七夕なので短冊に願い事を書いてもらった件|2025年7月7日放送
2025年7月7日放送の日本テレビ「月曜から夜ふかし」では、七夕にちなんで街の人たちに短冊に願い事を書いてもらうというユニークな企画を中心に、さまざまな話題が展開されました。マツコ・デラックスさんと村上信五さんの軽快なやり取りと、街ゆく人たちの個性豊かな願い事が笑いと共感を呼びました。
便秘とお尻のかゆみ問題でスタート
番組の冒頭は、マツコさんの体調トークから始まりました。今回のテーマは「便秘」と「お尻のかゆみ」という、誰にでも起こりうる身近な悩みです。マツコさんは便秘に悩んでいると明かし、日頃から食物繊維が多く含まれていると表示された飲み物を積極的に摂取しているとのことでした。さらに、お尻のかゆみを感じていることも告白し、その原因は「ダニの影響かもしれない」と自己分析していました。
この何気ないやり取りの中には、健康を気遣う姿勢や、リアルな日常の悩みが詰まっていて、多くの視聴者が共感できる内容になっていました。特別なことを語るわけではなくても、マツコさんの言葉には不思議な説得力があり、こうした話題も自然と笑いにつながる空気が「夜ふかし」らしさを感じさせました。
こうした体調の話は、番組のテンポを落とすことなく、親しみやすくて柔らかい雰囲気を作り出していました。深夜帯にぴったりな「ちょっとゆるくて、ちょっと本音」のトークでスタートしたことが、今回の内容全体を包み込むような導入になっていました。
以下に今回紹介されたポイントをまとめました。
話題 | 内容 | コメント |
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便秘 | 食物繊維入りの飲み物を飲んでいる | 日常の健康対策として紹介 |
お尻のかゆみ | ダニの影響ではないかと推測 | 意外と多くの人が悩んでいる問題 |
番組の雰囲気 | ゆるくて身近なトークから開始 | 夜ふかしらしい始まり方 |
このように、身近すぎる悩みから始まった「月曜から夜ふかし」は、今回も肩の力を抜いて楽しめる内容で幕を開けました。次にどんなテーマが出てくるのか、自然とワクワクさせられるような流れになっていました。
街の願いごとに笑いと驚きが満載
今回の七夕特集では、全国各地で集めた街の人たちの短冊に書かれた願い事が紹介されました。中には思わず笑ってしまうようなユニークなものから、考えさせられるような切実な内容まで、多種多様な願いが並びました。東京を中心に、沖縄や外国からの観光客、さらには子どもから大人まで、それぞれの立場や生活がにじむ願いが映し出されました。
中でも印象的だったのは、蒲田で出会った男性の「宝くじが当たったら貧しい人に配りたい」という優しい想い。沖縄出身の女性は「カニになりたい」という独特な願いを語り、その理由が「飼っていたカニがベランダから落ちて死んでしまった」という思い出に基づいていたのも、なんともほっこりするエピソードでした。
また、錦糸町では「103万円の壁」をなくしたいという、現実に直面する女性の声も取り上げられました。これはパート収入の壁として多くの人が抱える共通の悩みです。池袋では「スリーセブンの日」に合わせてパチンコの願掛けをする人もおり、生活の中にある「運」を意識したリアルな願いが感じられました。
地域 | 願い事 | 特徴 |
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蒲田 | 宝くじで当てて貧しい人に配る | 優しさのある発想 |
沖縄出身の女性 | カニになりたい | 飼っていたカニの思い出が影響 |
池袋 | パチンコで勝ちたい | 7/7スリーセブンの日に期待 |
錦糸町 | 103万円の壁をなくしたい | 現実的な生活の不満 |
歌舞伎町 | フェスがしたい | 自由を楽しみたい気持ち |
隅田川 | ゴッドタレントに出たい | 路上パフォーマーの夢 |
赤羽 | 新しいスーツがほしい | 現実的で切実な願い |
高円寺 | 高円寺から逃げたい | 店舗責任者の本音 |
浅草 | 日本の女性がもっと強くなってほしい | 富永照子さんの社会的願い |
この他にも、団子を食べながら「米を作ってほしい」と願った男性や、「専業主婦になりたい」と夢を語る女性たちも登場しました。彼女たちは料理教室に通いながら、その願いに一歩ずつ近づいていると語っており、夢への努力も垣間見えました。
中でも心に残ったのが、「19年ぶりに娘と仲良くしたい」という男性の願いでした。長い時間を経て、もう一度つながりを取り戻したいという思いは、たくさんの人の心に響いたはずです。
さらに、高円寺でおにぎりを食べながら「高円寺から逃げたい」と話す女性も登場。接客業の仕事で心がすり減っている様子が伝わってきて、笑いの中にも切実さがにじんでいました。
