北海道の毛ガニと高知の酒豪文化を徹底解説
北海道でカニといえば本当に毛ガニなのか。
なぜ高知は酒豪県と呼ばれるのか。
そして神戸の給食で愛され続けるみかんゼリーの正体とは何なのか。
このページでは『秘密のケンミンSHOW極!(2026年2月19日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
番組で紹介された各地の食文化や習慣を、背景情報も交えながら整理していきます。
北海道でカニといえば毛ガニ
番組が投げかける問いはとてもシンプルです。北海道で「カニといえば何?」と聞くと、多くの人がズワイガニやタラバガニではなく毛ガニと答える。その理由を真正面から掘り下げます。北海道では毛ガニは特別な日のごちそうでありながら、家庭の食卓にも自然にのぼる存在です。観光客のイメージとは少し違い、地元では身近でありながら誇りの味として根付いています。
毛ガニの魅力は、大きさよりも中身にあります。殻を外し、脚を一本ずつ割り、少しずつ身を取り出していく時間そのものが食事の中心になります。最後に甲羅の奥にたどり着くカニみそは濃厚で、身と和えて食べる瞬間に満足感が一気に高まります。この流れがあるからこそ、毛ガニを囲む時間は単なる食事ではなく“体験”になります。
さらに知っておきたいのが、北海道は地域ごとに漁の時期がずれるという特徴です。オホーツク海沿岸では流氷が去る3月頃から漁が始まり、「海明け毛ガニ」と呼ばれる旬を迎えます。流氷の下で育った毛ガニは身が引き締まり、甘みが強いといわれています。噴火湾では初夏から夏にかけて最盛期となり、太平洋側では秋から冬にかけて水揚げが続きます。このように海域が変わることで、一年を通して毛ガニが楽しめるのが北海道の強みです。
同じ毛ガニでも、獲れる場所と季節によって味わいが少しずつ違います。だからこそ北海道では、カニの話題になると自然と毛ガニの名前が先に出てきます。それは単なる好みではなく、土地と季節に寄り添った食文化の結果なのです。
毛ガニはカニみそが主役になりやすい
番組が強調する毛ガニの魅力は、身の甘さだけではありません。主役になりやすいのはカニみそです。甲羅の中にぎっしり詰まったみそは、濃厚でコクがあり、ほぐした身と混ぜて食べることで味わいが一段と深まります。北海道では「みそまで食べてこそ毛ガニ」という感覚が自然に根づいています。
地元の感覚として語られるのが、「毛ガニは小ぶりでも満足できる」という考え方です。大きさよりも中身の充実感が重視されます。殻を外し、脚を割り、少しずつ身を取り出す過程そのものが楽しみになります。最後に甲羅の底に残ったみそへたどり着く流れが、食卓の時間を特別なものに変えます。
さらに産地や漁期の話題が重なると、北海道の海がそのまま一年のカレンダーのように見えてきます。噴火湾で解禁のニュースが流れると、季節の移り変わりを実感します。地域ごとに漁の区切りがあり、その区切りがそのまま食の季節感につながっています。
番組では、食べる側の工夫として「さばき方」にも触れています。毛ガニは殻が硬く、脚の付け根や甲羅の外し方にコツがあります。上手に割れると、身とみそを崩さずに取り出せます。このきれいに取り出せた瞬間の達成感が、毛ガニへの愛着をさらに強くします。だからこそ、毛ガニの話題になると語りが止まらなくなるのです。
高知 酒豪県1位の理由はおきゃくという仕組み
次の舞台は高知です。番組は「酒豪県」と呼ばれる理由を、単にお酒に強い人が多いという話で終わらせません。そこにあるのは、飲み方そのものが文化として受け継がれてきた背景です。高知ではお酒は特別なものというより、人と人をつなぐ道具のように扱われています。
高知には「おきゃく」と呼ばれる宴席文化があります。結婚式や祝い事、地域の行事、春のお花見など、大勢が集まり、同じ席を囲んで飲み交わします。畳の広間にずらりと並ぶ料理と酒瓶。その光景自体が、土地の風景として定着しています。おきゃくは単なる飲み会ではなく、交流の場としての役割を担っています。
そして、この場にはきちんとした流れがあります。目下の人が杯を持ってあいさつに回る「献杯」。杯を受けた側が同じ杯で飲み返す「返杯」。一つの杯を通して言葉と気持ちを交わします。形式のように見えて、実は人間関係を自然に近づける仕組みです。飲むことそのものが、距離を縮める動きとして組み込まれています。
番組が描くのは、強さよりもこの構造です。飲む量だけでは説明できない、高知の酒豪県と呼ばれる背景。そこには、酒を介して人がつながる文化がしっかりと息づいています。
