香りの王様すじ青のりの魅力と絶品レシピ5品
2025年6月7日(土)の『満天☆青空レストラン』(日本テレビ系)では、高知県四万十川で育まれる**最高級青のり「すじ青のり」**にスポットを当て、海の恵みを活かした絶品レシピが紹介されました。今回のゲストは桝太一さん。かつて「世界の果てまでイッテQ!」でも共演経験のある宮川大輔さんと、香り豊かな青のり料理を次々と味わいました。温暖化により絶滅の危機に瀕したこのすじ青のりを救おうと立ち上がった名人の努力と、香りを最大限に活かす工夫にも注目が集まりました。
四万十川から復活へ。すじ青のりを守る挑戦
番組の舞台となったのは、青のりの名産地として知られる高知県・四万十川。すじ青のりは、一般的な「ウスバアオノリ」よりも色合いが美しく、香りも格段に高いのが特徴です。しかし、近年の地球温暖化により海水温が上がり、青のりを食べる生物が異常繁殖。日本の藻場は、東京ドーム約1000個分が年間で消滅するほど深刻な「磯焼け」が進んでいます。
この状況に立ち向かったのが、2016年に設立された海藻会社「シーベジタブル」です。代表の友廣裕一さんは、同志社大学を卒業後、京都府から高知に移住し、すじ青のりの完全養殖に挑戦。自然環境に左右されない室内巨大水槽での段階的な栽培方法を確立し、成長に応じて水槽のサイズを変えることで、光がしっかり届き、香り高い青のりを育てています。
さらに、各地の天然すじ青のりを採取し、より薄く、口どけの良い個体を選抜。そこから胞子を取り出し、次世代の種として育てていくという、地道で緻密な作業が行われています。
世界が注目する最新栽培技術とレシピ開発
シーベジタブルでは、育てたすじ青のりを活かすために、社内に一流シェフを招き500品以上のレシピを開発。その中から、今回は家庭でも再現しやすく、すじ青のりの香りを活かした料理が番組内で紹介されました。
・すじ青のりのポテト
袋にポテトとすじ青のりを入れて振るだけで完成。おやつやおつまみにぴったりの一品。
・すじ青のりのコーンポタージュ
市販のコーンポタージュにすじ青のりを加えるだけで、風味が格段にアップします。
・すじ青のりのサワーソース
ヨーグルト・マヨネーズ・すじ青のりを混ぜるだけで完成。野菜スティックや肉料理にも合います。
・すじ青のりの天ぷら
生のすじ青のりを衣に絡めて揚げるだけ。形を平たくするとカリカリ、丸めるともちもちの食感になります。
・すじ青のりのバターソテー
舞茸・しめじ・えのき・山芋とともに炒めることで、旨みと食感のバランスが取れたおかずに仕上がります。
今日の乾杯メニューは「すじ青のりの土佐巻き」
今回の乾杯メニューには、高知の伝統とすじ青のりの香りを一体化させた「すじ青のりの土佐巻き」が登場。藁焼きカツオと青のり酢飯を合わせ、板海苔の代わりに乾燥すじ青のりで巻くという特別な巻き寿司です。
材料(4本分)
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すじ青のり(乾燥):適量
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すじ青のり(粉末):2g
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酢飯:2合分
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カツオの藁焼き:200g程度
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にんにく:適量
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醤油:適量
作り方
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酢飯が冷めたら、粉末すじ青のりを混ぜて「青のり酢飯」にする
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カツオは藁焼きして、巻けるサイズに切っておく
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ラップの上に青のり酢飯150gを長方形に広げ、中央にカツオを並べる
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ラップで巻き、さらに巻きすで形を整える
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別のラップに乾燥すじ青のりを広げ、巻きずしをのせて包むようにして再び巻きすで形を整える
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6等分にカットし、スライスにんにくを添えて、濃口醤油で食べるのがおすすめ
青のり料理の奥深さを知るレシピ2品
「すじ青のりのバターソテー」
材料(4人分)
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生すじ青のり:80g
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粉末すじ青のり:適量
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山芋:150g
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えのき:100g
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しめじ:100g
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まいたけ:100g
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片栗粉:20g
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バター:30g
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醤油:大さじ1
作り方
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生すじ青のりを1cm幅に刻む
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山芋は拍子木切りにし、きのこ類は石づきを除いてほぐす
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きのこと片栗粉を袋に入れて振り、全体にまぶす
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フライパンにバターの半量を溶かし、山芋を焼いて一旦取り出す
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残りのバターできのこを炒め、焼き色がついたら青のりを加える
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醤油を回しかけ、山芋を戻して全体を混ぜ合わせる
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仕上げに粉末青のりを振って完成
「すじ青のりの天ぷら」
材料(作りやすい量)
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生すじ青のり:80g
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天ぷら粉:50g
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水:80cc+調整用
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塩:適量
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揚げ油:適量
作り方
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天ぷら粉と水を混ぜ、すじ青のりを全て加えて手で和える
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手で適量ずつつまみ取り、170℃の油で1分ほど揚げる
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仕上げに塩をふって完成。形を変えることで食感の違いも楽しめます
海を守りながら味わう未来の食材
今回の『満天☆青空レストラン』は、すじ青のりの香りや美味しさだけでなく、それを支える生産者の努力や、地球規模の環境問題にも触れる内容でした。陸の植物と同じく、海藻も地球温暖化対策のカギとなる存在。美味しさを楽しみながら海を守る、そんな未来の食卓を体現するすじ青のりに、多くの視聴者が感動を覚えたことでしょう。
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