こうしたさまざまな短冊の願い事を通して、番組は日常にあるちょっとした夢や悩みを拾い上げ、街の声に寄り添う面白さと温かさを改めて感じさせてくれました。七夕の夜にぴったりの、心がちょっと軽くなる企画でした。
子どもたちの純粋な願いにも注目
今回の七夕企画では、大人の願いに負けないくらい、子どもたちの夢も印象的でした。中でも7歳の女の子が「DJになりたい」と答えた場面では、元気いっぱいな未来の姿を想像させてくれるような、明るいエネルギーが伝わってきました。年齢に似合わないほど明確な夢を持っていることに、思わず驚きと応援の気持ちがわいてきます。
また、ある中学生は「お金が欲しい」とストレートな願いを短冊に書いていました。大人が聞くとギョッとするかもしれませんが、背景には「大きな家に引っ越したい」という夢があり、その理由が「かくれんぼをしたいから」という、なんとも子どもらしい発想だったのです。
こうした願い事は、大人のように損得で考えるものではなく、素直でまっすぐな思いがにじみ出ていて微笑ましく、見ている側の心も自然とやさしくなります。
年齢・立場 | 願い事 | 特徴 |
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7歳の女の子 | DJになりたい | 好きなことを追いかける夢 |
中学生 | お金が欲しい | 現実的だけど純粋な願い |
中学生 | 大きな家に引っ越したい | かくれんぼをしたいという理由がユニーク |
短冊に書かれたこれらの願いからは、今の子どもたちの興味や考え方だけでなく、「楽しいことがしたい」「夢中になれるものを見つけたい」という本質的な願いが感じられました。こうした素直な声に耳を傾けることができるのも、「月曜から夜ふかし」ならではの魅力です。
ギャルの願い、高円寺の混沌
番組中盤では、街に生きるギャルたちのリアルな願い事が紹介されました。華やかな見た目とは裏腹に、彼女たちが短冊に書いた願いはどれも切実で等身大。たとえば「専業主婦になりたい」「自由に生きたい」など、シンプルだけど強い思いが込められた言葉ばかりでした。ギャルというと自由奔放なイメージが先行しがちですが、実際には将来への不安や、人間関係への悩みを抱えていることが伝わってきて、視聴者の共感を呼びました。
一方で、番組は深夜の高円寺の街の様子にもカメラを向けました。駅前では、おにぎりを食べながら「高円寺から逃げたい」と語る女性の姿も。彼女は店舗責任者として働いているものの、酔った客とのトラブルやストレスで、本音があふれてしまったようでした。街のにぎわいの裏にある“働く人のリアルな声”が印象に残る場面でした。
マツコさんはVTRを見て、「高円寺から何かが始まる」という、意味深な感想を残しました。若者文化の発信地でもある高円寺だからこそ、人の思いや夢、そして不満が混ざり合い、さまざまなエネルギーが渦巻いているのかもしれません。
シーン | 内容 | 印象的なポイント |
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ギャルたちの願い | 専業主婦になりたい、自由になりたい | 現実に即した切実な思い |
高円寺の女性 | 高円寺から逃げたい | 接客の苦労と不満が露出 |
マツコさんのコメント | 高円寺から何かが始まる | 混沌の中のエネルギーを感じ取る |
このパートでは、街のにぎわいや笑いの中に隠れた本音が映し出され、ただのバラエティではない、リアルなドキュメント性も感じられる時間となっていました。ギャルも高円寺の住人も、それぞれの場所で、それぞれの「願い」と向き合っていることがよくわかりました。
夜ふかし的自由研究で童話を検証
今回の「夜ふかし的自由研究」では、日本の昔話や遊びがどれだけ覚えられているかを調査する企画が行われました。テーマは「童話と伝承あそび」。誰もが子どもの頃に聞いたり遊んだりしたはずの内容でも、大人になると意外と曖昧になっていることに気づかされる内容でした。
まず取り上げられたのは、「ハンカチ落とし」。昭和・平成世代がルールを正確に覚えているかが検証されました。鬼がハンカチを誰かの後ろに落とし、気づいた人が鬼を追いかけるという遊びですが、実際にはルールを忘れている人も多く、「手を出して待ってるスタイル」が定着していることが確認されました。
次に紹介されたのは定番童話の数々です。
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「おむすびころりん」では、うっかり落としたおむすびが転がって穴に落ちた先で、ネズミたちに小判をもらうという話。展開を細かく覚えていない人が多く、「どうやって小判をもらったんだっけ?」と首をかしげる人もいました。
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「笠地蔵」は、売れなかった笠を寒そうなお地蔵さんにかぶせてあげたおじいさんの行動が、後で思いがけない形で報われるという心温まる物語。“優しさが返ってくる”という日本的な価値観が感じられる童話です。
