ZIP!2025年9月10日放送回 SNS乗っ取り最新事情
2025年9月10日放送の「ZIP!」(日本テレビ)では、SNS乗っ取りの最新手口と対策が特集されました。番組内ではLINEやX(旧Twitter)が導入している認証方法の紹介から、実際に広がっている“ねずみ講型”の乗っ取り被害まで、誰にでも起こりうる問題をわかりやすく解説していました。ここではその内容を整理して紹介します。
LINEとXが進めるセキュリティ対策
SNS乗っ取りを防ぐために、各サービスは独自の対策を進めています。LINEでは「2要素認証」を導入。これはパスワードに加えて認証番号を入力する仕組みで、たとえパスワードが漏れても不正アクセスを防ぐことができます。一方、Xでは「パスキー認証」が採用されており、従来のパスワードに頼らない方式が注目されています。ITジャーナリストの三上洋さんは「パスワードよりも安全性が高い」と解説し、利用者が意識を変える必要性を強調していました。
広がる“ねずみ講型”乗っ取りの恐怖
番組では最新の被害手口として、“ねずみ講型”の拡散が紹介されました。これは知人から届いたDMを本物だと思い込み、電話番号を教えてしまうことから始まります。その番号を利用して認証コードが盗み取られ、アカウントが乗っ取られてしまうのです。乗っ取られたアカウントはさらに別の知人へと同じ手口を仕掛け、連鎖的に被害が広がっていきます。見知った相手だからといって安心するのは危険で、SNS上で安易に電話番号を伝えることは避けるべきだと注意を呼びかけていました。
情報処理推進機構が示す警告
キーワードとして取り上げられたのは「情報処理推進機構」。国内のセキュリティ啓発を担う機関であり、SNSやインターネットの利用者が守るべき基本的なルールを発信しています。今回の特集はその活動と重なり、誰もが被害者にも加害者にもなり得るという現実を浮き彫りにしました。
まとめ
「ZIP!」の特集は、SNSが私たちの生活に深く入り込んでいるからこそ、セキュリティ対策の重要性を改めて考えさせられる内容でした。便利さの裏に潜むリスクを軽視せず、認証方法を正しく設定し、知らないうちに加害者にならないための習慣を身につけることが求められています。特に「親しい相手でも電話番号をSNSで伝えない」という基本を守るだけで、大きな被害を防ぐことにつながります。
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