島根・隠岐の島をめぐる「遠くへ行きたい」つるの剛士の旅
隠岐の島と聞いて「どんなところ?」「観光や移住に向いているの?」と気になる方は多いと思います。今回の「遠くへ行きたい」(2025年9月7日放送)では、つるの剛士さんが島根県・隠岐の島の中ノ島(海士町)を訪れ、絶景の自然、伝統的な暮らし、新しい移住の形、そして豊かな食文化まで、幅広く紹介しました。この記事では、番組のすべてのエピソードをもとに隠岐の島の魅力をより詳しくまとめます。旅行を検討している方や、島暮らしに憧れる方に役立つ情報が満載です。
火山がつくり出した赤い断崖・明屋海岸
旅の始まりは、隠岐の島のシンボル的な景勝地明屋海岸(はやかいがん)です。ここは約280万年前の火山活動によって噴出したマグマが酸化し、長い年月を経て赤茶色の断崖になった場所です。真っ赤に染まった断崖と日本海の青のコントラストは、まるで絵画のような迫力。海士町を訪れる観光客が必ず立ち寄る名所でもあります。つるの剛士さんもその壮大な景観に見入り、隠岐の自然の力強さを肌で感じていました。
鮮魚と釣りを楽しむ!岡村釣具・鮮魚店
次に訪れたのは岡村釣具・鮮魚店。もともとは釣具店でしたが、50年ほど前から魚を並べ始めたことで鮮魚店としても人気に。地元の人々は切り身よりも魚を丸ごと買うのを好むため、店には大物の魚が並びます。
ここでつるの剛士さんは、地元の漁師と一緒に漁船に乗り込んで釣りに挑戦。船長が見事にアオハタを釣り上げた後、つるのさんも負けじと竿を握り、ハマチやヒラマサを釣り上げることに成功しました。釣ったばかりの魚をその場で刺身にして味わうと、コリコリとした歯ごたえと海の香りが広がり、つるのさんは「本当に美味しい」と感嘆。釣った魚は地元の漁協が買い取ってくれる仕組みがあり、地域の水産業を支える大切なシステムとなっています。
若者を呼び込む!海士町の島留学
近年、隠岐諸島は移住希望者が増えている地域の一つ。その背景には、海士町が取り組む教育と移住の仕組みがあります。つるのさんが訪れたのは、町の子どもたちや留学生が通う隠岐國学習センター。ここでは、地元の学生だけでなく、全国から集まった島留学生も学んでいます。
島留学制度は15年前に始まったもので、当時廃校寸前だった隠岐島前高校を救うために町が全国に呼びかけました。生徒たちは学生寮で暮らし、島での高校生活を送ります。その生活を支えるのが「島親制度」です。地元住民が島親として食事や生活をサポートし、子どもたちが安心して暮らせる環境を整えています。番組では、的池さんが島親として学生たちとバーベキューを楽しむ姿が映し出され、温かい地域のつながりが伝わってきました。さらに20代までを対象にした大人の島留学も実施されており、行政や企業で働きながら島暮らしを体験できるのも大きな特徴です。
喫茶MGと音楽のある暮らし
海士町の暮らしを知る上で外せないのが、地域に根付いた交流の場です。つるの剛士さんが立ち寄った喫茶MGは、地元の人々が集う人気のカフェ。マスターが大切にしてきたレコードコレクションがあり、つるのさんも1枚を選んで実際に店内で流しました。温かみのあるアナログの音が店いっぱいに広がり、島ならではのゆったりした時間の流れを感じられるひとときでした。
豪華な島の恵み!但馬屋の絶品料理
旅の後半では、つるの剛士さんが但馬屋で隠岐の食文化を堪能しました。ここでは隠岐近海で獲れる新鮮な海の幸や、地元食材を使った料理が並びます。
登場した料理はどれも豪華で、例えば
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サザエの磯の香りを活かした料理
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アオリイカと自家製夏野菜のバジルソース炒め
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隠岐牛ローストビーフ キャロットソース添え
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産みたて卵の手作りプリン 野苺ソースかけ
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ウッカリカサゴの煮付け
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郷土味噌を使ったナスとピーマンの炒め物
など、多彩なメニューが登場しました。つるのさんは「サザエは海の香りがいっぱいで美味しい」「アオリイカの柔らかさと夏野菜のバジルソースが最高」と感想を述べ、どの料理にも感激していました。
島文化を彩る民謡・キンニャモニャ
食事の最後には、元島留学生の鈴木さんと宇野さんが郷土の民謡「キンニャモニャ」を披露。軽快なリズムに合わせて歌われるこの民謡は、島の人々にとって特別な存在であり、地域の絆を象徴する文化でもあります。旅の終盤にこの歌が響くことで、島の温かさと誇りが強く伝わってきました。
まとめ
今回の「遠くへ行きたい」で紹介された隠岐の島の魅力を振り返ると、
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明屋海岸の壮大な自然
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新鮮な魚と釣りの体験
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島留学と島親制度が生む温かい教育の場
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喫茶MGで流れるレコードの音色
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但馬屋で味わえる海と山の豪華料理
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民謡キンニャモニャに込められた島文化
これらが組み合わさり、隠岐の島ならではのライフスタイルが描かれました。旅行先としても、移住先としても注目される理由がよくわかります。つるの剛士さんの旅を通して、多くの人が「島での暮らしってこんなに豊かなんだ」と感じたのではないでしょうか。
自然、食、人、文化が調和する隠岐の島。観光でも移住でも、一度訪れて体感してみる価値がある場所です。
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