アサリとしらたきの炒め煮
2025年4月15日放送のフジテレビ「ノンストップ!」では、和食の名手・笠原将弘さんが考案した春にぴったりのさっぱりおかず「アサリとしらたきの炒め煮」が紹介されました。アサリのだしがしらたきと野菜にしみ込み、食べ応えはありながらもヘルシーで、毎日の献立に役立つ一品です。しっかり味がしみていながら後味はあっさりしており、ご飯との相性も抜群。この記事では、番組内容に沿って詳しく作り方やポイントを解説します。
使う材料と下準備のコツ
材料はすべてスーパーでそろう身近なものばかりですが、下ごしらえを丁寧に行うことが、笠原流のおいしさの秘訣です。
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アサリ(300g)は、砂抜きしたあとに殻をこすって洗うことで、口に砂が残らずきれいに仕上がります。
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しらたき(2袋)はそのままだとにおいや水分が気になるため、熱湯で1分ほどゆでて水気を切るのがポイントです。
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グリーンアスパラ(4本)は根元を切り落とし、下部のかたい皮をピーラーで薄くむいて斜めに薄切りに。
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長ネギ(1/2本)は4cm幅に切って縦に4等分。火の通りがよく、味がしみやすくなります。
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ニンニク(2かけ)は薄切りにし、香りを立たせるために最初に炒めて使います。
調味料は、以下を混ぜておきます。
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水:1と1/2カップ
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酒:1/2カップ
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しょうゆ:大さじ2
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砂糖:大さじ1
仕上げ用には以下を準備しておきます。
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青ジソ:6枚(手でちぎって仕上げに)
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粗びき黒コショウ:適量
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塩:少し(味の調整用)
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オリーブオイル:大さじ2
作り方の詳細と笠原シェフのこだわり
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香りづけと下味づけが一体になる炒めスタート
フライパンにオリーブオイルをひき、弱火でニンニクを炒めます。このとき強火にせず、じっくりと香りを引き出すのがポイントです。ニンニクの香りがたってきたら、下ゆでしておいたしらたきを加え、水分を飛ばすようにしっかり炒めます。これが味しみのコツです。 -
春野菜とのバランスを考えた炒め合わせ
しらたきの水分が飛んだら、アスパラと長ネギを加え、軽く炒めてなじませます。アスパラの緑色が鮮やかに残るよう、炒めすぎないことが大切です。ネギは加熱することで甘みが増します。 -
アサリと調味液で煮るステップは時間勝負
調味料(A)をすべて加えてひと煮立ちさせたら、アサリを入れて中火にします。アサリが口を開いたらすぐ火を止めるのが鉄則です。長く煮るとアサリの身が硬くなってしまうので注意が必要です。 -
仕上げの香りと食感で全体を引き締める
火を止めたあと、塩を少し足して味をととのえます。器に盛りつけてから、ちぎった青ジソをのせ、黒コショウをふって完成です。青ジソは加熱しないことで、さわやかな香りが残り、全体のバランスが整います。
食べ方のアイデアと応用ポイント
・ごはんとの相性が抜群で、アサリの煮汁がご飯に合うので、汁ごと少しかけても美味しくいただけます。
・冷蔵庫で一晩おくとさらに味がなじみ、翌日のおかずにもぴったりです。
・お弁当にも使えるため、作り置きにも向いています。ただしアサリは加熱しすぎないように。
・アスパラ以外に、季節に合わせてブロッコリーやスナップエンドウを使うアレンジもおすすめです。
また、オリーブオイルとニンニクの香りが和風のだしと意外にもよく合い、洋風と和風の良いところをかけ合わせた一品に仕上がっています。これは家庭料理に取り入れやすい、笠原さんならではの工夫です。
笠原シェフから学べるポイントと感想まとめ
今回の料理で印象的だったのは、しらたきを炒めて水分を飛ばす工程と、アサリを煮すぎないタイミング。どちらも「旨味を引き出す」ための技であり、見た目にはわかりづらいけれど、味に大きく差が出る部分です。
さらに、ニンニクとオリーブオイルで炒めることで、食欲をそそる香りが立ち、しらたきという淡泊な食材も主役級に引き上げられています。
青ジソと黒コショウで仕上げる香りのアクセントもあり、最後まで飽きずに食べられます。春の食卓に彩りと香りを添える、季節感あふれるおかずとして、ぜひ一度試していただきたい一品です。日々の献立に迷ったときの助けになること間違いありません。
高齢者にやさしい献立「アサリとしらたきの炒め煮」を主菜にした栄養バランス献立

アサリとしらたきの炒め煮をベースに、栄養バランスを整えながら高齢者の方にも食べやすいように工夫した一食分の献立を考えました。主菜は食材の風味と調理法をできるだけ変えず、塩分控えめ・たんぱく質補強・カルシウム強化を意識した構成です。
主菜:アサリとしらたきの炒め煮(高齢者向けアレンジ)
材料(2人分)
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アサリ(殻つき):200g
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しらたき:1袋(160g)
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グリーンアスパラ:2本
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長ネギ:1/2本
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絹ごし豆腐:1/2丁(約150g)
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にんにく(薄切り):1かけ
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オリーブオイル:小さじ2
