【遠くへ行きたい】本上まなみが体験する津軽の夏|りんご染め・高校生の三味線・平安土器の発掘・すしこ・じゅんさい採りまで五感で味わう青森旅|2025年7月13日放送

遠くへ行きたい

本上まなみが歩く初夏の津軽旅

2025年7月13日(日)の朝、日本テレビで放送された「遠くへ行きたい」では、女優の本上まなみさんが青森県・津軽地方を訪れました。りんごの産地・弘前から始まり、三味線の音色が響く五所川原、縄文ロマン漂うつがる市まで、青森の自然と文化、人の温かさを感じられる旅の様子が描かれました。

青森・弘前から始まる市場とりんごの出会い旅

6000人が通う弘前のキッチン「虹のマート」

旅の始まりは弘前市の台所「虹のマート」。この市場は毎日6000人以上が訪れる人気のスポットで、地元の人々の食卓を支え続けてきました。新鮮な魚介類や青森の郷土料理、お惣菜などが並びます。本上さんはここで、いがめんちという魚のすり身を使った郷土料理や、新鮮なりんごを購入しました。特にりんごは香りが高く、ひと口食べると「甘い」と素直に感じられるほどで、青森の果実の豊かさを感じる瞬間でした。

東京ドーム級のりんご畑で摘果にチャレンジ

次に訪れたのは、弘前市郊外にある大規模なりんご農家。東京ドームほどの広さを持つこの畑では、10種類以上のりんごを栽培しています。摘果という作業では、より良い実を育てるために小さな実を間引く必要があり、本上さんも実際にこの作業を体験しました。農家の佐藤さん夫婦は、りんごの新しい魅力を伝えるために、通信販売、無人販売、ジャムの加工販売といった多角的な取り組みを行っています。

食べるだけじゃないりんごの活用法「りんご染め」

廃棄部分を使って染めるやさしい色合いの布

佐藤さん夫妻は、収穫後に残る枝や葉、熟しすぎたりんごを染料として再利用する「りんご染め」にも力を入れています。今回は「メイポール」という観賞用の小さな赤いりんごを使用。熟し具合によって染め上がる色が変わるのが特徴で、本上さんも布を浸し、少しずつ色が移っていく様子を見守りました。環境にもやさしく、自然の恵みを最後まで使いきる姿勢が印象的です。

津軽三味線の響きを感じる五所川原

高校生の魂がこもった三味線の音色

続いて訪れたのは、五所川原市にある五所川原第一高等学校の三味線部。津軽三味線の本場として知られるこの地では、若い世代にもその文化が根づいています。部員たちは「あどはだり」という津軽特有の楽曲を演奏。力強く、そしてしなやかな音が校舎に響き渡ります。この高校は津軽三味線世界大会や全国高等学校総合文化祭でも受賞経験がある実力校で、演奏の姿勢には真剣な気持ちが表れていました。本上さんも実際に三味線を体験し、その音の奥深さにふれていました。

縄文時代の面影を感じるつがる市の冒険

土偶が立つ駅と今も続く発掘の現場

次に向かったのはつがる市。木造駅では、巨大な遮光器土偶のオブジェが観光客を迎えます。ここは縄文時代の文化が色濃く残る地域で、駅の周辺には遺跡や資料館もあります。本上さんが訪れた「つがる市縄文住居展示資料館カルコ」では、吉田遺跡の出土品が展示され、今も遺跡の発掘が続けられています。本上さんも、実際に発掘作業を体験し、長い年月の中で埋もれた文化の痕跡にふれました。

清らかな水に育つ「じゅんさい」の今

手作業で摘み取る、幻のぬるぬる食材

つがる市では、水面に浮かぶ新芽を手で摘み取るじゅんさい農家を訪問。農家の安田キヨさんは、手作りの舟に乗って、特殊な爪を指にはめて水中の新芽をそっと摘み取ります。昔は8軒あったじゅんさい農家も、今では2軒に減ってしまいました。収穫されたじゅんさいはサイズで仕分けられ、小さなものは京都の料亭へ、大きなものは地元のスーパーで販売されます。小じゅんさいはサッとボイルして梅と一緒に冷菜として食べ、大きいものは熱々の味噌汁でいただきます。どちらも口の中でとろりとした食感が広がります。

「古民家 風丸」で出会う、手作りの津軽の味

農作業体験とともに味わう心のこもった食事

本上さんが旅の最後に向かったのは、長野から移住したご夫婦が営む宿「古民家 風丸」。ここでは、畑での収穫体験を通じて、地元の暮らしを体感できます。本上さんは、畑で採れたフキやミョウガ、アカシアなどを使った郷土料理に出会いました。味の中心となるのは、身欠きにしんと地元野菜の煮物やおひたし。どれもやさしい味で、家庭のぬくもりを感じさせる一皿ばかりでした。

すしこ:発酵の知恵が生んだごはんの保存食

この日紹介された料理の中でも印象的だったのが「すしこ」。これは、もち米に赤しそや野菜を混ぜて発酵させた、津軽地方独特の保存食です。さっぱりとした酸味と、もち米のやわらかな甘みが絶妙で、夏の暑さの中でも食が進む一品です。長くこの地で育まれてきた知恵が、日々の食卓の中に自然と息づいていることが伝わってきました。


【放送日】2025年7月13日(日)
【出演】本上まなみ
【訪問地】青森県 弘前市・五所川原市・つがる市
【主な内容】虹のマート、いがめんち、りんご農家と摘果体験、りんご染め、五所川原第一高校三味線部、遮光器土偶と発掘体験、じゅんさい収穫、古民家風丸の郷土料理とすしこ
【公式サイト】https://www.ytv.co.jp/tohku/

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