ナンプラーで極うま鍋&幻の炒め物!冷蔵庫の残りも活用できる簡単アレンジ
家庭でタイ料理などを作ったときに使ったナンプラー、そのまま使い切れず冷蔵庫の奥に眠ってしまうことも多いのではないでしょうか。今回の『笠原将弘の料理のほそ道』では、そんな余りがちなナンプラーを使って、お鍋と炒め物の2品を披露しました。どちらもナンプラーのうま味を活かしつつ、身近な食材と組み合わせたアレンジレシピで、日常の食卓にすぐ取り入れられる工夫がいっぱいです。
炒め物は、笠原さんがかつて修業していた焼き鳥屋時代の「幻の料理」とも言われる貴重な一品。家庭でも手軽に再現できるように工夫されているので、ナンプラーの新しい魅力を再発見できます。ここでは番組で紹介されたすべてのエピソードをもとに、レシピの手順や食材の特徴まで詳しく紹介します。
ナンプラーはりはり鍋(2〜3人前)
この鍋は、ナンプラーのうま味と香りを活かしながら、シャキシャキ野菜と豚肉のバランスが抜群の一品です。ポン酢を使わなくても満足感があり、レモンのさっぱりした酸味が全体を引き締めてくれます。名前の「はりはり鍋」は、水菜のシャキシャキ食感からきていて、食感も香りも楽しめます。
材料
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豚バラスライス…300g(脂の甘みと食べごたえが特徴)
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水菜…1/2パック(シャキッとした食感が鍋にぴったり)
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えのき…1パック(煮ると旨味が溶け出します)
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もやし…1パック(火の通りが早く、ボリュームアップにも)
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レモン…1/2個(食べる直前に搾るとさっぱり)
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一味唐辛子…少々(お好みでピリ辛に)
A(鍋のスープ)
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水…800cc
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ナンプラー…大さじ3.5(香りと塩味の決め手)
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砂糖…大さじ1(ほんのり甘みで味に丸みが出る)
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おろしニンニク…小さじ1(風味のアクセント)
作り方
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水菜は根元を切って5cm長さに切る
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えのきは根元を落として手でほぐしておく
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豚肉は10cmほどに切って、一度熱湯でさっと茹でるのがポイント。臭みを取り、出汁が濁らないようにするため
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鍋にAを入れて火にかけ、茹でた豚肉も加える
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沸騰したら、えのきともやしを順に加えて煮る
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最後に水菜を上にのせて火を止め、余熱で水菜のシャキシャキ感を残す
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食べるときにレモンを絞り、一味唐辛子をお好みでふる
この鍋は、ポン酢もごまだれもいらないのに、ナンプラーのコクとレモンの爽やかさでしっかり美味しいのが魅力です。お肉も野菜もバランスよく食べられるので、ヘルシー志向の方にもおすすめです。
ナンプラーねぎ豆腐炒め(2〜3人前)
続いて紹介されたのが、焼き鳥屋時代に人気だった“まかないメニュー”が元になっている、ナンプラーねぎ豆腐炒めです。豆腐の香ばしさとナンプラーの風味が絶妙に合い、ごはんが進むおかずにぴったり。材料もシンプルで、手間も少なく作れるのがポイントです。
材料
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木綿豆腐…1丁(300g)(崩して焼くことで食感と香ばしさが出る)
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長ねぎ…1/2本(みじん切りで香りを引き出す)
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万能ねぎ(小口切り)…適量(彩りと風味の仕上げ)
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ごま油…大さじ1(炒めの風味づけ)
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水溶き片栗粉…大さじ2(水と片栗粉1:1で混ぜておく)
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黒コショウ…少々(アクセントになる)
A(煮汁)
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水…300cc
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ナンプラー…大さじ1(味の決め手)
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みりん…大さじ1(まろやかさを加える)
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塩…ひとつまみ(味を引き締める)
作り方
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豆腐はペーパータオルで包んでしっかり水気をとることが重要。水っぽくならず、焼き目がつきやすくなる
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フライパンにごま油を入れて中火にかけ、豆腐を丸ごと入れてお玉やスプーンでざっくり崩しながら焼く
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全体に焼き色がついたら、みじん切りにした長ねぎを加えてさっと炒める
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Aを加えてひと煮立ちさせ、さらに豆腐を崩して塩で味を調える
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水溶き片栗粉を回し入れて全体にとろみをつける
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一度しっかり沸騰させてとろみを安定させたら火を止める
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器に盛り、黒コショウと万能ねぎを散らして完成
この炒め物は、ナンプラーの風味を活かしながらも、ねぎやみりんで日本人の口に合う味わいに仕上がっているのが特徴です。冷蔵庫にある材料で作れるので、忙しい日の一品にもぴったりです。
どちらのレシピも、ナンプラーが主役でありながら、“和風寄り”の味つけで親しみやすく、使いきれないナンプラーの救世主となるメニューです。普段はタイ料理やエスニックに使うだけだったナンプラーを、もっと気軽に日々のごはんに取り入れるきっかけになります。
ぜひ、番組で紹介された2品を試してみてください。笠原さんの知恵が詰まった、飽きずに楽しめるナンプラー料理です。
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