【笠原将弘の料理のほそ道】豚の旨みをさっぱり味で引き出す!わさび香る「茹で豚わさび」レシピ完全紹介

笠原将弘の料理のほそ道

豚の旨みをさっぱり味で引き出す!わさび香る「茹で豚わさび」レシピ

2025年4月に放送された『笠原将弘の料理のほそ道』では、料理人・笠原将弘さんが考案した、和の技が光る一品「茹で豚わさび」が紹介されました。この料理は、脂の多い豚バラ肉を茹でることでさっぱり仕上げ、そこにツンと香るわさびダレをかけて食べる、シンプルながらも奥深い味わいのある料理です。さらに、かいわれやみょうが、白髪ねぎといった香味野菜が全体の風味を引き締めて、見た目にも爽やかさを感じさせてくれます。家庭でも簡単に再現できる工夫が随所に盛り込まれており、普段の食卓はもちろん、来客時のおもてなし料理としてもぴったりのレシピです。

下ごしらえが美味しさの決め手

豚バラブロックをそのまま調理するのではなく、まずは塩と砂糖を使った下味をしっかりつけてから冷蔵庫で寝かせます。これによって、肉にほんのり甘みが入り、全体の味のまとまりがぐっと良くなります。

豚バラブロック500gに対して、塩小さじ2と砂糖大さじ1をよく揉み込む
・ラップで包み、冷蔵庫で1時間寝かせておく

この工程は手間に感じるかもしれませんが、仕上がりに大きな差が出ます。砂糖を加えることで、ゆでたときに肉がしっとりと柔らかくなる効果もあります。

次に、下味をつけた豚肉を鍋に入れ、酒とだし昆布、ひたひたの水とともに茹でます。ここで使うのが酒100ccとだし昆布5g。昆布だしのうまみが豚肉にしっかり移ることで、さらに奥行きのある味に仕上がります。

・あればねぎの青い部分も加えると、香りがさらに引き立ちます
・沸騰したらアクを取り、弱火で20分ほどコトコト煮る
・火を止めてから10分以上そのまま置いて、余熱でじっくり中まで火を通す

この煮方によって、豚肉がふっくらと柔らかく、パサつかない仕上がりになります。

香味野菜で引き締める味と食感

茹でた豚肉の上にたっぷりのせるのが、かいわれ大根、みょうが、白髪ねぎの3種類の香味野菜です。それぞれの野菜には、脂っぽさを抑え、口当たりをさっぱりとさせる役割があります。

かいわれ大根(1/2パック分)は根を落として3等分にカット
みょうが(2個)は小口切りにして食べやすく
長ねぎ(1/3本)は白髪ねぎにして、水にさらすことで辛みを抜く

これらをすべて水にさらしてから混ぜ合わせ、ザルに上げてしっかり冷蔵庫で冷やしておくことで、野菜のシャキッとした食感が保たれます。冷たくすることで、茹で豚の温かさとの対比が生まれ、より爽やかな印象を与えてくれます。

特製わさびダレが味の決め手

今回の料理の最大の特徴が、チューブわさびを使った特製ダレです。家庭でも揃えやすい調味料で簡単に作れるのに、味にしっかりとインパクトがあります。

わさび(チューブ)大さじ1/2
薄口しょうゆ、酢、サラダ油、はちみつを各大さじ1

すべてをよく混ぜ合わせるだけで完成です。はちみつの自然な甘みが全体をやさしくまとめ、わさびの辛さと酢の酸味が後味をすっきりさせてくれます。冷しゃぶや蒸し鶏にも応用できる万能ダレです。

盛りつけと食べ方の工夫

最後は、茹でた豚バラ肉を5mmほどの厚さにスライスし、器に並べてわさびダレをかけます。その上に、冷やしておいた香味野菜をたっぷりと添え、仕上げにレモン1/4個のくし切りを添えると、見た目にも涼しげな一皿になります。