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「一寸法師」は3センチほどの小さな男の子が鬼退治を経て、「打ち出の小槌」で大きくなりお姫様と結婚するという夢のある物語。“夢がかなう”という希望が込められた展開ですが、ストーリーを細かく覚えていない人も多く見受けられました。
検証項目 | 内容 | コメント |
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ハンカチ落とし | ルールの再確認 | 世代ごとの違いが明らかに |
おむすびころりん | ネズミと小判の話 | 展開の記憶があいまいに |
笠地蔵 | 笠をかぶせる優しさの物語 | 思いやりの心が伝わる話 |
一寸法師 | 小槌で大きくなる冒険物語 | 童話ならではの成長と成功 |
今回の自由研究企画は、ただ懐かしさに浸るだけでなく、「記憶のあいまいさに気づく面白さ」が詰まっていました。子どもの頃に何気なく覚えていた話でも、大人になると意外と忘れてしまうという事実に、驚きと少しの笑いが交差するコーナーでした。
そしてこうした企画が、“知ってるつもり”だったことを再確認する楽しいきっかけになるのも、「月曜から夜ふかし」らしい視点と言えます。視聴者の記憶の中にある童話が、改めてスポットライトを浴びる瞬間でした。
視聴者からの調査依頼も続々
今回の「月曜から夜ふかし」でも、視聴者から寄せられた調査依頼に応える企画が盛りだくさんでした。街の不思議や身近な疑問に番組が真剣(かつゆるく)向き合い、笑いと発見を届けるこの人気コーナー。今回もユニークなテーマが次々と登場し、見ごたえのある内容となっていました。
まず紹介されたのは、「作り笑顔がすごいカメラマン」という依頼。舞台は栃木県の日光東照宮。そこにいたのが、記念写真の撮影時に常に満面の笑みを浮かべる諫山さん。本人も笑顔の意識があることを認めつつ、「みんなに楽しい思い出を残してほしい」という思いで笑顔を作っていると語っていました。その自然な“作り笑顔”に、スタジオもほっこり。
続いては、大阪・関西万博のトルクメニスタンパビリオンで展示されていた日本語教科書。視聴者から「妙に母音が多くて変」と指摘があり、番組が現地に調査に向かいました。教科書をよく見ると、日本語の長音(伸ばす音)をどう表記していいか迷っている様子が見て取れ、現地の言語と日本語の違いが浮き彫りになっていました。パビリオンの担当者も「トルクメニスタン語には長母音がないため、どこを伸ばすかわからない」と話していて、言語の奥深さと難しさを感じさせる場面でした。
さらに、「発音しづらい日本語」についての調査では、外国からの在住者たちがそれぞれ感じている苦労を語っていました。
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イギリス出身の男性は「龍ケ崎(りゅうがさき)」の“りゅ”が難しい
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コロンビアの女性は「ざ行」が言いづらい
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アメリカ出身の男性は「マクドナルド」が難しかったと回答
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中国人の女性は「レバニラ」に苦戦
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タイ出身のワニダさん(赤羽在住)は「つ」の発音が難しいと話していました
このように、日本語の発音のクセや音の細かさが外国人にとっては大きなハードルになっていることがわかりました。
最後に紹介されたのは、「珍しい合い挽き肉」の話題。近所のスーパーで「鶏と牛の合い挽き肉」を買ったという視聴者から、「どう調理すれば美味しくなるのか分からない」という疑問が寄せられました。番組では元スタッフで、今は料理人として中目黒のビストロで働いている保原倫久さんに協力を依頼。試行錯誤の末、アボカド・ミニトマト・玉ねぎを合わせたオープントースト風の一品を考案しました。
調査項目 | 内容 | 特徴・ポイント |
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作り笑顔がすごいカメラマン | 日光東照宮の諫山さん | プロ意識と優しさに溢れた笑顔 |
トルクメニスタンの日本語教科書 | 長音の表記が不自然 | 言語の違いが興味深い教材 |
発音しづらい日本語 | 龍ケ崎、レバニラ、マクドナルドなど | 母音や子音の難しさを実感 |
