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【ZIP!特集】ミトjob 動物飼育の裏側&やりがい 徹底調査|ホワイトタイガーの飼育方法とサル山リニューアル、ゾウのハズバンダリートレーニングも解説|2026年2月24日

ZIP

ZIP!動物飼育の裏側と感動のやりがい

朝の光の中で動物たちが目を覚ますその裏側には、黙々と命を支える人たちの姿があります。
埼玉県の東武動物公園では、ホワイトタイガーアフリカゾウ、そして個性豊かな仲間たちが、飼育係の細やかな手に守られながら暮らしています。

このページでは『ZIP!「動物飼育の裏側&やりがい 徹底調査」(2026年2月24日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。

大変な仕事の中にある“喜び”や“使命”が、そっと心に灯る特集でした。

上野動物園のパンダ返還と、東武動物公園へ向けられる視線

特集の冒頭で触れられたのが、先月、 恩賜上野動物園 のジャイアントパンダが中国に返還されたニュースです。

上野動物園では、双子のパンダ シャオシャオレイレイ が協定にもとづき中国へ返還されることになり、二〇二六年一月下旬の輸送に向けて検疫や観覧方法の変更が進められました。

「見慣れていた動物がいなくなる」という経験は、動物園に通う人にとっても、飼育側にとっても大きな出来事です。

番組では、その流れをふまえながら、今度は埼玉の 東武動物公園 に目を向けます。そこにはまだ会える希少動物たちと、その命をつなぐために全力をそそぐ人たちがいます。

「動物園は“見せる場所”であると同時に、“守る場所”でもある」というメッセージが、さりげなく背景に流れていました。

東武動物公園とは?ホワイトタイガーも暮らすハイブリッド動物園

取材の舞台 東武動物公園 は、動物園と遊園地、季節の花を楽しめるエリアが一つになった大きなレジャー施設です。埼玉県南埼玉郡宮代町と白岡市にまたがる広い敷地に、ジェットコースターなどの遊具と、動物たちの暮らすエリアが混ざり合っています。

園内でも特に目玉になっているのが、世界的にも数が少ない ホワイトタイガー。ホワイトタイガーはインドにすむベンガルトラの白変種で、体の色が白〜クリーム色、黒い縞模様という神秘的な姿をしています。

東武動物公園では、ホワイトタイガー専用の「ホワイトタイガー舎」を整備し、水の中を気持ちよさそうに泳ぐ姿や、高い通路を歩く姿をガラス越しに観察できるように工夫されています。

番組に登場したのは、飼育歴一五年目になる 谷中由妃さん(38)。東武動物公園の飼育係はおよそ四〇人で、一〇人前後の四チームに分かれ、担当する動物グループが決まっています。就職倍率も高く、子どもの頃から動物が好きな人たちが全国から集まる人気の仕事です。

谷中さんは、ホワイトタイガーをはじめ大型肉食動物を担当するベテラン。命の重さと危険をよく知っているからこそ、毎日のルーティンを一つひとつていねいに積み重ねています。

アカゲザルの新サル山リニューアルと“暮らしやすさ”を追いかける飼育係

次にカメラが向かったのは、 アカゲザル が暮らすサル山エリアです。

東武動物公園のサル山は、二年前に大きくリニューアルされました。リニューアルの企画会議では、飼育係たちがアイデアを出し合い、「サルがストレスなく暮らせること」「お客さんが生態を理解しやすいこと」の両方を満たすことが目標になりました。

新しいサル山のポイントは、大きく三つあります。

まず一つ目は、山を 二つに分けたこと
これは、性格の合わないサル同士が正面から鉢合わせしにくくするためです。サルも人間と同じで相性があり、苦手な相手がずっと視界に入るとストレスになります。山が二つあることで、逃げ場と距離が生まれ、ケンカが減るように工夫されています。

二つ目は、トンネル状の通路を作り、 日よけと移動ルート を兼ねたスペースにしたこと。
夏の強い日差しから体を守りつつ、上下左右に自由に行き来できる構造にすることで、サルたちは自分で「ここが落ち着く」「ここで寝たい」を選べるようになりました。

三つ目は、池を作り、 水遊びができる場所 を用意したこと。
アカゲザルは水辺で遊ぶのが好きな種類で、暑い夏には池の周りがにぎやかな“水遊び広場”になります。水に手を入れて遊んだり、仲間同士で追いかけっこしたりする姿は、見ている側の心も和ませてくれます。

飼育係の一日は、まず動物たちの 健康チェック から始まります。朝ごはんを配りながら、全員がちゃんと餌場に来ているか、歩き方や座り方に違和感がないか、ケガをしていないかをじっと観察します。

ほんの少しだけ動きが遅い、いつもより元気がない——そんな小さなサインに気づける 観察眼 が、サル山担当のいちばん大切なスキルです。

絶滅危惧種ワオキツネザルの健康診断と、獣医チームの使命

続いて映し出されたのは、園内の 飼育センター。ここでは、 ワオキツネザル の健康診断の様子が紹介されました。

ワオキツネザルは、しっぽに白と黒の輪が入っているのが特徴のサルで、マダガスカル島の南部にだけ生息する固有種です。体長三九〜四六センチほど、体重二・五〜三・五キロと小柄ですが、社会性が高く、群れで暮らします。

現在、ワオキツネザルは 絶滅危惧種 に指定されています。森林伐採や農地開発で生息地が減っていることが主な原因で、世界中の動物園が「いかに健康に長く暮らしてもらうか」を課題にしています。

東武動物公園の獣医室には、レントゲン装置や超音波検査装置(エコー)など、人間の病院と同じような機器がそろっています。ここで四人の獣医師が、ケガの治療から持病のフォロー、年に一度の定期健診まで、幅広い診療を担当しています。

