高知の清流と食の恵みをめぐる旅へ
このページでは『遠くへ行きたい(2026年1月25日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
仁淀川の仁淀ブルーが広がる名越屋沈下橋から旅は始まります。
冬の澄んだ空気の中、川底まで見える透明度に思わず息をのむ景色が続きます。
そこから岩屋川渓谷、土佐文旦の畑、土佐本枯節、そして虎斑竹の竹林へ。
水・海・山がゆるやかにつながる高知ならではの風景と出会いが、塚地武雅さんを待っていました。
仁淀ブルーが迎える名越屋沈下橋の朝
塚地武雅さんの旅は、高知を代表する清流 仁淀川 の名越屋沈下橋から始まりました。冬の空気がきゅっと引き締まり、川底までくっきり見える水の透明度はまさに“奇跡の青”。橋の上に立つと、川の上に浮かんでいるような不思議な感覚に包まれます。
仁淀川が青く輝く理由は、川をつくる岩盤に光が反射し、透明な水が青だけを強く映し返すためだとされています。その清らかさを生む源をたどるように、塚地さんは支流の 岩屋川渓谷 へ向かいました。
岩屋川渓谷は、大小の岩が折り重なる独特の地形が魅力で、川の色をより深く見せてくれる“青の舞台”。ゴツゴツとした岩肌が続き、冬でも澄み切った流れが静かに響きます。この渓谷で話題なのが、絶叫系アクティビティ NIYOFLY。吊り橋を渡り、渓谷の上空をジップラインで滑る体験はまさに空中散歩です。塚地さんも挑戦し、地上を離れた瞬間に大声をあげながらも、美しい青を見下ろしながら爽快なひとときを楽しみました。
土佐文旦と“塚地のルーツ”をめぐる土佐市の時間
次に向かった土佐市では、冬の名物である 土佐文旦 の畑を訪ねました。生産者・白木浩一さんが案内してくれた畑には、大きく丸い文旦が鈴なり。土佐文旦は甘味と酸味の調和がよく、皮をむいた瞬間にふわっと香りが広がります。収穫後に「室」で追熟させることで酸味が丸くなり、旨味がさらに深まるのが特徴です。
塚地さんもひと口食べ、みずみずしさと爽やかな甘さに「いくらでも食べられそう」と満面の笑みを見せていました。
そして塚地さんが昔から訪れたいと思っていたのが、山あいにある 塚地村。司馬遼太郎『竜馬がゆく』にも登場する集落で、塚地さんの家系のルーツと伝えられてきた土地です。村では「塚地」という苗字の方が多く、周囲には 塚地川 や 塚地公園、塚地休憩所など、同じ名を持つ場所が点々としています。
土佐市は、海に向かって開いた地形が龍の口のように見えることから、観光のシンボルに“龍”のデザインが使われる土地でもあります。塚地峠から見下ろす宇佐湾は、穏やかに広がり、塚地さんが自身のルーツを静かに確かめるように眺めていたのが印象的でした。
土佐本枯節の深い香りと、ウツボ三昧の味わい
続いて訪れたのは、宇佐町の鰹節工房 竹内商店。伝統的な製法で 土佐本枯節 をつくる職人の技が光る工場です。
まず見せてもらったのは、かつおを骨ごと切る「土佐切」。豪快に見えますが、この切り方が煮炊きの際に余分な脂や臭みを抜き、旨味を閉じ込める重要な工程です。数時間かけてじっくり煮た後、骨抜き、薪を使った焙乾を繰り返し、さらに天日干しを行うことで、硬く締まった本枯節が完成します。
塚地さんが口にした瞬間、「ジューシー」という表現が自然と出るほどの香り高さ。さらに、削り節をたっぷりかけた卵かけご飯は、シンプルなのにとんでもないごちそう。塚地さんも「これは旨すぎる…」としみじみ味わっていました。
次に向かった 魚菜 稲月 では、高知の新・名物となりつつある ウツボ料理 を堪能しました。
ウツボのたたきは皮目が香ばしく、中はしっとり。唐揚げは外はカリッと、中は弾力のある白身がふわっと広がります。煮こごりはゼラチン質がぷるんとした食感で、ウツボ鍋では和風だしと旨味が溶け合い、最後の一口まで優しい味わいが続きました。塚地さんも「どれも初めての食感だけど、とにかく美味しい」と大満足の様子でした。
世界唯一の虎斑竹と、職人技の輝く竹細工
旅の終盤、塚地さんが訪れたのは須崎市の 虎斑竹(とらふだけ) の里。世界のどこにもなく、この地区の約1.5kmの谷間だけに生える希少な竹です。表面には自然に虎のような模様が浮かび上がり、この美しい斑模様は人工では絶対に再現できないと言われています。
案内してくれた竹虎四代目・山岸義浩さんは、120年に一度と言われる竹の花が咲いた姿を見せてくれました。竹の花は、咲いた後にその竹林全体が枯れると言われるほど神秘的な現象で、塚地さんも言葉を失うほどの貴重な瞬間に立ち会っていました。
加工場では、約700度の火で竹をあぶり表面をこすることで模様を際立たせ、茶道具や弁当箱、ざる、そして話題の 竹トラッカー など、職人の技による美しい竹細工が生まれています。竹トラッカーは、まるで小さな茶室が走るような独創的な造形で、細部にまで伝統の技が宿っている逸品です。
青龍寺で旅の余韻にふれる
最後に訪れたのは、四国八十八ヶ所第36番札所 青龍寺。空海が開いたと伝わる由緒ある寺で、境内に立つと海と山をつなぐ高知の風景が静かに広がります。
仁淀川の青、文旦の畑の黄色、海の幸、山の竹林…。高知の自然と文化、その土地で生きる人々の手仕事が一つにつながる旅を、塚地さんはゆっくりと噛みしめていました。
清流と海と山。そのすべてが寄り添う高知の魅力が、ぎゅっと詰まった温かな旅でした。
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