ナップサック再ブーム!若者の“ダルかわ”ファッションに注目
最近、街でナップサックを背負った若者をよく見かけませんか?
かつて小学生の通学や部活のジャージ入れとして使っていた、あのナップサックが今、再び脚光を浴びています。
「どうして今さら?」と思うかもしれませんが、実はその人気には、若者たちの価値観の変化がしっかりと関係しているのです。
この記事では、ZIP!(2025年11月10日放送)で紹介されたナップサックブームの理由と、ファッションアイテムとしての魅力をわかりやすくまとめます。
軽い・手ぶら・邪魔しない!“シンプルがかっこいい”時代へ
調査の出発点は、WEGO 1.3.5…原宿竹下通り店。
おしゃれな10代〜20代が集まるこのエリアでは、リュックよりもナップサックを選ぶ若者が目立ちます。
番組で街頭インタビューを受けた大学生は「両手が空くし、荷物も思ったより入る。見た目もすっきりしてる」と話していました。
ナップサックの特徴は、その“軽さ”と“邪魔にならないデザイン”。
大きなリュックを背負うよりも、シンプルで小ぶりなナップサックの方が全体のコーディネートをすっきり見せられるのです。
しかも、紐をキュッと閉じるだけのラフな構造が、ファッションに“抜け感”を与えます。
Z世代が好む「頑張りすぎないおしゃれ」「自然体のかわいさ」といった価値観にぴったりハマる――それこそ、ナップサック人気の大きな理由のひとつです。
お財布にやさしい!“安くてかわいい”が支持の決め手
番組で紹介されたもう一つのポイントは“価格”。
リュックの平均価格が約12,000円に対して、ナップサックはなんと3,500円ほど。
この“手の届きやすさ”が、学生や若い社会人を中心に人気を集めています。
原宿や渋谷では、SHEINやナイキ(NIKE)などのブランドもナップサックを多彩に展開しており、シンプルな無地から大胆なロゴ入りまで幅広いデザインが並びます。
「今日はカジュアル、明日はストリート系」と、日替わりで気軽に変えられる点も魅力。
ファッション性が高く、価格もお手頃。トレンドに敏感な若者たちにとって、まさに“ちょうどいい存在”なのです。
三角シルエットが“かわいい”!リュックにはない柔らかさ
ナップサックの特徴的なフォルムも、人気の理由として見逃せません。
紐を絞ることでできる三角形のラインは、丸みのある柔らかなシルエットを作り出します。
そのため、ゴツい印象のリュックとは対照的に、女性らしさや中性的なかわいさを演出できるのです。
SNSでは「ナップサックはどんな服にも合う」「意外とキレイめコーデにもいける」といった投稿が増加。
実際、スポーティなコーデだけでなく、スカートやワンピースなどフェミニンな服にも合わせやすく、コーディネートの幅を広げています。
“形のかわいさ”が、ファッション感度の高い層に刺さっているのです。
スウェパン×ナップサック!“ダルかわファッション”の最前線
今の若者ファッションで欠かせないキーワードが“ダルかわ”。
「ダル着=ゆるっとしてるけど、どこかおしゃれ」なスタイルを指します。
番組では、大学生の間で人気の“スウェットパンツ×ナップサック”コーデも紹介。
オーバーサイズのトレーナーやスウェットに、ラフなナップサックを合わせることで、力の抜けたおしゃれが完成します。
この組み合わせが人気の理由は、ナップサック特有の“紐の調整ができない不便さ”さえも、今のトレンドでは“ゆるさの魅力”に変わるからです。
あえて完璧を目指さず、自然体でいること。
それがZ世代の新しいおしゃれ基準であり、ナップサックはその象徴になっています。
“自分だけのバッグ”へ進化!デコる楽しさで個性を表現
そして、ナップサックブームの背景には“自己表現”の文化もあります。
女子高生(JK)たちの間では、ナップサックにペンで名前を書いたり、推しのステッカーを貼ったりする“デコ文化”が拡大中。
Instagramでも「#ナップサックデコ」「#推しナップ」などのハッシュタグが増加し、ファッション誌Seventeenでも特集が組まれました。
彼女たちにとってナップサックは、“自分を表すアイテム”。
友だちとおそろいでカスタムしたり、文化祭やライブ会場で推しのグッズを詰めたりと、まるで日記のように日常を彩る存在になっています。
“持ち物=自分らしさ”という価値観が、ナップサック人気を後押ししているのです。
推し活の定番!ライブグッズとしての人気も上昇中
音楽シーンでもナップサックの存在感は急上昇しています。
アーティストKEIJUやTOMORROW X TOGETHERなどのライブグッズとしても登場し、ファンたちの“推し活アイテム”として定着。
軽くて収納力があり、グッズをまとめて入れられる上に、背負うことでさりげなく“推し”をアピールできるのが人気の理由です。
特にフェスや野外ライブでは、動きやすく邪魔にならないナップサックがぴったり。
デザイン性と実用性の両立が、ファッションとファン文化の境界をなくしています。
実用性も魅力!“ゆる機能”で生活になじむ
番組後半では、ナップサックとリュックを比較する実験も行われました。
「どちらがモノを早く取り出せるか?」という検証ではリュックが勝利。
それでもナップサックユーザーたちは使い続ける理由をこう語ります。
「見た目がかわいい」「出し入れが多少面倒でも軽いからいい」「荷物が少ない日にはちょうどいい」。
彼らにとってナップサックは、便利さよりも“気分”を優先するアイテム。
財布・スマホ・ポーチなど、最低限の持ち物を入れる“ゆる機能バッグ”として活躍しています。
特にポーチをうまく使って小物を整理すれば、機能面でも十分実用的です。
まとめ:ナップサックは“懐かしくて新しい”次世代の定番へ
かつて子どもたちが使っていたナップサックが、今やZ世代のアイコンに。
その理由は、シンプルで軽く、誰でも手に取りやすく、自分らしさを表現できるから。
この記事のポイントは次の3つです。
・ナップサックは軽くておしゃれ、抜け感のあるファッションを作れる
・安くてカラーバリエーションが豊富、学生に人気
・“デコる文化”や“推し活”によって個性を発揮できる
トレンドは巡るもの。
ナップサックは、平成の通学袋から令和のファッションシンボルへと進化しました。
街を歩く若者の背中に揺れるその布袋には、“自由と自己表現”という新しい時代のメッセージが込められています。


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