小学生のリアルな悩みに全力で答えるやさしい時間
2025年6月18日放送の日本テレビ「ZIP!」では、人気企画『水卜こども相談室』の第4弾が放送されました。この企画は、水卜麻美アナウンサーが全国の小学生のリアルな悩みに寄り添いながら、一緒に考え、前向きなヒントを見つけていく心温まる特集です。今回は東京都墨田区にある八広小学校を訪れ、1年生から6年生までのさまざまな悩みに向き合いました。歯の生え変わりや背の伸ばし方、発声の悩みや失敗との向き合い方など、身近だけど深い悩みに答えていく姿が印象的でした。それぞれの相談内容とアドバイスを詳しく紹介します。
1年生の莉衣奈ちゃん「歯が6本抜けてご飯が食べにくい」
最初の相談者は1年生の莉衣奈ちゃん。春に小学校へ入学したばかりで、前歯や奥歯を含めた6本が同時に抜けている状態。ご飯がうまく噛めず、食べにくいという悩みがありました。これに対して水卜アナは「今ある歯でできる限りしっかり噛んで食べることが大事」と話し、歯みがきをしっかりして「100歳までイカを噛めるような元気な歯を目指そう」と励ましました。
また、日本歯科医学会の天野敦雄先生の話も紹介され、永久歯を早く生やす特効薬のような方法は存在しないこと、ただし「口の中の環境を整えておくことが大事」だと解説されました。特に、歯が生えるためのスペースが狭かったり、向きに問題があると生えるのが遅れることもあるとのこと。虫歯がなくても、一度歯医者さんで確認してもらうと安心です。
1年生の颯斗くん「背を伸ばす方法、あるよ!」
次に登場したのは同じく1年生の颯斗くん。「正座してそのまま後ろに寝転がると背が伸びる」というユニークな提案を披露してくれました。この行動に医学的な根拠があるのか、文京学院大学の樋口桂教授が説明を加えました。教授によると「ストレッチの一種で、骨格のゆがみが整うことでわずかに背が伸びることはある」ということです。
この方法は「一瞬だけ身長が伸びたように感じる」場合があるものの、あくまでも姿勢を整える動きであって、背そのものを伸ばす方法ではないとされました。とはいえ、自分なりに工夫している姿勢は評価されるものでした。
3年生の悩み「並ばせ係だけど声が小さくなってしまう」
次の相談は3年生の児童から。「並ばせ係になったけれど、声が小さくてうまくみんなを並ばせられない」という悩みでした。この悩みに対して水卜アナは、「声を出す前に大きく息を吸うこと」をアドバイス。また、「声を前ではなく上に届けるイメージで発声するとうまくいく」というコツも紹介されました。
実際に声を出す場面では、息の使い方や姿勢が大きく影響するため、呼吸を意識することが声を出しやすくする第一歩になるようです。普段の生活でも使えるテクニックです。
6年生の悩み「失敗を引きずってしまう…」
6年生の児童からは、「失敗したことをいつまでも引きずってしまう」という深い悩みが寄せられました。水卜アナは、「落ち込むとさらに失敗しやすくなる。だから失敗は一度忘れて、今やることに集中しよう」とアドバイス。
この考え方は、失敗を“次に活かす”ために一度気持ちを切り替えることが大切だというメッセージとして、多くの子どもたちにも響くものでした。気持ちの整理をして前を向くことの大切さを、やさしく伝えていました。
4年生の悩み「手についた墨がなかなか落ちない」
4年生の児童からは、「習字などで手についた墨がなかなか落ちなくて困る」という悩みがありました。水卜アナは、「汚れたらすぐに洗うことが大切」と伝え、さらに「いろんな方法で墨を落とす実験をしてみよう」という提案をしました。
そこで、番組では次のアイテムを使って実際に検証しました。
・石けん
・歯ブラシ
・クレンジングオイル
・洗顔料
それぞれを使って墨の汚れを洗ってみた結果、一番よく落ちたのは「洗顔料」でした。泡でやさしくこすったとき、墨がきれいに落ちた様子が映し出されました。他にも歯ブラシやクレンジングオイルもある程度効果があることがわかりましたが、日常的に使いやすいものとして洗顔料が最も手軽なアイテムでした。
子どもたちの悩みは未来へのヒント
今回紹介された悩みは、どれも子どもたちにとって身近で切実なものばかりでした。大人にとっては小さく見える悩みでも、こどもたちにとっては大きな壁のように感じることがあります。そんな悩みとまっすぐ向き合い、一緒に考えながら解決の糸口を探る水卜アナの姿勢は、画面を通じて見ている人の心にも届くものでした。
放送の最後には「子どもたちの質問が、子どもの心に戻りたいと思わせてくれるほど素敵だった」という感想も紹介されました。今回の『水卜こども相談室』第4弾は、こどもの目線を大事にしながら、心と体にやさしいヒントを届ける、そんな時間になっていました。
次回の放送でも、どんな素直な悩みやかわいい質問が飛び出すのか、今から楽しみです。子どもたちの“知りたい”に耳を傾けるこの企画は、大人にも大切な気づきを与えてくれます。
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