【遠くへ行きたい】海とぶどうが出会う富山の丘『SAYS FARM』物語｜氷見の魚に寄り添うワインと絶景ランチ体験｜2025年11月2日

富山の丘に広がる楽園『SAYS FARM』海とぶどうが出会うワイナリー

富山県氷見市の里山にあるSAYS FARM（セイズファーム）。この農園は、眼下に富山湾、遠くには立山連峰を望む絶景の地にあります。丘の上のぶどう畑を吹き抜ける海風、そして四季折々の自然が、ここでしか生まれない味を育てています。創業は2007年。元は魚問屋から始まった家業が、「海の幸に合う陸のワインを作りたい」という思いで耕作放棄地を開墾し、2008年春にぶどうを植えたのが始まりです。

「この土地でしかできないワイン造り」への挑戦

SAYS FARMが大切にしているのは、地域の風土（テロワール）そのもの。海と山に囲まれた氷見の気候は、昼夜の寒暖差が大きく、ぶどうの甘みと酸味のバランスを生み出します。栽培は自社産ぶどう100％。農薬や除草剤をできるだけ使わず、自然との共生を目指す“ドメーヌスタイル”を貫いています。丘の南斜面で太陽をたっぷり浴びたぶどうが、氷見の海を思わせる爽やかな香りとミネラル感を宿すのです。

氷見の魚に合う“海の白ワイン”

SAYS FARMの代表作は、魚介と相性抜群の白ワイン『シャルドネ』。透明感のある口当たりで、魚の旨みを引き立てるやわらかな酸味が特徴です。一口飲むと、まるで富山湾の潮風が口いっぱいに広がるよう。

赤ワイン『YOKAWA ROUGE』は、複数の品種をブレンドした奥深い味わいで、氷見牛やジビエ料理との相性も抜群。また、地元のリンゴを使った『シードル』も人気。軽やかな果実の香りが心地よく、四季折々の料理に寄り添います。

レストラン「SAYS KITCHEN」で味わう地産地消の一皿

丘の上のワイナリーには、レストランSAYS KITCHENが併設されています。ここでは、自社農園の野菜や果物、そして富山湾の新鮮な魚介を組み合わせた料理が提供されます。海と山と畑の恵みが一皿の上で出会う――まさに“富山の自然を食べる”体験です。特に、魚料理と白ワインのペアリングは絶品。素材の味を活かした優しい味付けが、ワインの香りをより引き立てます。

1日1組限定のゲストハウスで味わう贅沢な時間

SAYS FARMでは、一棟貸しのゲストハウスも運営しています。1日1組限定という特別な宿泊プランで、まるで丘の上の別荘に滞在しているような非日常を味わえます。キッチン付きの部屋では、地元で買った食材を自分で調理し、SAYS FARMのワインとともにゆっくり楽しむこともできます。朝はぶどう畑の向こうに広がる海を眺めながらコーヒーを、夜はグラス片手に夕日を――そんな時間が流れる場所です。

絶景が生む、味わいの深さ

SAYS FARMの最大の魅力は、畑から見える景色です。晴れた日には富山湾の青と立山連峰の白が重なり、まるで絵画のよう。春には新芽、夏には緑、秋には黄金の葉、冬には静寂と雪――四季ごとに変化する美しい風景が、ワインの味にも表れます。自然と人の手が生み出す“風土の味”を、全身で感じられる場所です。

訪れる前に知っておきたい基本情報

まとめ

・富山県氷見市の丘にあるSAYS FARMは、海と山に囲まれた絶景の中でぶどうを育てるワイナリー。
・魚問屋が始めた農園として、「海の幸に合うワイン」をテーマに誕生。
・代表作は『シャルドネ』、『YOKAWA ROUGE』、『シードル』など、地元食材と好相性のワインが揃う。
・併設レストランSAYS KITCHENでは、地産地消のコース料理とワインを堪能できる。
・一棟貸しの宿泊施設もあり、自然と調和した“富山の時間”を体験できる。

富山湾を望む丘で育まれる、海とぶどうの奇跡。『SAYS FARM』は、自然と人の想いがひとつになった、富山が誇る美食の聖地です。