【笠原将弘の料理のほそ道】家の調味料だけで驚きの深い味に!笠原流ハヤシライスの本格レシピ

笠原将弘の料理のほそ道

家の調味料だけで驚きの深い味に!笠原流ハヤシライスの本格レシピ

料理人・笠原将弘さんが番組で紹介したのは、ご家庭にある調味料だけで簡単に作れるのに、まるで専門店のような味になる「ハヤシライス」です。笠原さん自身が家でも何度も作るという定番メニューで、誰でも気軽に挑戦できる内容です。手軽さと本格さを両立した、“おうちのごちそう”にぴったりな一皿。今回はその工程とポイントを詳しくご紹介します。放送を見逃した方も、この記事を見ればすぐに試せます。

玉ねぎとしめじをベースにうまみを引き出す

材料の準備からスタートします。使用する具材はどれも身近なものばかりで、特別なものはありません。

  • 玉ねぎは2個分を薄切りにします。炒めることで甘みが出て、ソースに深みを与えます。

  • しめじは1パックを手でほぐします。小さなかたまりに分けておくことで、火の通りが均一になり、歯ごたえも楽しめます。

  • 牛切り落とし肉は300gを使用。柔らかく仕上げるために、調理前に塩・コショウで下味をつけておきます。

最初にフライパンにサラダ油(大さじ1)を入れ、中火で牛肉を炒めます。火が通ったら取り出しておくのがポイントで、あとで戻すことで肉が硬くなりません。肉のうまみを閉じ込めつつ、後の工程に備えます。

次に、同じフライパンを使って玉ねぎを中火でじっくり炒めます。ここでサラダ油(小さじ1)と塩2つまみを加えることで、水分が抜けて甘みが引き立ちます。しんなりするまで炒めるのがコツです。
玉ねぎが炒めあがったら、しめじを加えてさらに炒め合わせ、香ばしさと風味を加えます。

この段階で取り出していた牛肉をフライパンに戻します。そして薄力粉(大さじ2)を加えて粉っぽさがなくなるまで炒めることで、とろみの土台ができます。この工程を丁寧に行うことで、煮込んだときのなめらかさが格段に変わります。

赤ワインと合わせ調味料で奥深い味に

ここからが味の決め手となる部分です。まず赤ワイン(200cc)を加えてひと煮立ちさせます。アルコール分を飛ばすことで、渋みは抜けて、ワインの豊かな香りだけが残ります。ここで一気に“レストランの味”に近づくのです。

次に加えるのが、Aと呼ばれる合わせ調味料です。以下の材料をあらかじめ混ぜておきます。

  • トマトジュース:200cc

  • 水:200cc

  • 醤油:大さじ2

  • みりん:大さじ2

  • 砂糖:大さじ1.5

  • オイスターソース:大さじ1.5

トマトの酸味、みりんと砂糖の甘み、オイスターソースのコクが一体となった“特製ソース”が完成します。この合わせ調味料を赤ワインと合流させて煮込みに入ります。火加減は弱火にして、焦げつかないように混ぜながらとろみが出るまで煮ます。

煮込みの途中でバター(20g)を加えると、全体にまろやかさが加わり、コクが格段に増します。最後に味を見て、塩・コショウで調整すれば、ソースの完成です。

盛りつけの工夫で見た目も味もレベルアップ

完成したソースは、ご飯の上にたっぷりとかけます。盛りつけも笠原さん流のこだわりがあります。

  • ご飯は温かいものを器に盛る

  • ソースはたっぷりと、具材がしっかり見えるようにかける

  • 仕上げにパセリのみじん切りを少々散らすと、見た目も華やかに

  • そして意外な隠し味として「コーヒーフレッシュ」を1個分かけます。これにより、ミルキーな香りが加わり、一口目の印象がよりやさしくなります。

このコーヒーフレッシュの使い方は、一見変わったように思えるかもしれませんが、実際にはクリームの代わりとして味をまろやかにまとめてくれる効果があります。

お店の味を家庭で!再現性の高い名レシピ

このハヤシライスの魅力は、材料も調味料もすべて家庭にあるものばかりで構成されている点です。それなのに、まるでプロが作ったような味になるのは、調理の順番や下ごしらえ、火加減などの丁寧な作業によるものです。