宴会は後半が本番 可杯や遊びが飲み会を加速させる
高知の宴会が面白いのは、ただ飲んで終わらないところにあります。料理がひと通り進み、場が温まってくると、空気が少し変わります。後半に入ると、お座敷遊びが自然に始まる流れがあるといわれます。そこからが本番だと感じる人も少なくありません。
代表的なのが「可杯(べくはい)」です。底が尖っていて自立しない杯や、穴が開いている杯など、置くことができない形をしています。手に取った人は、飲み干すまで下に置けません。くじや指名で回ってきた人が一気に飲み干す。その瞬間に場が大きく盛り上がります。単純な仕掛けですが、笑いと拍手が一体になり、宴席の熱を一気に引き上げます。
高知市の観光案内などでも紹介されているのが「箸拳(はしけん)」です。箸を使って数を当てる遊びで、負けた人が杯を受け取ります。勝ち負けは一瞬ですが、周囲の掛け声や応援が加わることで、場の一体感が生まれます。
番組が描くのは、酒量の多さよりも、この仕組みです。飲むことに“動き”と“役割”が加わることで、宴会はただの食事ではなくなります。酒豪県と呼ばれる背景には、こうした場の熱を生み出す文化がしっかりと根付いています。
神戸の給食 みかんゼリーがテッパンになるまで
最後は兵庫・神戸の学校給食です。番組が取り上げるのは、給食デザートのみかんゼリーが、なぜこれほどまでに神戸っ子の記憶に残り続けているのかというテーマです。大人になってからも「給食といえばあれ」と語られる存在。それが神戸のみかんゼリーです。
このゼリーは通称「とくれんゼリー」と呼ばれることが多く、正式名称は「プデナーオレンジ80」です。神戸市の学校給食に1970年代から登場したとされ、長い年月にわたり提供されてきました。給食センターから各学校へ配送され、多くの子どもたちが同じ味を共有してきた歴史があります。
全国にもオレンジ系のゼリーは存在しますが、神戸では特別な位置づけになっています。冷凍に近い状態で配られ、食べる頃には少しずつ溶けていく。その半解凍のシャリっとした食感と、甘酸っぱいみかんの風味がセットで記憶に刻まれています。給食の時間に、スプーンで削りながら食べた感覚まで思い出す人が多いのが特徴です。
学校給食のデザートは、栄養補給だけが目的ではありません。子どもたちにとっての楽しみであり、今日の献立を少し特別にする役割があります。だからこそ、一つの定番メニューが何十年も語り継がれます。神戸のとくれんゼリーは、世代を越えて共有される“給食の共通言語”として、今も語り続けられているのです。
まとめ
本記事は『秘密のケンミンSHOW極!(2026年2月19日放送)』の番組情報をもとに構成していますが、地域紹介や演出の都合により、実際の放送内容と一部異なる場合があります。
北海道の毛ガニ、高知の酒豪文化、神戸の給食みかんゼリーという三つのテーマを軸に、各地の食と習慣の背景まで整理しました。
北海道の毛ガニ漁解禁カレンダー

番組で北海道の毛ガニが紹介されましたが、産地ごとに旬が違うことは意外と知られていません。ここでは、地域別の漁解禁と旬の流れを追加で整理して紹介します。
北海道では一年を通して毛ガニが水揚げされますが、海域ごとに最も身入りが良くなる時期が異なります。季節が変わるたびに、違う表情の毛ガニに出会えるのが大きな魅力です。
オホーツク海(春の海明け毛ガニ)
流氷が去る3月頃からオホーツク海沿岸で漁が始まります。網走や紋別、雄武などが代表的な産地です。流氷の下で育った毛ガニは身が締まり、甘みが強いのが特徴です。とくに「海明け毛ガニ」と呼ばれる時期は人気が高く、春の味覚として知られています。寒い海で育つため、カニみそも濃厚になります。
噴火湾(夏が最盛期)
長万部や白老、虎杖浜などの噴火湾沿岸では、初夏から夏にかけて最盛期を迎えます。湾内は波が穏やかで、栄養豊富な海域です。夏の毛ガニは身入りがよく、みそがしっかり詰まっているといわれます。観光シーズンとも重なるため、現地で味わう人も多い地域です。
太平洋側(秋から冬にかけて)
釧路や根室、十勝沖、日高沖など太平洋側では秋から冬にかけて漁が行われます。寒さが厳しくなる時期の毛ガニは身が引き締まり、甘みが増します。冬の海で水揚げされる毛ガニは、食卓で湯気を立てながら味わう光景が印象的です。
このように北海道では、地域を変えながら一年を通して毛ガニが楽しめます。旬を知ることで、その時期ならではの味わいに出会えます。


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