・レモンは食べる直前に搾っても良し
・タレを少し追加して、野菜にもしっかり絡めて食べるのもおすすめ
・ごはんにのせてもおいしく、お弁当のおかずとしても使えます

シンプルな見た目ですが、手間を惜しまない丁寧な工程を経ることで、見た目にも味にも満足感のある一品に仕上がります。

まとめ

『笠原将弘の料理のほそ道』で紹介された「茹で豚わさび」は、脂ののった豚バラ肉をさっぱりと食べられる、和の知恵と技が詰まった一皿でした。丁寧な下味と煮込み、香味野菜とわさびダレの絶妙なバランスにより、箸が止まらない味わいに仕上がっています。家庭でも手軽に作れるように工夫されているため、忙しい日の夕食にもぴったり。見た目も涼しげで、これからの季節にぜひ試していただきたいレシピです。笠原さんのレシピには、家庭の料理をひとつ上のレベルに引き上げるヒントがたくさん詰まっています。今後も新しいメニューに注目です。

高齢者向け「茹で豚わさび」献立|塩分控えめ・栄養バランス重視の主菜と副菜2品

しげゆき
しげゆき

「笠原流 茹で豚わさび」は脂ののった豚バラ肉をさっぱりと食べられる一品ですが、高齢者にとっては脂質や塩分がやや多くなりがちです。そこで、調理法はなるべく変えずに、食べやすさや栄養バランスに配慮しながら、メイン+副菜2品の献立にアレンジしました。食事全体のエネルギーはおよそ500~550kcal、たんぱく質25g前後、塩分は2.5g程度に調整しています。

メイン:やわらか茹で豚わさび(1人前)

【材料】
・豚肩ロースブロック 60g(バラ肉の代用)
・塩 ひとつまみ
・砂糖 小さじ1/3
・酒 大さじ1
・だし昆布 1g
・かいわれ大根 5g
・みょうが 5g
・長ねぎ(白髪ねぎ) 5g
・レモン 少々

(わさびダレ)
・チューブわさび 小さじ1/2
・薄口しょうゆ 小さじ1
・酢 小さじ1
・ごま油 小さじ1/2
・はちみつ 小さじ1/2

【作り方】
① 肩ロース肉に塩・砂糖を揉み込みラップで包み、冷蔵庫で30分ほど寝かせます。
② 小鍋に水・酒・だし昆布・肉を入れ、アクを取りながら弱火で15分ゆで、火を止めてそのまま10分置きます。
③ かいわれは根を落として2〜3cmにカット、みょうがは小口切り、長ねぎは白髪ねぎにして水にさらし、ザルにあげて冷やします。
④ わさびダレの材料を混ぜておきます。
⑤ 肉を5mm厚に切って器に盛り、タレをかけて野菜をのせ、レモンを添えます。

※肩ロースに変えることで脂質を約30%カットし、やわらかさもあり噛みやすいです。

副菜①:豆腐とそら豆のすり流し風

【材料】
・絹ごし豆腐 50g
・そら豆(皮をむいた状態) 20g
・だし汁 大さじ2
・塩 少々
・柚子こしょう ほんの少し

【作り方】
① そら豆は塩ゆでして皮をむきます。
② 豆腐とそら豆をすり鉢またはブレンダーでなめらかにします。
③ だし汁でのばし、塩と柚子こしょうで風味をつけて器に盛ります。

※高たんぱくで、そら豆の風味とやさしい口当たりが特徴です。飲み込みにくい方でも食べやすい仕立てです。

副菜②:ひじきとりんごのさっぱり甘酢和え

【材料】
・乾燥ひじき 2g(戻して約15g)
・りんご 20g(皮つきのまま細切り)
・きゅうり 10g(小口切り)
・酢 小さじ1
・砂糖 小さじ1/4
・うす口しょうゆ 数滴

【作り方】
① ひじきは戻してさっとゆでて冷まします。
② りんごときゅうりはそれぞれ細切りにして、塩をふらずにそのまま使います。
③ 調味料をすべて混ぜ、全体を和えて冷やします。

※食物繊維と鉄分が豊富で、りんごの甘みがアクセントになります。塩分は抑えつつ、酸味と果物の自然な甘さで味に満足感が出ます。

このように、茹で豚わさびをメインにしつつ、脂質・塩分を控え、足りないビタミン・ミネラル・食物繊維を副菜で補うことで、高齢者にとっても負担なく、しかもおいしく食べられる一食になります。食べやすさ・栄養バランス・満足感をしっかり意識した組み合わせです。

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