前川泰之が北海道へ【襟裳岬・釧路湿原・阿寒湖アイヌコタン】
2025年6月15日(日)朝6時30分から放送予定の「遠くへ行きたい」では、俳優の前川泰之さんが初夏の北海道を旅します。番組では、自然や動物とのふれあい、美味しい海の幸、そしてアイヌの伝統文化に出会う心豊かなひとときが描かれます。今回は、番組公式情報をもとに、予定されているロケ地や体験をすべてご紹介します。
襟裳岬で出会う野生のアザラシたち
前川さんがまず訪れるのは、北海道の最南端に位置する襟裳岬(えりもみさき)です。この場所は、ゼニガタアザラシの定住地として日本でも特に貴重な場所で、推定800〜1,000頭のアザラシが岩場で暮らしています。特に5月から6月は出産・子育てのピークで、母親の背中に乗る赤ちゃんアザラシの姿が見られることもある季節です。
観察スポットとしては、「風の館」や展望デッキがあり、望遠鏡を使えば自然な姿のままのアザラシを見ることができます。さらに、天候に恵まれれば漁師や観光船による海上ウォッチングクルーズで、より間近に観察することも可能です。ただし襟裳岬は風が強く、海の状況が変わりやすいため、訪れる際は天気や波の様子を確認することが大切です。
幻の鮭「トキシラズ」に感動の朝ごはん
続いて登場するのは、春から初夏にだけ味わえる高級魚「トキシラズ(時鮭)」です。トキシラズは通常の秋鮭と違い、産卵前に水揚げされるため、卵や白子に栄養が回っておらず、身にたっぷりと脂がのっているのが特徴です。脂の量は秋鮭の3~4倍とも言われ、その味わいは漁師も驚くほどです。
番組では、このトキシラズを使った朝ごはんが紹介される予定です。定番の塩焼きは、表面はパリッと、中はふんわりジューシーに仕上がります。白いご飯や味噌汁との相性も抜群で、旅の途中の一食とは思えないほどの満足感と贅沢感にあふれた朝ごはんとなることでしょう。地元では、トキシラズのカマ焼きやハラス部分を使った定食が人気で、これらも登場する可能性があります。
釧路湿原をカヌーでゆったり冒険
次に訪れるのは、日本最大の湿原「釧路湿原」。ここでは前川さんがガイド付きのカヌーツアーに参加し、水の上から自然の景色や動物たちの暮らしにふれる体験をします。カヌーツアーは約1.5時間から3時間ほどで、塘路湖を出発して釧路川をゆっくり下っていくコースが人気です。
カヌーに乗って進むと、岸辺にエゾシカやタンチョウ、オジロワシなどが姿を現すことがあり、静かな川の上からその姿を観察できる貴重なチャンスです。ツアーは初心者でも安心して参加できる内容で、道具の貸し出しや服装のアドバイスも丁寧に行われます。さらに、時間帯によって風景が変わるのも魅力で、朝霧の中を進むプランや夕暮れに包まれるロマンチックなプランもあります。
野生動物との出会いに心が動く
釧路湿原を訪れた人の多くが感動するのが、野生動物との出会いです。前川さんも湿原内で、夏の間は緑の中に姿を見せるエゾシカや、羽ばたくタンチョウの姿を間近で目にするシーンがあると予想されます。特にタンチョウは冬のイメージがありますが、湿原では春から秋にかけても活動しており、観察のチャンスがあります。
陸上からの観察も可能で、細岡展望台や塘路、コッタロなどのポイントでは遠くを歩く動物や、湿原の広がりそのものの美しさを楽しめます。カヌーと展望の両方から自然にふれることで、北海道の壮大なスケールをより実感できる旅になるでしょう。
阿寒湖アイヌコタンで伝統文化と出会う
旅の最後に訪れるのは、阿寒湖畔にあるアイヌ民族の集落「阿寒湖アイヌコタン」です。ここには約130人の人々が暮らしており、今も伝統文化を守りながら生活しています。前川さんはこの地で、木彫りや刺繍、アイヌ楽器の制作といった工芸にふれる体験をします。
また、アイヌシアター「イコロ」ではユネスコ無形文化遺産にも登録された古式舞踊が上演されており、自然や神への感謝を表す踊りを生で鑑賞できます。夜には、火や映像を使った演出が特徴の「ロストカムイ」という舞台も披露される予定で、現代と伝統が融合した舞台は圧巻の迫力があります。
そして今回は、アイヌのご家庭を訪問し、鹿肉や山菜、発酵食品などを使った伝統料理を味わう場面もあると紹介されています。生活の知恵と自然への感謝に根ざした食文化を実際に体験することで、旅の締めくくりとして心に残る時間になるはずです。
放送後に詳細情報を更新予定
この記事は放送前に作成された内容をもとにまとめています。放送の内容と異なる場合があります。実際の旅の様子、前川さんの表情や発見、紹介されたグルメや体験の詳細は、放送終了後に改めて反映・更新予定です。初夏の北海道の魅力が詰まった30分。放送をお楽しみに。
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