堀田真由がパリで振り返る夢と努力の10年
2025年6月7日放送の『アナザースカイ』では、女優・堀田真由さんがフランス・パリを旅しました。芸能生活10周年という節目に、自身の夢や努力、そして今の自分につながるさまざまな経験を見つめ直す時間となりました。子どもの頃から抱いていた憧れや、10代から走り続けてきた日々。パリという街が、その原点を静かに照らし出しました。旅の中で見せた堀田さんの表情や言葉には、真摯に歩み続ける姿がにじんでいました。
宝塚を夢見た少女が女優に
スタジオでは、今田耕司さんと山本舞香さんと共に登場した堀田真由さん。山本さんとは2018年のドラマ『チア☆ダン』で共演経験があり、撮影当時の思い出や、同じく出演していた八木莉可子さんの話も交えて懐かしい話題が広がりました。堀田さんは、かつて宝塚に入りたいという夢を抱いていたことを語り、その憧れが芸能界を目指すきっかけになったことも明かしました。スタジオトークは短時間ながら、堀田さんの人柄と背景をやわらかく伝える内容でした。
パリで出会ったクリエイターと夢のコラボ
VTRでは、堀田真由さんが再びパリの街に足を踏み入れました。まず訪ねたのは、ファッションブランド「Brigitte Tanaka」のデザイナー田中千恵子さん。オーガンジー素材に刺繍を施した繊細なバッグで知られる田中さんとは、実際にコラボレーションも行っており、その取り組みや価値観について語り合いました。「ジュン」や展覧会「モネ 睡蓮のとき」とのコラボも話題のブランドで、芸術と日常が交差する世界観に共感している堀田さんの姿が印象的でした。
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田中さんのアトリエには、繊細な布や糸が並び、作品づくりの熱量が伝わる空間
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堀田さん自身も、表現者として共鳴する部分が多く、対話は自然と深まっていった
幼い頃から抱いていた「モデル」への憧れ
堀田さんは、パリを初めて訪れたのがファッション誌『フィガロジャポン』のWeb撮影のときだったと語り、当時着用したブランド「セザンヌ」の服や撮影現場を再訪。そのときのエピソードを振り返りました。幼稚園の卒園文集には「モデルになりたい」と書いていたことが紹介され、そこから始まった夢が現実になったことに、感慨深い表情を見せました。
2020年には女性誌『non-no』の専属モデルとしても活動しており、誌面に登場するたびに多くの女性読者に支持されてきました。パリの石畳の上を歩きながら、自分の表現を服やポージングで伝えることの難しさと喜びについて語る姿が、モデルとしての誇りを物語っていました。
ルージュの店内と蚤の市で心が動く瞬間
次に訪れたのは、フランスとニューヨークに店舗を構える人気ブランド「Rouje」のパリ店。店内にはカジュアルでありながら洗練された洋服が並び、堀田さんは一つひとつ手に取りながら感想を述べていました。着心地やデザインだけでなく、そこに込められた物語にも敏感に反応する姿が印象的でした。
その後、「ヴァンヴ蚤の市」にも足を運びました。週末限定で開かれるこの蚤の市は、掘り出し物や古道具を求めて多くの人が訪れる人気スポット。以前訪れた「クリニャンクール蚤の市」の思い出を語りつつ、今回は自分へのご褒美や家族へのおみやげを探すような、ほほえましい様子が映されました。
バレエで培った身体感覚と舞台への思い
旅の後半、堀田真由さんは「オペラ座 ガルニエ宮」を訪れました。現在は外観が改修中でしたが、1875年に完成した歴史ある建物の中を丁寧に見て回りながら、6歳から10年間続けたバレエの話をしました。レッスン当時の写真も紹介され、舞台に立つことへの憧れと、日々の練習が今の芝居にどうつながっているかを言葉にしていました。
さらに、かつて国立パリ・オペラ座バレエ団で活躍した藤井美帆さんと対面。アジア人初の団員として歴史を切り拓いた藤井さんとともに、レッスンスタジオで踊り、表現について語り合う姿がありました。技術や経歴を超えて、舞台に立つことの尊さと責任を分かち合う場面でした。
ピアノ演奏で見せたやさしい感情の表現
旅の最後に堀田さんが訪れたのは、レストラン「Le P’tit Piano」。タルタルを味わった後、店内に置かれたピアノに向かい、「目をとじて空を想う」という曲を演奏しました。この曲は、自身が出演したドラマ『たとえあなたを忘れても』で使われた楽曲で、堀田さんの8年間のピアノ経験が詰まった温かい演奏が響きました。
ピアノを通じて、忙しい日々で忘れがちな感情や、心の深い部分をそっと思い出させてくれるような演奏でした。音の一つひとつに、女優としてだけでなく人間としての堀田真由さんの感受性が込められていました。
忙しかった日々の先に見つけた「自分らしさ」
2023年は1年間で11本もの作品に出演した堀田さん。『バカ塗りの娘』『たとえあなたを忘れても』など、重いテーマや繊細な感情表現を求められる作品が続きました。多忙の中で見失いかけていた自分らしさを、今回のパリの旅で少しずつ取り戻していった様子が静かに描かれていました。
今回の『アナザースカイ』は、堀田真由さんがこれまで積み重ねてきた努力、そして心の奥にある原点に触れる旅でした。バレエ、ピアノ、モデル、そして女優。それぞれの道で感じた想いや悩みを、一つずつ整理して言葉にしていく姿が、視聴者の心に静かに届く回となりました。
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