伝説のちゃんこ長とギャル曽根が挑む“秋の味覚爆食SP”!
相撲部屋のご飯って、どんな味がするの?力士たちが食べる「ちゃんこ鍋」には、実は旬の食材や栄養の知恵がぎっしり詰まっています。そんな“角界グルメ”の世界を、有吉ゼミが今回たっぷり紹介しました。しかも登場するのは、ギャル曽根と田子ノ浦部屋の伝説のちゃんこ長。秋の味覚を総重量50kg以上も作り上げ、親方の厳しいチェックを受けるという真剣勝負の料理シーンです。この記事では、番組の中で登場した全メニューと裏側のストーリーを、グルメ好き・相撲ファンの両方が楽しめるようにまとめました。
伝説のちゃんこ長・輝の里が仕切る秋の厨房
舞台は田子ノ浦部屋。角界で「伝説のちゃんこ長」と呼ばれる輝の里は、30年以上にわたって力士たちの食を支えてきました。総重量50kg以上の食材を前に、包丁を握る手には迷いがありません。
彼にとって秋は“勝負の季節”。旬の魚や野菜を使った料理で、力士たちの体力を底上げする時期でもあります。
今回の放送では、以前この部屋を訪れてすっかりファンになったギャル曽根が再登場。前回の「ちゃんこ鍋」の味に感動した彼女は、再びあの味を求めて厨房に立ちました。最初に振る舞われたのは『鶏団子鍋』。鶏肉を自分でミンチにし、味噌と麹を練り込み、ふっくらと仕上げた鍋です。
ほかにも『ネギ明太子』、『麻婆冬瓜』など、まるで料理番組のようなラインナップ。ネギ明太子は、明太子にごま油と白ごまを加えた一品で、温かいご飯にも合う万能おかず。麻婆冬瓜は、豆板醤とショウガで炒めたひき肉のうまみが冬瓜に染み込み、食べるほどに体がぽかぽかしてくる味わいです。
メニューは実力勝負!厳しい親方チェックの舞台裏
田子ノ浦部屋の厨房は、実はチーム制で運営されています。ちゃんこ長は4日ごとに交代し、3班がそれぞれ新しいメニューを提案。総ちゃんこ長の輝の里が味を見て、最終的に田子ノ浦親方が採点を行う仕組みです。
今回登場したのは、部屋の中でも料理センスに定評のある小力。4歳からわんぱく相撲に出場し、中学卒業と同時に入門した生粋の相撲少年です。彼が今回挑戦したのは、『オープンオムレツ』『さんまの甘露煮』『揚げ餃子のチリソースがけ』『三平鍋』『栗ご飯』の5品。
見た目も華やかで、栄養バランスも考えられたメニューでしたが、親方の評価は想像以上にシビアでした。「味のまとまり」「塩加減」「鍋の締め方」など細かくチェックが入り、最終的に大幅な修正が入ります。
採用されたのは『レンコンのり塩和え』『さんまの塩焼き』『なます』『ちゃんちゃん焼き鍋』『栗ご飯』の5品。さらに、力士隆の龍の誕生日祝いとして『タンドリーチキン』も特別に加わることになりました。
力士総出の調理風景!秋の味覚を囲む幸せな時間
総ちゃんこ長・輝の里が中心となり、全員で調理が始まります。まずは『ちゃんちゃん焼き鍋』。生鮭にキャベツ、ニンジン、タマネギをたっぷり入れ、味噌ダレで煮込む北海道風の鍋です。鮭のうまみが溶け出し、野菜が甘くなる絶妙なバランス。
続いて『さんまの塩焼き』。脂の乗った秋刀魚を炭火で香ばしく焼き、塩だけで味を引き出すシンプルな一品です。
そして、季節の主役『栗ご飯』。力士たちは1時間以上かけて栗の皮むきを行い、大きな釜で一気に炊き上げます。炊きたての香りに、ギャル曽根も思わず笑顔。秋の恵みをみんなで味わうこの瞬間こそ、田子ノ浦部屋の真髄といえるでしょう。
そのほかにも、レンコンを塩と酒で炒め、青のりで和えた『レンコンのり塩和え』や、大根おろしに酢・塩・砂糖・細切りリンゴを加えた『なます』も登場。さっぱりした副菜が鍋料理を引き立てました。
さらに、『タンドリーチキン』はカレー粉とヨーグルトで味付けした鶏肉を炭火でじっくり焼き上げたスパイシーなごちそう。
すべての料理がそろったところで、力士たちとギャル曽根が大きなテーブルを囲み、秋の宴がスタート。隆の龍の誕生日を祝う拍手が響く中、笑顔と食欲があふれる最高のひとときとなりました。
天空かぼちゃ“くりりん”誕生の物語
もうひとつの注目企画が、工藤農園による「天空かぼちゃ」プロジェクトです。舞台は山梨県甲州市。標高の高い畑で、糖度25度を超える幻のかぼちゃ『くりりん』を育てるという挑戦が始まりました。
5月、とにかく明るい安村をはじめとするメンバーが苗を植え、6月には雑草対策として防草シートを設置。さらに、ぶどう棚のようにツルを上へ伸ばして宙に浮かせて育てる“天空かぼちゃ農法”を採用しました。
7月にはツルが2m近くまで成長し、1つ1つの実に日差し除けの傘をかける細やかな作業。指導にあたったのは農家の廣瀬隆さん。夏の炎天下で週1回の管理作業が続く中、農園には深刻な問題が発生します。8月、うどんこ病の発生です。葉が白く変色し、光合成が止まりかけました。
それでもスタッフたちは諦めず、病気の葉を1枚ずつ手で取り除き、実を守るために奮闘。枯れた葉の中で輝いていたのは、黄金色に熟した『くりりん』。最終的にもう中学生らが立ち会う中、40kgの収穫に成功。試食では「甘い!」「栗みたい!」と歓声が上がり、子どもたちを招いてハロウィーンパーティーも開かれました。自然と人が一体となって生み出した“奇跡のかぼちゃ”の物語です。
まとめ
この記事のポイントは次の3つです。
・田子ノ浦部屋の料理は、力士たちの健康を支えるだけでなく、旬を生かした創作料理としても一級品。
・親方や輝の里が見せる料理への厳しさと愛情が、食文化としての“ちゃんこ”を支えている。
・工藤農園の天空かぼちゃ『くりりん』は、自然と人の努力が生んだ感動の成果。
食を通じて描かれた人間ドラマと挑戦の記録。笑顔、汗、そして香り立つ秋の味覚。どの場面にも、「食べることは生きること」というメッセージが感じられる回でした。


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