、1300年続く鵜飼の雰囲気を体感する夜という、異なる楽しみ方ができます。
まとめ
稲山琴美さんは、犬山市観光協会に所属し、木曽川鵜飼で活動する東海地方唯一の女性鵜匠です。
動物好きだった経験から鵜匠募集へ応募し、2012年に見習い、2013年に鵜匠デビュー。出産や育児を経ながら現場へ戻り、現在も10羽の鵜を操っています。
木曽川鵜飼は6月1日から10月15日まで開催され、お手軽観覧プランなら通常大人3,500円。犬山遊園駅から徒歩約3分とアクセスしやすく、全国で唯一の昼鵜飼も体験できます。
参考リンク


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