「城下町に息づく伝統工芸…小田原漆器グルメ」
2025年5月14日(水)15:40〜放送された『よじごじDays』(テレビ東京)は、「城下町に息づく伝統工芸…小田原漆器グルメ」というテーマで、歴史ある小田原の漆器文化と絶品グルメをたっぷり紹介する回となりました。MCは長野博さん、アシスタントに狩野恵里アナウンサー、ゲストに福澤朗さんが登場し、伝統と美味しさが詰まった1時間以上の内容でした。漆器の美しさや、地元食材を使ったこだわりの料理など、観光と食の両面から小田原の魅力を伝える内容となっています。
小田原漆器のはじまりと現代の魅力
オープニングでは、北条氏康が塗師(ぬし)を招いて小田原に漆技術を伝えたことが紹介されました。小田原漆器は室町時代に始まり、昭和59年には国の伝統的工芸品にも指定された歴史ある技術です。主にケヤキやトチなどの木材を使い、ろくろで削ったあとに漆を塗る工程を経て、丈夫で美しい器が仕上がります。
特に注目されたのが「石川漆器店」。ここでは江戸時代に武具類への漆塗りから始まり、明治以降は食器の製造販売も展開。伝統的な器に加えて、現代の生活にも合うデザインを提案しており、漆器の進化も感じられるスポットです。店内ではあえてツヤを抑えた仕上げも行っており、使うほどに風合いが増していくのが特徴です。
小田原城を望む茶屋で味わう「戦国茶漬け丼」
小田原城の天守閣前にある「御食事処 本丸茶屋」では、歴史的な雰囲気とともに食事が楽しめます。ここで紹介されたのが、「小田原戦国武将茶漬け丼」。北条家の家紋「三つ鱗」があしらわれた小田原漆器に盛られ、地元産の梅を使った具材とだし茶漬けが合わさった逸品です。
小田原は全国でも有数の梅の産地で、35000本もの梅が植えられている「曽我梅林」などが知られています。番組では、食器と食材のどちらにも小田原の伝統が息づいていることが丁寧に紹介されました。
文化11年創業「籠清」の老舗かまぼこ
かまぼこ通りと呼ばれる一角では、江戸時代から続くかまぼこ店「小田原 籠清(かごせい)」を訪問。ここでは石臼を使った練りの技術が今も受け継がれており、紹介された「颸(し)」というかまぼこは高級魚のグチを100%使用した贅沢な品。魚本来の旨味と弾力のある食感が特徴です。
この逸品を紹介した近藤サトさんは、職人が手作業で仕上げる様子に感動しながら、商品を購入していました。手仕事の温かみと素材へのこだわりが感じられる内容でした。
アジや蒲鉾がのった「香沼姫どん」
根府川駅近くの「海鮮三昧 ぱぁくえりあ やまもと」では、小田原漆器に盛られた「小田原北条香沼姫どん」が紹介されました。アジ・いくら・蒲鉾などが色鮮やかに盛りつけられた丼は、北条家の香沼姫ゆかりの由来をもとに名付けられたもので、歴史と食材が融合したストーリー性ある一品です。
長年使われてきた漆器は現在修理中とのことで、6月上旬からは新たな黒っぽい溜塗りの器にリニューアル予定。食事と器の一体感が、より高級感を引き立てていました。
足柄牛の贅沢丼と小田原レモンの生わらび餅
江之浦の「そば季寄 季作久(きさく)」では、地元の自然を望む開放的な空間で、「足柄牛の小田原丼」が紹介されました。漆器は内側が朱色、外側は落ち着いた色で仕上げられた特注品で、料理との色合いが絶妙です。
足柄牛は神奈川県西部で育てられたブランド牛で、きめ細かい肉質と柔らかな口あたりが特徴。味付けには加藤兵太郎商店の「いいちみそ」をベースにした和風ソースを使用。セットのそばは、そばの中心部分を使用した更科そばで、喉越しと香りの両方を楽しめる上品な構成です。
食後には、小田原レモンの生わらび餅が登場。関東有数のレモン産地・片浦地区で採れた国産レモンの香りと酸味が効いたデザートで、見た目も味も爽やかな仕上がりでした。
長野博の「食king」コーナー:絶品ハンバーグ
番組後半の「長野博の食king」コーナーでは、東京・五反田にある「ミート矢澤」を訪問。精肉店直営の人気店で、黒毛和牛100%のハンバーグやステーキが人気です。ハンバーグには赤身と脂のバランスを考えて厳選された切り落とし肉を使用し、ジューシーさと旨味が両立した仕上がりでした。
また、自宅でも試せる「ハンバーグ・オン・ザ・ライス」のレシピも紹介。焼きご飯の上にチーズハンバーグを乗せ、生クリーム入りのトマトソースをかけて仕上げるボリューム満点のメニューは、家族で楽しめるアイデア料理として注目されました。
今回の放送では、器・食材・歴史・景色がひとつになった、小田原ならではの魅力が多角的に描かれました。今後、番組内で登場した店舗のアクセス情報やメニュー詳細なども追記していく予定です。小田原の魅力を再発見したい方は、ぜひチェックしてみてください。
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