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【ZIP!】旬の野菜や果物の正しい保存法🍅 家事のプロがおうちで実践しているテクニック|プロ直伝!ミニトマトはヘタ下・キャベツは楊枝・ぶどうは粒で長持ち|2025年11月12日

野菜と果物を長持ちさせる!家事のプロが教える正しい保存テクニック

冷蔵庫に入れているのに、気づけばしなびてしまう野菜。実は、野菜は「収穫後も生きている」ことを意識して保存するのが長持ちの秘訣です。
冬野菜は冷蔵室(2〜6℃)、夏野菜はやや温度の高い野菜室(3〜8℃)が適しています。つまり、畑で育っていた環境に近づけることがポイント。
また、野菜は自ら水分を放出して乾燥していくため、蒸散を防ぐ工夫が必要です。キッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れる、もともとの包装材を再利用するなど、シンプルな方法でも効果があります。

種類別・プロが実践する野菜の保存方法

キャベツ・レタス類
これらの葉物は、中心にある「芯」が生長点になっています。この部分をそのままにしておくと、葉が栄養を吸い取られてしまい、外側からしなびていきます。カットした場合は芯を完全に取り除くか、芯に楊枝を2〜3本刺して成長点を壊すのがポイントです。その後、全体をキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。乾燥と過湿を防ぐことで、1週間以上シャキシャキ感を保てます。

トマト・ミニトマト
完熟に近いトマトは特にデリケートです。ヘタの部分は乾燥しやすく、ここから水分が抜けていきます。プロの家庭では、ヘタを取ってよく洗い、水気を拭いてから1つずつキッチンペーパーで包むのが基本。保存時はヘタ側を下にして野菜室へ。これで実の部分に圧がかからず、傷みにくくなります。ミニトマトは冷やしすぎると味が落ちるため、食べる数時間前に冷やす程度がベストです。

大根・にんじん・かぶなどの根菜類
葉が付いたままの状態で放置すると、葉が栄養と水分を吸ってしまい、根がスカスカになってしまいます。購入後すぐに葉を切り落とし、実の部分をキッチンペーパーで包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫で立てて保存します。特ににんじんは立てることで繊維がまっすぐ保たれ、しなびにくくなります。大根も同様に、カットしてラップで密封すると冷蔵で10日程度持ちます。

じゃがいも・玉ねぎなどの常温保存タイプ
これらの野菜は冷蔵庫の湿気に弱く、常温で風通しの良い暗所が理想です。直射日光に当たると発芽や腐敗の原因になるため、紙袋や段ボールに入れて保存します。じゃがいもは『りんご』と一緒に保存すると、りんごが出すエチレンガスの働きで発芽を遅らせることができます。逆に、玉ねぎと一緒にすると湿度が上がるため、別々に保存するのが安全です。

葉物野菜(小松菜・ほうれん草など)
洗わずにそのまま保存するのが基本。濡れたままだと菌が繁殖しやすいため、水分はしっかり拭き取ります。湿らせたキッチンペーパーを根元に軽く巻き、ポリ袋に入れて立てて保存すると、根から水を吸い上げて葉が元気な状態を保ちます。

果物の保存は「性格を知る」ことが鍵

果物は種類によって適した環境が異なります。冷蔵庫に入れると甘みが落ちるものもあるため、「冷やす=長持ち」とは限りません
また、果物の中には「追熟」と呼ばれる、収穫後に甘みや香りが増すタイプがあります。バナナ・キウイ・アボカドなどがその代表で、エチレンガスを多く出すため、他の果物と一緒に保存すると早く熟してしまうこともあります。

ぶどう
ぶどうは房付きのままだと、茎の部分から水分が抜けて傷みやすくなります。粒を一つずつハサミで切り離し、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れるのがプロのやり方。湿気を避けながら冷蔵すると、プリッとした食感が長持ちします。

りんご
りんごは乾燥と温度変化に弱いため、風通しの良い冷暗所が理想です。新聞紙で包んでからポリ袋に入れると湿度が安定します。冷蔵庫で保存する場合は、食べる2〜3時間前に冷やすことで香りが引き立ち、甘みをより感じやすくなります。

みかん・柑橘類
常温保存が基本です。ツルンとした皮のものを選び、ヘタを下にして並べておくと水分が逃げにくくなります。重ねると底の果実が傷むため、なるべく一段に広げること。段ボールで保存する場合は、新聞紙を挟んで湿気を防ぐのがコツです。

バナナ
熟成が進みやすいため、房から1本ずつ切り離し、ポリ袋やラップで包んで野菜室へ。常温では黒くなりやすいですが、野菜室に入れることで熟成スピードを緩やかにできます。もし青いバナナを早く食べたい場合は、紙袋に入れてりんごと一緒に置くと早く熟します。

保存のコツを日常に生かす

買ってきた野菜や果物は、冷蔵庫に入れる前の“ひと手間”で寿命が大きく変わります。たとえば、下処理をしてから保存袋に分けておくと、調理の時短にもなります。
また、冷蔵保存が最適ではない食材もあるため、「寒い場所がいい」「湿度を保ちたい」など、種類ごとの特徴を把握しておくことが重要です。

さらに、保存中は袋の内側に水滴がついていないか、野菜が蒸れていないか、果物の皮が変色していないかを定期的にチェックしましょう。これだけで無駄な廃棄を防ぐことができます。

追熟が必要な果物と、収穫後すぐ食べるタイプを分けて保存するのも大切なポイントです。バナナやキウイなどは追熟を促す環境(室温)で管理し、みかんやりんごなどは低温で熟成を抑えることで、最適な状態を長くキープできます。

まとめ

この記事のポイントは次の3つです。
・野菜や果物は「収穫後も生きている」と意識し、環境に合わせた保存を心がけること。
・キッチンペーパーやポリ袋を使った簡単な工夫で、湿度と温度をコントロールできる。
・種類ごとの特性を知ることで、ロスを減らし、食材を最後までおいしく楽しめる。

今回紹介したのは家庭で実践できる保存の基本です。2025年11月放送のZIP!では、家事のプロがさらに実践的な保存テクニックを紹介予定。放送後には、新たに登場する最新の家庭保存法冷蔵庫の収納テクニックも追記して、より詳しくお伝えします。

参考・出典リンク

mamaomoi -ママオモイ-(野菜と果物の正しい保存方法、蒸散防止や野菜別のコツなど)
 https://mamaomoi.coopkyosai.coop/know/10280.html

東京ガス ウチコト(果物の旬と保存方法、りんご・みかんなどの扱い方)
 https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/3659

サンキュ!公式サイト(家事のプロが教える果物保存術、ぶどうの粒保存など)
 https://39mag.benesse.ne.jp/housework/content/?id=143336

DELISH KITCHEN(野菜の保存・冷凍テクニック、写真付き手順)
 https://delishkitchen.tv

おうちごはん編集部(冷蔵庫収納の工夫・長持ちする野菜の扱い方)
 https://ouchi-gohan.jp

日々のくらし研究所 – Coop共済(食品の湿度管理と袋保存の基本)
 https://mamaomoi.coopkyosai.coop

Weathernews 食の知恵コラム(温度・湿度別の保存目安、旬野菜の扱い)
 https://weathernews.jp/s/topics

Nadia – ナディア料理家サイト(料理研究家による保存・下処理の実践例)
 https://oceans-nadia.com

日本冷凍食品協会(冷凍保存の基礎知識、家庭用冷蔵庫の活用法)
 https://www.reishokukyo.or.jp

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