番組では、ワオキツネザルのお腹にエコーを当てて、心臓の状態をていねいに確かめる様子が映されました。検査結果はすぐに電子カルテにまとめられ、それを見ながら飼育係が「餌の内容」「運動量」「寒さ対策」など、日々のケアの工夫を考えます。

こうした地道な積み重ねが、希少な命を未来へつなぐ土台になっています。

動物園でのワオキツネザルの展示は、ただ「かわいいから見せる」のではなく、「彼らがどこから来て、どんな危機にあるのか」を伝える教育の役割も持っています。マダガスカルの自然保護を考えるきっかけとしても、大切な存在なのです。

アフリカゾウの進化する飼育法とハズバンダリートレーニングの現場

二つ目の特集 「人も動物も安全 進化するゾウ飼育」 では、東武動物公園開園当初から暮らしている アフリカゾウ に密着しました。

登場したのは、メインストリート沿いのゾウ舎で暮らす アイキョウコ。この二頭は一九八〇年の開園とともに来園し、長年お客さんを迎えてきた、いわば“東武動物公園の顔”のような存在です。

朝、飼育係が巨大な寝床に入って最初にするのは、たくさん出ているフンの片づけです。四トン近い体重のゾウは、一日に何回も排泄するため、とにかく量が多く、掃除だけでもかなりの重労働です。

一時間ほどかけて床をきれいにしたら、次はごはんの準備。エサのキャベツは 吉野家 から、ワラは地元の農家から提供されていると紹介されました。食品ロスや副産物を上手に活用しながら、ゾウたちの食事が支えられているのです。

そして、いちばん注目されたのが、ゾウの健康診断をスムーズに行うための ハズバンダリートレーニング です。

ハズバンダリートレーニングとは、動物の健康管理のために、動物のほうから自分で体を出したり、決められたポーズを取ったりしてもらう訓練のこと。日本語では「受診動作訓練」とも呼ばれ、医療行為やケアを動物の協力のもとで行う方法です。

番組では、ゾウが自分から耳を鉄格子の外に出し、そこに獣医師が素早く針を刺して採血する様子が映りました。本来、耳はとても敏感で、注射を怖がる動物がほとんどです。そこで、東武動物公園では大好物のバナナを使い、「耳を出せたらうれしいことが起こる」とゾウに覚えてもらうことで、この動作を習慣にしてきました。

さらに、ゾウは自分から 前足や後ろ足を出す ことも覚えています。四トンもの体重を支える足の裏には、細かい凸凹があり、溝に砂や小石が詰まると、化膿して大きな病気につながることがあります。そこで飼育係は、毎日、足の裏を洗い、余分な角質を削ってなめらかに整えています。

以前は、こうしたケアのために麻酔をかけたり、複数人で押さえ込んだりすることもありました。しかし、ハズバンダリートレーニングを取り入れることで、ゾウ自身が落ち着いて検査やケアに参加できるようになり、動物にも人にも負担の少ない方法へと進化してきたのです。

エスエヌエスで映える“かわいすぎる動物動画”とはなまるの素顔

最近、動物園で急に存在感を増しているのが、 エスエヌエス(SNS) の発信です。

番組でも、飼育係がスマートフォン片手に、動物たちの愛らしい姿を撮影している様子が紹介されました。東武動物公園の公式アカウントでは、 アムールヒョウゴマフアザラシシロフクロウヘビクイワシ など、人気者たちの日常が動画で発信されています。

なかでも話題なのが、二〇二四年三月二七日に誕生し、公募で名前がつけられたゴマフアザラシの はなまる。体重がぐんぐん増え、離乳後すぐに魚を食べ始めた成長ぶりが“花丸級”だったことから、この名前になりました。

はなまるは、プールのふちでゴロゴロ寝転んだり、水面からひょこっと顔を出したりする姿がとてもチャーミングで、動画が投稿されるたびに「かわいすぎる」とコメントが集まります。

番組では、飼育係が ちゃづけもちもち といった個性豊かな動物たちのベストショットを狙うシーンも放送されました。水面から顔を出す一瞬の表情を撮るために、何度もカメラを構え、角度を変えながら粘り強くシャッターを切ります。

動物動画は、ただの“癒しコンテンツ”ではありません。気になった人が「今度の休みに会いに行ってみよう」と思えば、それが保全活動の支えにもなります。画面の中の小さな一コマが、現地へ足を運ぶきっかけになるのです。

動物園の飼育係という仕事のやりがいと、向いている人の条件

特集のラストでは、飼育係の 谷中由妃さん が、この仕事への思いを語りました。

「動物を“飼う”だけではなく、伝える のも仕事です。この子をきっかけにこの動物が好きになった、と言ってもらえると、とてもうれしいです」

東武動物公園の飼育係という仕事には、いくつもの条件があります。
まず、真夏の暑さや真冬の寒さの中でも、屋外での力仕事を続けられる体力。
次に、小さな変化に気づける観察力。
そして、エスエヌエスや園内イベントを通じて、 動物の魅力や生態をわかりやすく伝える力 です。

番組のスタジオでは、健二郎さんが「僕も動物園が好きでよく行っていたけれど、これからはもっと感謝して見ないといけないと思った」とコメント。齋藤先生も「希少動物を獣医さんとチームで守っているのが素晴らしい」と話していました。

動物園は、ただ動物を見る場所から、「命のバトンリレーを目の前で感じる場所」に変わりつつあります。

動物が好きなこと。自然が好きなこと。そして、人と話すのが嫌いではないこと。
この三つがそろっている人なら、きっと飼育係という仕事のやりがいを深く味わえるはずです。

今回の特集は、そんな未来の飼育係たちの背中を、そっと押してくれる内容だったように感じます。

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