【秘密のケンミンSHOW極】岩国寿司の5段重ねに驚愕!高知の巨大フラフも登場|2025年6月19日放送

秘密のケンミンSHOW極!

山口の岩国寿司&高知のフラフに驚き!カップ麺の呼び名「カッペロ」って?

2025年6月19日(木)放送の『秘密のケンミンSHOW極』(日本テレビ系列)では、山口県と高知県の知られざる県民文化が特集される予定です。今回登場するのは、ハレの日のごちそう「岩国寿司」と、端午の節句に掲げられる巨大な旗「フラフ」。そして、言葉の秘密を探る人気コーナー「見抜き刑事」では、東北地方で使われている意外なカップ麺の呼び名「カッペロ」についても紹介される予定です。この記事では、放送前情報をもとに、番組で登場する3つのテーマについてわかりやすく解説します。

山口県岩国市の郷土料理「岩国寿司」とは?

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山口県岩国市に伝わる「岩国寿司」は、大きな木枠を使って何層にも重ねて作る押し寿司で、目でも楽しめるごちそうです。3層から5層以上に及ぶ構造で、それぞれの層には具材がたっぷり入っていて、まるで断面図が芸術作品のように美しいのが特徴です。色とりどりの材料が並び、祝いの席にぴったりの豪華な料理として受け継がれてきました。

木枠は四角い箱のような形で、そこにまずご飯を敷き詰めます。その上に、地元の特産である岩国れんこん(穴が9つあり縁起が良いとされる)を酢漬けにしたものを並べ、さらに干ししいたけや錦糸卵、でんぶ、アナゴなどを重ねていきます。これを何段も繰り返しながら、しっかりと層に仕上げていくのが岩国寿司の作り方です。

  • ご飯と具材は交互に重ねることで味と彩りのバランスを整えます

  • 木枠の上に重しをのせるか、昔は職人が実際に上に立って押していたとも伝えられています

  • 押すことで形がきれいにまとまり、切ったときに層が崩れにくくなります

この料理のルーツは、江戸時代初期に岩国藩の初代藩主・吉川広家が保存がきく料理として工夫させたのが始まりとされています。当時の城下町では大人数にふるまえる料理が必要だったため、このような大きな押し寿司が生まれました。そして後に、岩国の名所である錦帯橋(五連アーチの橋)にちなんで五層構造が広がったともいわれています。

現在では、昔ながらの大きな木枠で作る岩国寿司の姿を見る機会は減ってきましたが、地域の祭りや観光施設などでは実演や試食の機会があり、地元の誇りとして今も愛されています。また、観光用には一人前サイズの岩国寿司も販売されており、錦帯橋周辺のお店や駅でも購入できます

  • 一般家庭では、牛乳パックを型として再利用する方法も広がっていて、親子で手軽に挑戦できる

  • 春菊やチシャなどの葉物を使ってアクセントを加える家庭も多く、アレンジが豊富

  • 食育活動の一環として学校行事や地域イベントでも岩国寿司作り体験が実施されています

「殿様寿司」とも呼ばれるこの料理は、岩国の歴史と文化を象徴する食の伝統であり、世代を越えて受け継がれています。目で楽しみ、味で満足できる岩国寿司は、特別な日を彩るにふさわしい料理です。

高知県の節句文化「フラフ」とは?

高知県では5月5日の端午の節句になると、鯉のぼりと並んで「フラフ」と呼ばれる巨大な旗を掲げる伝統的な風習があります。フラフとは、英語の「フラッグ」またはオランダ語の「フラハ」に由来すると言われており、その語感が土佐弁に馴染んで「フラフ」となったと考えられています。もともとは大漁旗のような色鮮やかな装飾旗として明治時代に沿岸地域から広がり、現在では高知県内各地で節句の時期に掲げられる風物詩として定着しています。

このフラフは、子どもの健やかな成長を願う家庭の祈りや想いを込めて掲げられるもので、絵柄にはそれぞれの意味が込められています。たとえば金太郎や桃太郎は、強くたくましい男の子の象徴。武者絵は勇ましさ、鶴亀や七福神は長寿や福を意味し、家族の願いを一枚の旗に託すという文化的背景があります。

