ここまできた!タイパ最前線 サビカラ・結婚式・百人一首・麻雀も時短の時代へ|2025年7月2日放送
最近よく耳にする「タイパ」という言葉。タイパとは、タイムパフォーマンスの略で、時間をできるだけ無駄にせず、効率よく楽しんだり、学んだりする考え方です。2025年7月2日放送の日本テレビ「DayDay.」では、今広がるタイパ文化の最前線が紹介されました。この記事では番組内容をわかりやすくまとめてご紹介します。
サビだけ歌う「サビカラ」が人気
カラオケにもタイパの波が広がっています。港区のJOY SOUND品川港南口店では、曲のサビ部分だけを歌える「サビカラ」というサービスが注目を集めています。SNSの影響で、若い人の中にはサビ部分しか知らない曲が多く、サビカラならその部分だけを気軽に楽しめます。
実際に、ポルノグラフィティの「メリッサ」をフルで歌うと4分34秒かかりますが、サビカラならわずか38秒で終了。番組では30代・40代のグループがサビカラを体験し、10分間で11曲も歌うことができました。
JOY SOUND広報の栗原直哉さんは、「カラオケをもっと気軽に楽しんでもらいたい」という思いから始めたと話していました。今では約750曲がサビカラ対応で、短時間でも盛り上がれる新しいカラオケスタイルです。
30分で終わる結婚式“超タイパ婚”
結婚式にもタイパの考え方が広がっています。番組では、ジューンブライドにちなんで約30分で終わる結婚式「超タイパ婚」を紹介しました。新郎新婦が入場し、5分後には誓いの言葉と指輪交換。両親への手紙を読み上げ、入場から退場までわずか25分で閉式しました。
披露宴はなく、式のあと新婦は裏側でドレスを着替え、数分間の記念撮影をして終了。撮影を含めても1時間以内で終わりました。
この結婚式の参加者は28人。ご祝儀は受け取らず、式の費用は約24万円。一般的な結婚式の平均費用約344万円(ゼクシィ結婚トレンド調査2024)と比べても、大幅に節約できます。
新婦の母親は「今の時代、これがいいんだと思う」と話し、新婦の幼なじみも「普通の結婚式くらい満足感があった」と語っていました。
出演者の児嶋さんは「うちの場合は岡山の奥さんの実家でやったので、東京から呼んで30分で終わるのは難しい」と話し、安藤さんは「目的と充実感が大事」とコメントしていました。
5分で終わる百人一首・麻雀も登場
驚くことに、日本の伝統的な遊びにもタイパ文化が広がっています。「タイパ至上主義百人一首」は、通常30分〜1時間半かかるところ、12首だけを選びわずか5分で楽しめます。
さらに「タイパ至上主義麻雀」も登場。通常136枚ある牌を36枚に減らし、プレイ時間を5分に短縮。短時間で手軽に楽しめる麻雀として人気です。
英会話授業も15分で終わるプランが増え、忙しい中でもスキルアップできると話題です。また、約30分で終わる結婚式の他、本の要点をまとめた「flier」のようなサービスも人気です。
タイパが向かないものもある
すべてを短縮すれば良いわけではありません。マーケティングライターの牛窪恵さんは、漫才や恋愛、旅行はタイパに向かないと説明していました。日本の伝統芸能である歌舞伎や能、落語、コントは“間”や“余白”が大切で、短縮すると本来の魅力がなくなってしまいます。
また、出演者の浮所さんは「駅までダッシュして移動時間を短縮。ダイエットにもなる」と話し、松井ケムリさんは「情報だけを読み上げる動画は3倍速で見ている」と語っていました。
YouTubeでも再生速度を上げることで情報を効率よく得る人が増えていますが、すべての場面でタイパ重視が合うわけではないということです。
タイパ文化はどこまで広がるのか
番組では、タイパ文化がカラオケ、結婚式、百人一首、麻雀、英会話、日常生活にまで広がっていることが紹介されました。若い世代を中心に、時間もお金も効率よく使いたいという考え方が当たり前になりつつあります。
ですが、必要な場面ではしっかり時間をかけ、楽しむことも大切です。タイパと充実感を上手に使い分けながら、自分らしい生活スタイルを見つけるのが、これからの時代に合った考え方です。
【ソース】
https://www.ntv.co.jp/dayday/
https://joysound.com/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000120014.html
https://wedding.mynavi.jp/contents/special_contents/2024/06/05/tpa-wedding/
https://flierinc.com/
https://zexy.net/
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