“推し活”は今や大人の常識!?中高年にも広がる令和の応援文化最前線
2025年5月9日放送の『DayDay.』では、いまや幅広い世代に定着しつつある“推し活”の最新事情を特集。アイドルやアニメに限らず、ぬいぐるみ、鉄道、ホテル、ライブイベントなど、さまざまな形での応援スタイルが紹介されました。特に注目されたのは、中高年層の間でも急速に推し活が広がっているという事実。番組では、40代・50代・60代の「推し」に対する熱量や、企業とのコラボによって拡大する推し活の新たな楽しみ方までが、実例とともに丁寧に取り上げられました。
中高年の4人に1人が“推し活”経験者!今や特別ではなく日常の一部に
今回の特集の出発点は、40~60代の4人に1人が“推し活”に夢中になっているという最新調査結果でした。推し活はもはや若者だけのものではなく、大人世代にとっても日々の楽しみとなっていることが分かりました。
この中で紹介されたのが、グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバー・川尻蓮さんを応援するファンたちの行動です。彼の誕生日を祝うために、ファン同士が資金を出し合い、なんと約600万円を投じて飛行機にラッピング広告を施したという壮大な応援プロジェクトが実現しました。空を飛ぶ機体に川尻さんの姿が映し出される様子は、まさにファンの愛情と行動力の象徴でした。
続いて紹介されたのが、2025年4月に東京・押上にオープンしたばかりの「OCICA OSHIAGE TOKYO by R HOTEL」です。ここでは、赤やピンクなどのテーマカラーに分かれた全8室の“推し色ルーム”が完備されており、推しのカラーに合わせた部屋に泊まることができるとあって、予約開始直後から満室が続出しています。泊まることで“推し”と一体感を感じられる空間が多くの支持を集め、推し活の新たな拠点として話題を呼んでいます。
“ぬい活”という新ジャンルも登場!身近なものを通じて推しを感じる
さらに番組では、“ぬい活”という新しい形の推し活も特集されました。この活動は、推しキャラクターのぬいぐるみを中心に写真を撮ったり、持ち歩いたりして楽しむもので、物理的な「推しの存在感」を日常に取り込むスタイルが特徴です。
その代表例として紹介されたのが、俳優大和田伸也さんです。彼は3年前から“ぬい活”に夢中になり、特にポケモンのぬいぐるみと一緒に写真を撮ることを楽しんでいる様子が映し出されました。自宅でも旅先でも“ぬい”と共に過ごすことで、年齢を問わず楽しめる推し活スタイルが広がっていることが伝えられました。
“ぬい活”に関するスポットとして登場したのが、静岡県にある伊豆テディベア・ミュージアムです。ここではぬいぐるみと一緒にくつろげるカフェや、世界にひとつだけのオリジナルぬいぐるみが作れるワークショップが人気で、訪れる多くの人が自分の推し“ぬい”と写真を撮るために訪れていました。さらに、東京・蒲田のユザワヤ蒲田店ではぬい活専用の売り場コーナーが設けられており、ぬいぐるみ用の小物や服、背景素材までそろう環境が整っていました。
音楽の楽しみも進化!カラオケで“推し”と祝う時代に
音楽ファンにとっても、推し活の幅はどんどん広がっています。番組では、JOYSOUND品川港南口店に集まったSixTONESファンの女性たちの様子が紹介されました。彼女たちは、グループの結成10周年を祝うため、DVDを持ち込んでライブ映像を一緒に鑑賞。ただ歌うだけではなく、ファン同士で空間を共有することで、推し活の価値を何倍にも高めています。
また、新しいオンライン機能として、二次元コードを読み取ることで、遠く離れたファン同士がリアルタイムでライブを楽しめる機能も取り上げられました。これにより、地方や海外のファンとも繋がれる“バーチャルファンミーティング”が可能になり、推し活の可能性が物理的距離を超えて広がっています。
鉄道も推し活とコラボ!JR東海の特別ツアーが注目
企業とのコラボ事例として紹介されたのが、JR東海と宝塚との連携プロジェクトです。2021年から始まったこの取り組みでは、ライブや舞台観劇を目的とする移動時間を、より楽しいものにするため、車内限定の特別コンテンツが配信されています。宝塚とのコラボでは、現役スターによる特別トークを新幹線内で楽しむことができるほか、宝塚OGによるおもてなし付き貸切列車も今月24日に運行予定。東京発・新大阪行きの1編成を丸ごと使ったこの企画は、参加者にとってはまさに“動くファンミーティング”となります。
このように、移動時間も含めて“推しに浸る”体験ができる環境が整いつつあるという点が、これからの推し活の新スタンダードとなるかもしれません。
推しは人だけじゃない!個性豊かな推し活事情
番組では出演者の“推し”についても紹介され、ジャンルの広がりが感じられました。
・小木さんの推し:aespa(韓国のガールズグループ)
・野呂さんの推し:ディズニー&藤井風(シンガーソングライター)
・三輪さんの推し:YouTube番組「ヒルカラナンデス」「ヨルカラナンデス」
このように、人だけでなくコンテンツや作品そのものを推すケースも増加しており、それぞれが自分にとって“心の支え”となる対象を見つけています。どんな対象でも、自分の気持ちを素直に注げる“推し”がいることで、毎日がちょっと楽しくなる。そんな価値観が現代の中高年世代にも根付いていることがうかがえました。
まとめ|“推し活”は誰でも楽しめる、新しいライフスタイル
“推し活”は、年齢や性別に関係なく、「好き」という気持ちを大切に育てる行動として、多くの人々に受け入れられています。自宅で楽しむぬい活、仲間と盛り上がるライブ鑑賞、企業と連携した特別な体験など、あらゆる角度から“推し”とつながる時代です。
令和の推し活は、ひとりひとりの心を満たす「小さな幸せ」の積み重ね。その魅力が、これからもさらに広がっていくことは間違いありません。
放送の内容と異なる場合があります。
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