【オー!マイゴッド!】銘仙着物のズレ柄と南極ペンギン模様の秘密!蒲田の甘納豆&出雲の木組み祠の神様たち|2025年7月19日放送

オー!マイゴッド!

銘仙・甘納豆・祠の匠が登場!暮らしの中の“神様”たち

2025年7月19日(土)に放送された『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』(日本テレビ)では、MCのヒロミさんと小泉孝太郎さんが、こだわりを持って生きる3人の「神様」を訪ねました。登場したのは、大正から昭和初期にかけて人気だった着物「銘仙」の収集家、100年の歴史を誇る甘納豆専門店の店主、そして出雲の神社で祠を建てる職人の3名です。それぞれが地域に根ざし、日本の文化や暮らしを今につないでいる姿が印象的でした。

銘仙の美しさを未来へつなぐ 神戸の桐生正子さん

銘仙とは、大正時代から昭和初期にかけて日本で親しまれた絹の普段着用着物です。カラフルで大胆なデザインが特徴で、当時の女学生にも人気がありました。

骨董市で出会った運命の着物

神戸に住む桐生正子さんは、600点以上の銘仙を所有するコレクターです。学生時代に料亭でアルバイトをしていたとき、着付け用の着物を探しに骨董市へ行ったことがきっかけで銘仙と出会いました。その後も興味を持ち続け、現在では展示会も開催し、銘仙の魅力を多くの人に伝えています。

銘仙は、フリーマーケットや古着市などで1,000円台から購入可能なものもあり、手軽に手に入るアンティーク着物です。多くの女性に人気があり、展示会に訪れる人の9割が女性だというのも納得です。

ペンギン・金魚・アバンギャルド…柄に込められた時代背景

銘仙の魅力はそのデザインにあります。南極観測隊の話題がニュースになればペンギン柄が登場し、外交官の来日に合わせてエチオピア風の模様が作られるなど、時代ごとの出来事やブームを着物の柄で表現してきたのです。

また、ロシア・アバンギャルドといった世界の芸術の影響も受けており、ファッションだけでなく文化の記録としても価値があります。金魚、スピッツ、インコ、フルーツなど、当時の流行や家庭の風景が反映された柄も数多くあります。銘仙は、糸を先に染めてから織るために少しだけ模様がズレることがあり、それもまた味わいのひとつです。

教育にも役立つ「布の教科書」

銘仙は、ただ美しいだけでなく日本の近代史や生活文化を学ぶための貴重な資料でもあります。子どもたちが歴史や国際情勢に興味を持つきっかけになるとも言われており、桐生さんの活動は教育の面でも注目されています。彼女の出版した本や展示会には、着物に込められたストーリーがたっぷり詰まっています。

蒲田で100年続く味を守る谷口商店 老舗甘納豆の職人技

蒲田にある谷口商店は、1927年に創業し、今も地元で愛される甘納豆専門店として続いています。3代目の谷口喜三雄さんは、長年にわたり伝統の味を守り続けています。

丁寧すぎる3日間の製造工程

甘納豆づくりは非常に繊細な作業です。谷口商店では豆を3日間かけて丁寧に加工しています。

日程 工程 詳細
1日目 浸水 豆をぬるま湯に漬けて一晩寝かせる。豆の状態で時間を調整。
2日目 加熱 重曹を使って柔らかく炊き、ピアノ線で1粒ずつ炊き加減を確認。
3日目 煮詰め 糖蜜を少しずつ加えて炊く。蜜の粘りで煮詰まり具合を判断。

完成後はグラニュー糖をまぶして乾燥させます。糖の量が水分を超えないと甘納豆がベタつくため、微調整が必要です。

栄養豊富な高原花豆と価格の違い

甘納豆にはいくつか種類がありますが、特に希少なのが標高800m以上で育つ「高原花豆」。この豆は栽培が難しく、価格も小豆の約6倍、1kgあたり7212円にもなります。甘納豆1袋の中でも特別感のある逸品です。

また、甘納豆は栄養価も高く、食物繊維はさつまいもの約10倍、鉄分はほうれん草の3倍。おやつとしてだけでなく、健康にも良い和菓子です。谷口商店の年間売上はおよそ3300万円。大田区の「おみやげ100選」にも選ばれており、蒲田の誇る味になっています。

谷口さんが案内する蒲田のうまい店

放送では谷口さんが蒲田のおすすめグルメスポットも紹介しました。「食堂サビーズ」のハンバーグ定食、「金春本館」の羽付き餃子、「鰻前えとう」のうな重など、どれも地元で愛される名店ばかりです。中でも「とんかつ檍 京急蒲田店」は、40分かけて向かったという熱意のあるお店で、かつ丼弁当がなんと500円。ボリュームと味に定評があり、蒲田グルメを語る上で欠かせません。