鶏牛合い挽き肉の使い方 | 保原さんのアボカドミートースト | 味も見た目も高評価 |
どの調査も、「なるほど!」と納得させられる内容で、日常の中のちょっとした違和感を楽しく掘り下げてくれる「夜ふかし」らしいパートでした。視聴者の素朴な疑問がきっかけで、新たな発見につながるところが、この番組の面白さのひとつだと改めて感じさせてくれました。
KENTAさんの新たなスタート
番組後半では、かつて「歌ってみた動画」で登場したKENTAさんのその後が紹介されました。以前はYouTubeに毎日のように歌の動画をアップしていた彼ですが、今ではすべての動画を削除し、チャンネルも非公開にしてしまっていました。そんなKENTAさんが再び登場し、動画を消した理由や現在の活動について語りました。
動画削除の理由は、「本来の自分を見せたくなったから」。KENTAさんは歌も好きだったものの、それ以上に「自分が心から打ち込めるもの」を探していたといいます。そして今、彼が見つけた道が「料理」でした。番組では、KENTAさんが料理人として働く姿が紹介され、キッチンカーの購入を目指していることも明かされました。歌の世界から料理の道へ。まったく違うように見えるこの転身も、本人にとっては「自分らしく生きる」ための大きな一歩だったのです。
さらに、番組内では久しぶりにKENTAさんが1曲だけ歌声を披露。選んだのはゆずの「栄光の架橋」。その歌声には、以前よりも力強さと芯のある表現が感じられ、音楽を離れても彼の中には変わらない何かがあることを感じさせる場面となりました。
項目 | 内容 | ポイント |
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元の活動 | 歌ってみた動画を毎日投稿 | チャンネル登録300倍に増加した過去も |
現在の職業 | 料理人 | 自分らしさを求めて転身 |
今後の目標 | キッチンカーを購入 | 自分の店を持つ夢に向かって準備中 |
番組内で披露 | ゆず「栄光の架橋」 | 歌声は健在で視聴者も感動 |
KENTAさんのエピソードは、夢を追うことの形は一つではないことを教えてくれました。たとえ道が変わっても、前に進み続ける姿はとても清々しく、多くの視聴者に勇気を与えたはずです。音楽から料理へとステージを変えたKENTAさんの“第二章”が、これからどう広がっていくのかにも注目が集まります。
心に刺さる標語も紹介
番組の締めくくりには、お寺の住職が掲げている「心に刺さる標語」が紹介されました。日常の中で見過ごしてしまいそうな一言ですが、どの言葉も立ち止まって考えたくなるような深い意味が込められていました。視聴者から寄せられた情報をもとに、全国各地のお寺の標語を紹介するこのコーナーは、静かながらも心に残る人気企画のひとつです。
今回取り上げられた標語は、人生や人間関係の本質をつくような短い言葉たちでした。それぞれのお寺の住職が日々考えながら掲げている言葉には、説法とはまた違う、暮らしに寄り添うやさしさがにじみ出ていました。
場所 | 標語 | 印象的な言葉・解釈 |
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通善寺(福岡) | 正義の反対は別の正義 | それぞれの立場で“正しい”は違うという真理 |
佛光寺(京都) | シワも白髪も成長中 | 年齢を劣化ではなく進化と捉える前向きな視点 |
長称寺(宮城) | 今日だけですよ | 今この瞬間を大切にする仏教的メッセージ |
浄喜寺(福岡) | 退く一歩 | 勝ち続けるより美しく引く姿勢の大切さ |
たとえば、「正義の反対は別の正義」という言葉は、人間関係や社会の対立が“悪と正義”ではなく“正義と正義”であることもあるという、多様な価値観を認める大切さを教えてくれます。
また、「シワも白髪も老朽劣化ではない、今も成長中」という言葉は、加齢を否定的にとらえるのではなく、「今も進化の途中だ」と前向きに受け止めるヒントを与えてくれます。
「今日だけですよ」は、まるで小さなチャンスをささやくような一言であり、「退く一歩」は、自分を律する静かな強さを思い出させてくれるようでした。
番組の中でも、マツコさんと村上さんがそれぞれの標語にうなずきながら真剣に耳を傾けていた様子が印象的でした。笑いや情報の多い「夜ふかし」の中で、視聴者の心にじんわり残る時間になっていたのではないでしょうか。
忙しい日常の中に、こうした短くて深い言葉がふと心を刺す瞬間を届けてくれるのも、この番組ならではの魅力です。
まとめ
今回の「月曜から夜ふかし」は、七夕にちなんだ願い事というテーマを通して、街の人々の本音や夢、悩みがあふれる回となりました。笑える部分だけでなく、じんわり心に残るシーンも多く、七夕の夜にぴったりの内容でした。次回の放送も楽しみです。
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