【ZIP!】シール帳ブーム再来!夫婦シール交換とレート文化の広がりを調査|2025年9月26日

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シール帳ブームが再来!平成カルチャーが令和に蘇る理由

「子どものころ集めたシール帳が、令和の今また流行っている」──そう聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。懐かしい遊びが再び脚光を浴び、しかも若者だけでなく大人まで夢中になっている現象には、文化的な背景があります。この記事ではシール帳人気の復活を追いながら、その魅力と時代を超えて広がる理由を解説します。

平成女児カルチャーからのリバイバル

シール帳ブームの再燃は、平成の雑貨文化女児カルチャーが再評価されたことが大きなきっかけになっています。平成のころ、小学生の多くが夢中になったのがシール帳で、ページを埋めていくこと自体が遊びの一部でした。友達とシールを交換したり、レアなキャラクターシールを大事に貼ったりと、当時の子どもたちにとっては日常の楽しみそのものでした。こうした文化は、まさに平成時代を象徴する「生活風景」だったのです。

ドラマ『ブラッシュアップライフ』でもシール帳が象徴的に描かれており、平成を振り返るモチーフとして登場しました。このように、シール帳は単なる文房具や遊び道具を超えて、「あの時代を思い出させるアイコン」として機能しています。

さらに2025年の「高校生最新トレンドランキング(渋谷トレンドリサーチ調べ)」では、平成女児というカテゴリー自体が「流行している物事」の1位に選ばれました。当時のキャラクターグッズや雑貨が「レトロでかわいい」として再び注目され、Z世代を中心に新しい魅力として受け入れられているのです。

特に人気を集めているのが、平成当時はあまりなかったぷっくりした立体シールです。貼ると存在感があり、触っても楽しいこのタイプのシールは、従来の平面的なシールとは違った魅力を持っています。平成の懐かしさに現代のデザイン性が加わったことで、「昔を知る大人」と「今を楽しむ若者」の両方から支持を得ています。

平成に流行したたまごっちハローキティエンジェルブルーといったキャラクターシールは、今も復刻版や新デザインが販売されています。こうした懐かしいキャラクターが現代風にアレンジされ、シール帳に収められていくことが、再ブームをより強いものにしているのです。

都内店舗で拡大するシール売り場

流行は、実際の売り場の拡大という形ではっきりと表れています。

ハンズ 新宿店では、これまで文房具コーナーの一角だったシール帳売り場を大幅に拡大し、種類豊富なシールや専用のシール帳が並ぶ専用コーナーが設けられています。買い物客の中には親子連れだけでなく、仕事帰りの大人の姿も目立ち、幅広い層に支持されていることが感じられます。

オリンピア アーバンドックららぽーと豊洲では、シール帳関連商品の売上が前年の5倍に伸びています。ここではキャラクターものから大人向けの落ち着いたデザインまで幅広く取り揃えられ、週末には開店直後から多くの人が訪れる人気ぶりです。家族連れや学生グループが、買ったばかりのシールをその場で交換し合う姿も見られます。

さらに、SPINNS SHIBUYA109 渋谷店のシールコーナーには、放課後の高校生や休日の若者が集まり、常に人だかりができるほどの人気となっています。ファッションと雑貨を同時に楽しめる空間の中で、シール帳は新しいカルチャーアイテムとして定着しつつあります。

SNSの世界でも盛り上がりを見せています。「#シール帳」のハッシュタグを付けた投稿がInstagramやTikTokで急増し、かわいくデコレーションしたページやシール交換の様子がシェアされています。芸能人ではあのぼる塾 あんりがYouTubeやInstagramでシール帳の魅力を紹介し、多くのファンが影響を受けて「自分も始めてみたい」と思うきっかけになっています。

シール帳ブームはSNS映えするアイテムとしても注目されています。透明感のあるシールや、キラキラ光るホログラム加工のシールは写真映えが良く、投稿が拡散されやすいことも人気を押し上げる要因になっています。

シール交換が映すコミュニケーション

シール帳といえば、かつては友達同士での交換が定番でした。しかし令和の今、その楽しみ方は大きく広がっています。最近では夫婦やカップルで交換する人が増えており、大人同士の交流ツールとしても使われるようになっています。シールには「レート」と呼ばれる価値基準があり、デザインの希少性や人気度によって評価が変わります。そのため、単なる交換ではなく、まるでカードゲームのように駆け引きが楽しめる一面もあり、会話のきっかけやコミュニケーションの手段となっているのです。

番組の検証企画では、小学生の綺彩さん社会人の明日実さん主婦のマリアさんというまったく異なる立場の3人が初対面でシール交換を体験しました。シール帳を見せ合うことで自然と会話が生まれ、次第に盛り上がりを見せました。綺彩さんが「年齢が違ってもめっちゃ楽しめた」と語ったように、世代を超えて一緒に楽しめることが実証されたのです。

平成のころは「友達グループの中で楽しむ遊び」だったシール帳が、令和では世代や立場を超えて共有できる文化に進化しました。親子で楽しむ姿や、初対面の人との交流のきっかけになる場面も増えており、シール帳は今や「世代をつなぐコミュニケーションツール」として新しい価値を持ち始めています。

キャラクター文化とノスタルジーの融合

人気を支えている大きな要素が、キャラクター文化の存在です。

シール帳には、世代を超えて愛されるキャラクターが多数登場しています。たとえば、子どもから大人までファンが多いすみっコぐらしは、癒やし系のデザインが人気で、貼るだけでページ全体がほっこりとした雰囲気になります。平成を象徴するたまごっち エンジェルブルーハローキティは、当時を知る人には懐かしく、若い世代には逆に新鮮に映ります。

さらに、世界的に人気を誇るポケットモンスターディズニーキャラクター(『トイ・ストーリー』のウッディやバズ・ライトイヤー、かわいらしいヤングオイスターなど)もシールになり、コレクション欲を刺激しています。加えて、ユニークな表情が魅力のしずくちゃん、コミカルな存在感を放つハンギョドン、そしてディズニー映画で人気を集めたベイマックスといったキャラクターもラインナップに加わっています。

これらは、平成世代には懐かしい存在でありながら、令和世代には新しい発見として受け入れられています。懐かしさと新しさが同居することで、子どもから大人まで幅広い層を惹きつける大きな原動力となっているのです。

キャラクターシールは単なる可愛さだけでなく、コレクション性やレア度が評価される点も人気の理由です。限定デザインや季節ごとの新商品は、SNSで「手に入れた!」と共有されることでさらに注目を集め、シール帳ブームを後押ししています。

世代をつなぐシール帳の魅力

水卜アナは「世代が違っても楽しめた」とコメントし、渡邉アナも「私達の時より進化している」と語りました。シール帳は単なる懐かしアイテムを超え、世代をつなぐ文化的な役割を果たしています。ノスタルジーを共有しつつ、新しい交流を生み出す小さなツールとして、今の時代に合った形で再び息を吹き返しているのです。

まとめ

この記事のポイントは以下の通りです。

  1. シール帳ブームは平成カルチャーのリバイバルとして再び注目されている

  2. 店舗の売り場拡大やSNS発信により若者から大人まで広く浸透

  3. シール交換は世代を超えた交流を生む新しい文化となっている

シール帳は懐かしさだけでなく、現代社会に求められる「つながり」を提供するアイテムへと変化しました。世代を超えた交流を楽しみたい方にとって、今こそもう一度手に取る価値がある存在です。

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