ZIP!旅するエプロン青森編・弘前スイーツの魅力
りんごの街・青森県弘前を舞台に、番組が選んだ二つの名店 グランメルシー と 万茶ン。歩くだけで甘い香りが漂うような、心温まるスイーツ旅が描かれていました。
このページでは『ZIP!旅するエプロン青森編(2026年2月11日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
アップルパイの力強い香りと、老舗喫茶で味わう深いコーヒー。どちらも弘前という街が大切にしてきた文化を映し出す一皿でした。
弘前のケーキ店グランメルシーで出会う、りんごを丸ごと味わうアップルパイ
最初に訪ねたのは、弘前市野田にある洋菓子店 グランメルシー。りんごを使ったスイーツの専門店として、地元では行列ができるほどの人気店です。お店は弘前城の東側、北大通り沿いにあり、白を基調にした1階のショーケースと、黒を基調にしたシックな2階イートインが印象的です。
看板メニューはもちろん アップルパイ。青森県産のりんごをたっぷり使い、薄切りりんごを幾重にも重ねた美しい層が特徴です。お皿から少しはみ出すほどのボリュームで、ザクザクとしたパイ生地とジューシーなりんごのコントラストが楽しい一品だと、旅行サイトや口コミでも高い評価を集めています。
番組では、旅するエプロンチームがこのアップルパイを試食。りんごの酸味と自然な甘さ、そして香ばしいパイ生地のバランスに感動している様子が伝わってきました。青森のりんごは、昼夜の寒暖差が大きいことで糖度が上がりやすく、香りも強くなると言われます。そのため、焼き菓子にしても香りがしっかり残り、こうしたスイーツにぴったりなのです。
店内には、りんごスイーツ以外にも焼き菓子やパウンドケーキ、生ケーキがずらりと並びます。発酵バターとゲランドの塩を使った「生バターどら焼き」など、フランス菓子の技術と和の素材を組み合わせた商品も人気で、箱詰めギフトも豊富です。
さらに番組では、アップルパイを使ったアレンジレシピとして「アップルポットパイスープ」も紹介されました。少し酸味のあるりんごジュースにカスタードクリームを合わせ、熱々のスープ仕立てにした一皿で、甘さの中にほのかな酸味がきいたデザートスープになっていました。
「りんごの街・弘前らしい一品を、どう自宅でも楽しめるか」。そんな視点で、番組は アップルパイ を家庭でも応用できるアイデアとして見せてくれていたのが印象的でした。
土手の珈琲屋 万茶ンでいただく、りんごのオリジナルティラミスと太宰ゆかりの一杯
続いて訪ねたのが、弘前市土手町の小路にたたずむ 土手の珈琲屋 万茶ン。創業は1929年(昭和4年)で、東北最古、日本でも有数の歴史を持つ喫茶店として知られています。郷土の文豪・太宰治も通った店で、当時の味をイメージした「太宰ブレンド」を今も提供している、文学ファンにとっても特別な場所です。
戦後から長く地域に愛されてきた万茶ンですが、一度は閉店の危機に直面しました。その際、クラウドファンディングなど全国からの支援が集まり、2024年に5代目店主のもとで再オープン。現在は、昔ながらの内装を生かしつつ、水回りなどを整えて新たなスタートを切っています。
番組で紹介されたのは、青森県産りんごを使ったオリジナルの ティラミス。グラスの中には、マスカルポーネクリームとコーヒーの層の間に、角切りりんごが隠れていて、スプーンを入れるとシャキッとした食感とほのかな酸味が広がる一品です。地元メディアでも「りんごのてぃらみす」として取り上げられ、価格は600円前後と紹介されています。
店内は、クラシカルな照明や木製の家具、シャンデリア、振り子時計など、昭和の空気をそのまま閉じ込めたような雰囲気。中央弘前駅から土手町へ歩き、小路に入ると、ふっと時間が巻き戻ったような空気に変わります。
番組では、そんな空間で ティラミス と「太宰ブレンド」の組み合わせを楽しみながら、古くから続く喫茶文化と、新しく生まれたりんごスイーツが同じテーブルに並ぶ面白さを伝えていました。苦みのあるコーヒーと、ほんのり甘酸っぱいりんごの相性は、子どもから大人まで楽しめる組み合わせです。
青森・弘前のりんご文化と喫茶文化がこの回で伝えてくれたこと
今回の 旅するエプロン 青森編は、一見「スイーツ紹介」のコーナーですが、その背景には、弘前という街が大切にしてきた文化がいくつも重なっています。
まず、青森県は長年にわたりりんご生産量日本一を誇り、弘前周辺にはりんご農家と契約している洋菓子店が数多くあります。グランメルシーのアップルパイも、弘前の契約農家のりんごを使っていると紹介されており、「誰が作ったりんごなのか」がはっきりわかることが味への信頼にもつながっています。
一方で、土手の珈琲屋 万茶ン のような老舗喫茶店は、かつて作家や学生が集まる「サードプレイス」として街の文化を支えてきました。昭和のはじめに生まれた喫茶文化が、クラウドファンディングという新しい仕組みで令和に受け継がれているのも、弘前らしい「古さと新しさの同居」といえるかもしれません。
番組は、この二つのお店を並べて紹介することで、りんごそのものの美味しさと、りんごを取り巻く人の物語の両方を浮かび上がらせていました。
ZIP!旅するエプロン青森編をきっかけに巡りたい弘前スイーツコース
この回を見て弘前に行きたくなった人は、多いのではないでしょうか。実際に巡るなら、午前中に グランメルシー でアップルパイをテイクアウトし、城下町を散歩してから、午後に土手町の 万茶ン でコーヒーとティラミスをゆっくり味わう、という流れがスムーズです。
グランメルシー は弘前市野田1-3-16にあり、9時30分〜18時営業。定休日は火曜日と第2・第4水曜日で、お店前に駐車場もあります。
土手の珈琲屋 万茶ン は弘前市土手町36-6の路地「かくみ小路」にあり、13時〜19時営業、日曜定休・ほか不定休です。専用駐車場はないので、近隣のコインパーキングやバス利用が安心です。
番組をきっかけに、画面越しに見たスイーツを実際に味わってみると、その土地の空気や人の温度も一緒に感じられます。
ZIP!「旅するエプロン 青森編」は、そんな「テレビの向こう側にある現地の体験」を、弘前の アップルパイ と ティラミス を通して、やさしく背中を押してくれる回だったと感じました。


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