特別な技術は必要ありませんが、

  • 炒め時間をしっかり取ること

  • 赤ワインや調味料の配分を守ること

  • とろみが出るまで煮込むこと

といったポイントを守れば、誰でも失敗なく仕上げることができます。まさに、“毎日作りたくなる定番メニュー”としてぴったりな一皿です。

一度作れば、その美味しさに驚き、何度でも作りたくなるレシピです。冷蔵庫にある材料で手軽に本格派の味を再現したい方は、ぜひこの笠原流ハヤシライスをお試しください。お子様にも食べやすく、ご家族全員が笑顔になること間違いなしです。

高齢者向け!やさしいハヤシライス献立(主食+副菜2品)

しげゆき
しげゆき

今回は、笠原将弘さんの「ハヤシライス」の味わいはそのままに、高齢の方でも食べやすく、塩分・脂質を控えめにしながら、栄養バランスを整えた献立を考えました。メインのハヤシライスに、緑黄色野菜と海藻・豆類を使った副菜2品を組み合わせた、噛みやすく、見た目にも楽しい1食です。

メイン:ハヤシライス(2人分)

【材料】
・牛切り落とし肉(脂身少なめ):120g
・玉ねぎ:1個(150g)
・しめじ:1/2パック(50g)
・トマトジュース(無塩):150cc
・水:150cc
・赤ワイン:100cc
・しょうゆ:小さじ1
・みりん:小さじ2
・砂糖:小さじ1
・オイスターソース:小さじ1
・薄力粉:大さじ1
・バター:5g
・サラダ油:小さじ1
・塩・こしょう:ごく少量
・ご飯(やわらかめに炊く):150g
・コーヒーフレッシュ:1個
・乾燥パセリ:少々

【作り方】

  1. 玉ねぎは薄切り、しめじは手でほぐします。牛肉はひと口大に切ります。

  2. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、牛肉を軽く炒めて取り出します。

  3. 同じフライパンで玉ねぎを炒め、しんなりしたらしめじを加えます。

  4. 牛肉を戻して薄力粉を加え、粉っぽさがなくなるまで炒めます。

  5. 赤ワインを加えてひと煮立ちさせ、トマトジュース・水・調味料類を加えて弱火で10分煮込みます。

  6. バターを加えて全体がなじんだら火を止めます。ご飯と一緒に盛り、コーヒーフレッシュとパセリをかけて仕上げます。

副菜1:にんじんと枝豆の白あえ風サラダ

【材料】
・にんじん:40g
・枝豆(むき身):30g
・絹ごし豆腐:80g
・白すりごま:小さじ2
・酢:小さじ1
・しょうゆ:ごく少量(2〜3滴)
・塩:ひとつまみ

【作り方】

  1. にんじんは千切りにしてやわらかく茹でます。枝豆は下ゆでしておきます。

  2. 絹ごし豆腐はキッチンペーパーで水切りし、なめらかになるまで混ぜます。

  3. ごま・酢・塩・しょうゆを豆腐に加えて混ぜ、にんじんと枝豆を加えて和えます。

  4. 噛みにくい方は、具材を細かく刻んでから和えても大丈夫です。

副菜2:ひじきとパプリカのやわらか煮

【材料】
・乾燥ひじき:5g(戻して約30g)
・赤パプリカ:30g
・いんげん(冷凍):20g
・だし汁:100cc
・しょうゆ:小さじ1/2
・みりん:小さじ1
・砂糖:少々

【作り方】

  1. ひじきは戻して水気を切ります。赤パプリカといんげんは細切りにします。

  2. 鍋にだし汁を入れて材料を煮ます。

  3. 沸騰したら調味料を加え、弱火で5分ほど煮含めます。

  4. 全体がやわらかく煮えたら火を止めて、冷まして味をなじませます。

この献立の栄養バランスと工夫ポイント

  • エネルギー:約550〜600kcal(1食分)

  • たんぱく質・食物繊維・ビタミンA・C・カルシウムがバランス良く補える内容です。

  • 牛肉の量を控えめにし、調味料の使用量を抑えることで、塩分は1食あたり2g台に抑えています。

  • 副菜はすべて噛みやすく、飲み込みやすいやわらか仕上げです。

  • にんじん・パプリカで彩りが増し、食欲を刺激する見た目に

  • トマトジュースは無塩タイプを使い、塩分をコントロールしています。


いつものハヤシライスを、少しの工夫で高齢者にもやさしく、栄養バランスもしっかり整えました。見た目にも食感にも変化があり、毎日の食卓にぴったりの組み合わせです。次の献立づくりの参考にしてください。

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