雪の中で甘さを増す大根!冬の絶品料理を堪能
2025年2月15日放送の日本テレビ系『青空レストラン』では、寒い季節にぴったりの「洋風しみしみおでん」が紹介されました。和風のおでんとは異なり、鶏肉やベーコンの旨みを活かした洋風のアレンジが特徴の一品です。大根やキャベツがスープの味をしっかりと吸い込み、寒干し大根の戻し汁を使うことで深いコクが生まれます。体を温めながら、しっかりとした旨みを味わえる「洋風しみしみおでん」の作り方を詳しく紹介します。
洋風しみしみおでんとは?
おでんといえば、昆布やかつおだしを使った和風の味付けが一般的ですが、今回紹介された「洋風しみしみおでん」は、鶏ガラスープとベーコンの旨みを活かした新しいおでんの形です。寒熟大根や寒干し大根を使うことで、味がしっかり染み込み、口に入れた瞬間にジュワッと広がる美味しさを楽しめます。
また、野菜もたっぷり使われており、キャベツやブロッコリーの甘みがスープに溶け出し、シンプルながらも奥深い味わいを生み出します。さらに、鶏肉やベーコンを加えることで、程よいコクとボリューム感もプラスされ、食べ応えのある一品になっています。
寒い冬の日に、体の芯から温まる料理としておすすめの「洋風しみしみおでん」。シンプルな材料で作れるので、家庭でも手軽に再現できます。
洋風しみしみおでんの材料(5〜6人分)
・寒熟だいこん 1/2本
・寒干し大根 8枚
・キャベツ 200g
・ブロッコリー 1/4株
・飛騨地鶏モモ肉 300g
・ブロックベーコン 150g
・寒干し大根の戻し汁+水 1500cc
・鶏ガラスープの素 小さじ1と1/2
・塩 小さじ1と1/2
寒熟大根と寒干し大根は、おでんの味の決め手になる重要な食材です。寒熟大根は冬の寒さにさらされることで甘みが増し、じっくり煮込むことで柔らかくとろけるような食感になります。一方の寒干し大根は、乾燥させることで旨みが凝縮されており、スープに深みを出す役割を果たします。
キャベツやブロッコリーは、彩りと食感のアクセントになり、ブロックベーコンは塩気と香ばしさを加えることで、洋風の味付けにぴったりな仕上がりになります。
洋風しみしみおでんの作り方
-
寒干し大根を戻す
寒干し大根は水に浸し、じっくりと戻しておく。しっかり戻すことで、煮込みやすくなり、味もよく染み込む。戻し汁は捨てずに取っておく。 -
食材を切る
・寒熟大根は皮をむき、2cm幅の半月切りにする。
・キャベツはざく切りにし、ブロッコリーは小房に分ける。
・鶏モモ肉とベーコンは、一口大にカットする。 -
スープを準備する
寒干し大根の戻し汁に水を足し、合計1500ccにする。 -
鍋で煮込む
鍋にキャベツ、鶏モモ肉、ベーコン、大根、寒干し大根を入れ、スープ(戻し汁+水)と鶏ガラスープの素を加え、中火にかける。煮立ったら弱火にし、約30分煮込む。 -
仕上げ
大根が柔らかくなったら、塩を加えて味を調整し、最後にブロッコリーを加える。ブロッコリーに軽く火が通ったら完成。
美味しく作るポイント
・寒干し大根の戻し汁を活用
戻し汁には、大根の旨みが凝縮されているので、スープに加えることでより奥深い味わいになる。
・大根はじっくり煮込む
弱火でコトコト煮ることで、味がしっかり染み込み、柔らかく仕上がる。
・ブロッコリーは最後に入れる
長時間煮込むと食感が失われるので、最後に入れて軽く火を通す程度にする。
洋風しみしみおでんの魅力
この「洋風しみしみおでん」は、和風おでんと違い、スープまで美味しく飲み干せるのが特徴です。キャベツやブロッコリーの甘み、ベーコンの塩気、鶏肉のコクが合わさり、まるでポトフのような優しい味わいになります。
また、寒熟大根や寒干し大根の甘みがスープに溶け出し、煮込むほどに美味しさが増していきます。時間をかけて煮込むことで、翌日にはさらに味が染み込み、より美味しく楽しめます。
・寒い季節にぴったりの体が温まる一品
・シンプルな材料で作れるので家庭でも手軽に再現可能
・野菜たっぷりで栄養バランスも良く、子どもから大人まで楽しめる
和風おでんとは違う、新しい味わいの「洋風しみしみおでん」。寒い日には、この温かい料理で心も体もポカポカにしてみてはいかがでしょうか。
高齢者向け「洋風しみしみおでん」の調整とおすすめ献立