出雲の伝統をつなぐ彫刻の匠 82歳・中尾芳山さん

島根県出雲市にある沖御前神社では、60年ごとに祠を建て替える特別な行事があります。今年、その大役を担ったのが彫刻職人・中尾芳山さん(82歳)です。

木組み工法でつくる釘を使わない建物

中尾さんは獅子頭づくりの名人で、2005年には島根県の伝統工芸品にも選ばれました。今回手がけた祠は、釘を一切使わず木だけで組み上げる「木組み工法」で制作。木材の切り口を合わせてはめ込む技術で、強度と美しさを兼ね備えた伝統技術です。

祠の完成と御神体の遷宮

完成した祠には、6月28日に御神体が移される「遷宮」が行われました。これは地域にとっても大切な行事で、文化・信仰・職人技のすべてが重なる瞬間です。この仕事を任された中尾さんの存在は、まさに“神様のような職人”そのものでした。

まとめ

今回の『オー!マイゴッド!』では、着物、甘納豆、神社という異なる世界で活躍する3人の職人の姿が紹介されました。長年一つの道を極め、地域と文化をつなぐ存在として、彼らの生き方には深い感動がありました。時代を映す布、滋味あふれる和菓子、信仰を支える祠づくり。それぞれの現場に、日本の豊かさが詰まっていました。

出典:日本テレビ『オー!マイゴッド!私だけの神様、教えます』(2025年7月19日放送)
https://www.ntv.co.jp/(番組公式サイト)

甘納豆からはじまる蒲田さんぽ 番組登場の店をめぐるコース紹介

番組で紹介された谷口商店を出発点に、蒲田の人気グルメスポットを徒歩でめぐる「甘納豆散策コース」は、地元の味を一度に楽しめるおすすめのルートです。どのお店も谷口商店から徒歩圏内にあり、食べ歩きや地元探訪にもぴったりのコースです。

谷口商店(スタート地点)

谷口商店は1927年創業の老舗甘納豆専門店で、高原花豆や白花豆、金時豆など7種類を製造・販売しています。蒲田でしか買えないことから、地元のおみやげとしても根強い人気があります。製造には3日間をかけ、丁寧に手作業で仕上げられた甘納豆は、一粒一粒の艶と風味が特徴です。

とんかつ檍 京急蒲田店

谷口商店から徒歩数分の場所にあるこのお店は、名物かつ丼弁当が500円という手頃な価格ながら、ボリュームも味も満足度が高いと評判です。とんかつ檍は地元民に愛される名店で、谷口さんも番組で40分かけて訪れていたことから、その人気ぶりがうかがえます。食券スタイルで気軽に楽しめるのもポイントです。

鰻前えとう

「鰻前えとう」は、蒲田の駅から少し歩いた先にある和の空間が魅力の日本料理店です。名物は関西風の地焼き鰻で、パリッと香ばしい皮とふっくらとした身の組み合わせが絶妙です。さらに、季節の食材を使った八寸や小鉢も提供されており、繊細な料理の数々は贅沢なひとときが味わえると人気を集めています。

金春本館(こんぱる ほんかん)

食べ歩きの締めくくりにぴったりなのが、羽付き焼き餃子の老舗「金春本館」です。こちらの餃子は羽根がパリパリ、中身がジューシーで、ビールやお茶との相性も抜群。蒲田といえば餃子というイメージを持つ人も多く、その中でも特に定評のあるお店です。料理の提供も早く、気軽に立ち寄れる雰囲気も魅力のひとつです。


以下は、徒歩マップの形式で整理したコース内容です:

順番 店舗名 特徴 所要時間(目安)
1 谷口商店 甘納豆専門店。高原花豆など7種 出発点
2 とんかつ檍 京急蒲田店 かつ丼弁当500円。地元の人気店 徒歩約4分
3 鰻前えとう 関西風の鰻・季節料理が味わえる 徒歩約5分
4 金春本館 羽付き餃子の名店。締めにおすすめ 徒歩約3分

この「蒲田・甘納豆散策コース」は、甘いものから揚げ物、和食、点心まで楽しめるバラエティに富んだ食べ歩きプランです。特に地元密着型のお店が多く、観光客だけでなく、地域の人々にも愛され続けている店舗が揃っているのが魅力です。季節を問わず訪れやすく、半日程度でまわれるため、蒲田の新しい楽しみ方としてもおすすめです。

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