  • フラフのサイズは畳10〜18畳分に相当するほどの大きさで、高さ3〜4メートル以上の竿に掲げられることも多いです

  • 布地は綿100%で、幅90〜110センチ程度の布を縫い合わせて長大な一枚に仕立てられます

  • 図柄はすべて手描きや染色によって制作されており、職人の高度な技術が必要です

制作工程も非常に丁寧で、以下のような手順を経て仕上げられます。

  • 下絵を描く

  • 糊置き(染料が広がらないように防ぐ工程)

  • 染め付け(筆や刷毛を使って色をのせていく)

  • 水洗い・乾燥

  • 縫製・竿への取り付け

この一連の作業には1か月から2か月ほどかかることもあり、今でも香南市の吉川染物店やハチロー染工場などで伝統技術が受け継がれています。フラフは大量生産が難しく、1枚ずつオーダーメイドされることも多く、家紋や名前を入れて「うちの子だけの一枚」に仕立てる家庭もあります。

最近では住宅事情の変化もあり、

  • 室内に飾れるミニサイズのフラフ

  • タペストリー風の飾り旗

  • コンパクトなスタンド式ディスプレイなどが登場し、都市部でも楽しめるよう工夫されています

それでも、青空の下で風を受けてはためく大型フラフの姿は、やはり高知ならではの圧倒的な存在感を放ちます。高知市や南国市などでは、今も地域全体で掲げられる様子が見られ、地元の人々や観光客にとって、初夏の訪れを告げる風物詩として定着しています。

フラフは、ただの装飾ではなく、家庭の願い・地域の伝統・職人の技術が一体となった文化の象徴です。時代が変わっても、その一枚に込められた想いは、世代を超えて受け継がれていく価値のあるものと言えるでしょう。

人気コーナー「見抜き刑事」登場!カップ麺=「カッペロ」ってどういうこと?

『秘密のケンミンSHOW極』の後半に登場する人気コーナー「見抜き刑事」では、全国各地で使われている独特な言い回しや方言をテーマに取り上げています。今回スポットが当たるのは、「カッペロ」という不思議な言葉。一見、何かのあだ名のようにも聞こえるこの言葉、実は東北地方でカップ麺のことを指す呼び名なのです。

「カッペロ」という方言は、主に宮城県北部や岩手県の一部など、旧伊達藩領に当たる地域で使われており、「カップラーメン」の略語として日常会話で親しまれています。

  • 「カップ麺」→「カップ」+「ペロ(=麺類を意味する幼児語)」で「カッペロ」となる

  • 「ペロ」や「ペロン」は、小さな子どもが麺類を食べる様子に由来すると言われており、うどんやラーメンなどを総称してそう呼んだ地域もあります

  • つまり「カッペロ」は、地元ならではの愛着ある省略語として定着しているのです

こうした言葉は、長年の生活の中で自然と生まれ、広まり、そして定着していったもので、世代や地域によって呼び方がまったく異なるというのも日本語の面白いところです。東北地方のある家庭では、「今日はカッペロでいいよね」といった会話が何の違和感もなく交わされる一方で、他県出身者が聞くと意味がわからず戸惑うこともあるようです。

番組では、実際に「カッペロ」と呼んでいる地域の人々に取材し、

  • どの年代がこの言葉を使っているのか

  • どんな場面で登場するのか

  • いつ頃から使われているのか

といった視点から紹介されると見られます。また、他地域との呼び方の違いを比較することで、言葉の「なまり」だけでなく、生活文化や家族のあり方の違いにも触れていく展開になることが予想されます。

普段何気なく使っている言葉も、地域を越えてみれば全く別物に聞こえる。そんな発見があるからこそ、「見抜き刑事」は多くの視聴者に支持されているコーナーです。「カッペロ」という一言から、地域の歴史や人々の暮らしに想いを馳せることができるのも、この番組ならではの魅力と言えるでしょう。

まとめ

今回の『秘密のケンミンSHOW極』では、山口県の伝統料理「岩国寿司」、高知県の節句の風物詩「フラフ」、そしてユニークな言葉「カッペロ」が取り上げられる予定です。どれもその地域で長く親しまれ、暮らしに根付いた文化です。番組を通じて、改めて日本各地の豊かな風習や言葉の魅力を感じることができるでしょう。

※放送の内容と異なる場合があります。

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