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高齢者の方にとって、食事は栄養バランスだけでなく、食べやすさや塩分の調整も大切です。そこで、「洋風しみしみおでん」を高齢者向けにアレンジし、塩分を抑えながらも栄養をしっかり摂れるように調整しました。また、主菜・副菜2品のバランス献立も考えました。
1回の食事量の目安(高齢者向け)
- エネルギー:500〜600kcal
- たんぱく質:20〜25g
- 脂質:15〜20g
- 塩分:2.5g以下
- 野菜量:150g以上
高齢者向けの「洋風しみしみおでん」は、以下のような調整をしています。
- 食べやすさを考え、大根や寒干し大根を細かく切り、煮込み時間を長めにして柔らかくしました。鶏肉はひき肉を使い、つみれにすることで飲み込みやすくしています。
- 塩分を控えめにするため、鶏ガラスープの素を減らし、寒干し大根の戻し汁や昆布だしを活用しました。ベーコンの量も少なめにしています。
- 栄養バランスを調整し、食物繊維を増やすために、ごぼうやにんじんを加えています。鉄分補給のために、ひじきを少量入れました。
- エネルギーを調整し、脂質を抑えるために、ベーコンの量を減らし、オリーブオイルで軽く炒めて香ばしさを出しています。
【材料(2人分)】
- 大根(1/3本)→皮を厚めにむき、薄切りにする
- 寒干し大根(4枚)→細かく刻み、しっかり戻してやわらかくする
- キャベツ(100g)→ざく切り
- ごぼう(30g)→薄めの斜め切り
- にんじん(30g)→いちょう切り
- ブロッコリー(50g)→小房に分け、仕上げに加える
- 鶏ひき肉(120g)→すりおろした長芋(大さじ1)と合わせ、つみれにする
- ブロックベーコン(30g)→香りづけ程度に小さめにカット
- 寒干し大根の戻し汁+昆布だし(700ml)
- 鶏ガラスープの素(小さじ1/2)
- 塩(小さじ1/2)
【作り方】
- 寒干し大根を戻し、細かく刻みます。昆布を水に浸してだしを取ります。
- 大根、ごぼう、にんじんをやわらかくなるまで煮ます。
- キャベツ、ブロッコリー、ベーコンを加え、さらに煮込みます。
- 鶏ひき肉とすりおろした長芋を混ぜてつみれを作り、スープに加えます。
- 寒干し大根の戻し汁、昆布だしを加え、じっくり味を含ませます。
高齢者でも食べやすく、塩分控えめ、栄養バランスの良い仕上がりです。昆布だしを活用することで、塩分を減らしても旨みをしっかり感じられるようにしました。
【献立】
- 主菜:「洋風しみしみおでん」
- 副菜①:「ひじきとくるみの白和え」
- 副菜②:「もち麦とさつまいものミルクスープ」
【副菜① ひじきとくるみの白和え(鉄分&カルシウム補給)】
【材料(2人分)】
- ひじき(乾燥5g)→戻しておく
- くるみ(10g)→細かく刻む
- 豆腐(100g)→水切りしておく
- すりごま(小さじ2)
- 醤油(小さじ1/2)
- みりん(小さじ1)
【作り方】
- ひじきをさっと湯通しし、細かく刻みます。
- 豆腐を潰し、くるみ、すりごま、調味料と混ぜ合わせます。
- ひじきを加え、全体を和えて完成です。
ひじきの鉄分、くるみのオメガ3脂肪酸、豆腐のカルシウムが取れる栄養満点の副菜です。
【副菜② もち麦とさつまいものミルクスープ(食物繊維&エネルギー補給)】
【材料(2人分)】
- もち麦(大さじ2)→茹でる
- さつまいも(50g)→皮付きのまま角切り
- 玉ねぎ(1/4個)→スライス
- 牛乳(200ml)
- 昆布だし(100ml)
- 塩(ひとつまみ)
【作り方】
- もち麦を茹でます。
- さつまいもと玉ねぎを昆布だしで柔らかく煮ます。
- 牛乳を加え、塩で味を調えます。
- 茹でたもち麦を加えて完成です。
もち麦の食物繊維、さつまいものエネルギー、牛乳のカルシウムを一度に摂れるスープです。胃腸に優しく、消化吸収も良いので高齢者の方にもおすすめです。
【まとめ】
この献立は、高齢者に不足しがちな鉄分・カルシウム・食物繊維・たんぱく質をバランスよく摂れるように工夫しました。特に、塩分を抑えつつ、だしや自然の甘みで旨みを引き出すことで、味の物足りなさを感じずに美味しく楽しめます。
「洋風しみしみおでん」のアレンジで食べやすくなり、副菜で栄養をしっかり補えるので、高齢者の健康維持にもぴったりです。毎日の食事を少し工夫することで、無理なくバランスよく栄養が摂れるので、ぜひ試してみてください。
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