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水:200ml
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酒:大さじ1
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しょうゆ:小さじ2
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砂糖:小さじ1
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塩:ひとつまみ
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青じそ:2枚
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黒こしょう:少々
作り方
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アサリは砂抜きをして殻をよくこすり洗いします。アスパラは根元を落とし、ピーラーで下の皮をむいて斜め切りに。ネギは4cmに切って縦に4等分します。豆腐は1.5cm角に切っておきます。
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しらたきは熱湯で1分ゆでて水気を切ります。
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フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火で香りが立つまで炒めます。しらたきを加えて炒め、水分を飛ばします。
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アスパラ、長ネギ、豆腐を加えて軽く炒め、調味料とアサリを加えてひと煮立ちさせます。
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アサリの口が開いたら火を止め、味を見て塩で整えます。器に盛りつけ、青じそと黒こしょうをふります。
副菜①:ひじきとひよこ豆のヨーグルト和え
材料(2人分)
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乾燥ひじき:5g(戻して約30g)
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ひよこ豆(水煮):50g
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プレーンヨーグルト(無糖):大さじ2
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白すりごま:小さじ2
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しょうゆ:小さじ1/2
作り方
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ひじきを戻してサッとゆで、ざるにあげて水気を切ります。
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ボウルにひじきとひよこ豆を入れ、ヨーグルト、ごま、しょうゆを加えてよく和えます。
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器に盛って完成です。
副菜②:にんじんとレーズンの蒸しサラダ
材料(2人分)
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にんじん:1/2本(細切り)
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レーズン:大さじ1
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酢:小さじ1
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オリーブオイル:小さじ1
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はちみつ:小さじ1/2
作り方
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にんじんは細切りにして耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジ(500W)で1分半加熱します。
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温かいうちにレーズンと調味料を加えてよく混ぜます。
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粗熱がとれたら器に盛ります。
栄養バランスの工夫ポイント
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たんぱく質:アサリと豆腐、ひよこ豆でしっかり補えます。
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カルシウム:豆腐、ヨーグルト、ごまで補強。高齢者に必要な骨の健康をサポートします。
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食物繊維:しらたき、ひじき、にんじん、豆類でしっかり摂取。便通改善にも役立ちます。
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ビタミン・ミネラル:アスパラやにんじん、青じそ、レーズンからビタミンCや鉄分を補えます。
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塩分:主菜と副菜すべて合わせて2g未満を意識。だしの風味や酸味、甘みを活かして減塩でも満足感を。
想定エネルギー(1食分)
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総エネルギー:約420kcal
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たんぱく質:約23g
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食物繊維:約8g
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塩分:約1.8g
ヘルシーさと満足感の両立を意識したやさしい献立です。柔らかさや味の濃さも高齢者に配慮していますので、日々の食事にぜひ取り入れてみてください。
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