しっとりジューシーな生姜焼きの作り方|野菜たっぷりでバランス抜群
生姜焼きは、日本の家庭で親しまれている人気のおかずです。豚肉と玉ねぎを甘辛いタレで炒め、千切りキャベツと一緒に食べることで、さっぱりとした味わいが楽しめます。今回は、料理家タサン志麻さんのレシピをもとに、家庭でも簡単に作れる生姜焼きの作り方を詳しく紹介します。
お肉の厚さや部位はお好みで選べますが、今回はしゃぶしゃぶ用の薄切りロース肉を使用します。薄切り肉は火が入りやすく、タレが絡みやすいので、生姜焼きを作るのにぴったりです。厚めの肉を使いたい場合は、火の通りを調整すれば同じように作れます。
生姜焼きはお肉の旨味を引き出しながら、たっぷりの野菜と一緒に食べると栄養バランスも良くなります。キャベツの千切りだけでなく、きゅうりや人参などを加えることで、彩りもよくなり、シャキシャキとした食感が楽しめます。ぜひ、自分好みのアレンジで作ってみてください。
材料(4〜5人分)
- 豚ロース(しゃぶしゃぶ用薄切り) 500g
- 玉ねぎ 2個
- 生姜 好みの量(みじん切りまたはすりおろし)
- 塩・胡椒 適量
- サラダ油 大さじ2
調味料
- 醤油 大さじ5〜6
- みりん 大さじ5〜6
- 砂糖 大さじ2.5〜3
付け合わせ
- キャベツ 1/4個
- 人参 1本
- きゅうり 1本
- マヨネーズ 適量(お好みで)
※調味料の量は好みに合わせて調整してください。醤油の種類やみりんの甘さによって味の濃さが変わるため、少しずつ加えて味見しながら調整するとよいです。
野菜の準備
キャベツは芯を取り、できるだけ細く千切りにします。細く切ることでお肉との相性がよくなり、口当たりも軽くなります。包丁の使い方に不安がある場合は、斜めに包丁を入れると切りやすくなるので試してみてください。
人参ときゅうりもスライサーを使って薄切りにすると、手間がかからず簡単に均一な厚さにできます。もし包丁で切る場合は、できるだけ細く切ると食べやすくなります。
切った野菜は、たっぷりの水にさらしておくと、シャキッとした食感になります。特にキャベツは水につけることでみずみずしさが増し、食感がよくなるのでおすすめです。野菜を水にさらしたら、ザルにあげてしっかり水気を切り、冷蔵庫で冷やしておきます。
玉ねぎを炒める
玉ねぎは繊維に逆らって薄切りにします。繊維に沿って切るとしんなりとなり、繊維に逆らって切るとシャキシャキ感が残ります。今回は食感を残したいので、繊維に逆らって切るのがおすすめです。
フライパンにサラダ油大さじ1を入れて中火にかけ、玉ねぎを炒めます。最初は強火で焼き色をつけるのがポイント。こうすることで甘みを抑え、香ばしさが加わります。ずっとかき混ぜるのではなく、フライパンに広げて焼き色がついたらひっくり返すという方法で炒めていきます。
玉ねぎが透明になりすぎず、少しシャキシャキ感が残る程度になったら、一度ザルにあげておきます。このあとお肉を焼くので、フライパンはそのまま使います。
豚肉を焼く
フライパンに再びサラダ油大さじ1を入れて火をつけます。豚肉は広げながら強火で一気に焼き色をつけるのがポイントです。
- 片面にしっかり焼き色をつけたら、裏面はサッと火を通す程度にする
- 火が入りすぎると硬くなるので、焼き色がついたら早めに取り出す
- フライパンの油が足りなくなったら、適宜追加する
焼いたお肉は一旦取り出し、フライパンに残った旨味を活かしてタレを作ります。
タレを作る
フライパンにみりんを先に入れて火をつけ、沸騰させてアルコールを飛ばします。次に砂糖を加え、しっかり溶かしたら醤油を入れてひと煮立ちさせます。最後に生姜を入れ、香りが立つまで加熱します。
タレの甘さや濃さは、少しずつ調整しながら加えてください。みりんと醤油は2:2、砂糖は1の割合が基本ですが、好みに応じて調整するとよいです。
仕上げ
作ったタレに、先ほど焼いた豚肉と玉ねぎを戻し、全体に絡めます。タレがしっかり馴染んだら、火を止めて味見をして、必要なら味を調整します。
盛り付け
生姜焼きは、たっぷりの千切りキャベツと一緒に食べるのがおすすめです。お皿に野菜を盛り、その上に生姜焼きをのせます。タレが下に溜まりやすいので、下の方からタレを絡めながら盛り付けると、味が均一になります。
お好みでマヨネーズを添えると、コクが増してよりおいしくなります。さらに、温泉卵をのせると、まろやかさが加わり、ご飯が進む味になります。
まとめ
生姜焼きは、手軽に作れて家族みんなが喜ぶ定番のおかずです。お肉の厚さや部位、タレの甘辛さを調整しながら、自分好みの味に仕上げるのがポイントです。
- 野菜はたっぷり用意してシャキシャキ感を楽しむ
- 玉ねぎは炒めすぎず、食感を少し残す
- 豚肉は強火で焼き色をつけることで旨味を閉じ込める
- タレは甘さや濃さを調整して、自分好みに仕上げる
冷蔵庫に余った野菜を加えたり、翌日のアレンジレシピとして活用するのもおすすめです!自分なりの工夫を加えて、おいしい生姜焼きを楽しんでください。
高齢者向け栄養バランスの良い生姜焼き献立

生姜焼きは食べやすく、栄養価の高い料理ですが、高齢者向けにするためには塩分を控えめにしつつ、タンパク質・食物繊維・ビタミンをしっかり摂取できるように調整することが大切です。また、噛みやすく、消化しやすい食材を選ぶこともポイントです。今回は、総エネルギー500kcal前後・塩分2g以下を目安に、栄養バランスの取れた献立を考えました。
【献立】
- メイン:豆腐入りやわらか生姜焼き
- 副菜1:にんじんとナッツのごまみそ和え
- 副菜2:なめこと大根のとろみ煮
【豆腐入りやわらか生姜焼き(メイン)】
材料(2人分)
- 豚ロース(しゃぶしゃぶ用)…150g
- 絹ごし豆腐…100g
- 玉ねぎ…1/2個
- 生姜(すりおろし)…小さじ1
- 醤油…小さじ2
- みりん…小さじ2
- 砂糖…小さじ1
- 片栗粉…小さじ1
- サラダ油…小さじ1
作り方
- 豆腐はキッチンペーパーで包み、軽く水切りをする。
- 玉ねぎは薄切りにする。
- 豚肉は食べやすい大きさに切り、片栗粉をまぶす。
- フライパンに油を入れ、中火で玉ねぎを炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、豚肉を加え、焼き色がつくまで炒める。
- 生姜、醤油、みりん、砂糖を加えて全体になじませる。
- 最後に豆腐を手で崩しながら加え、軽く混ぜたら火を止める。
【にんじんとナッツのごまみそ和え(副菜1)】
材料(2人分)
- にんじん…1/2本
- ミックスナッツ…大さじ1
- 白すりごま…大さじ1
- 味噌…小さじ1
- みりん…小さじ1
- 砂糖…小さじ1/2
作り方
- にんじんは細切りにし、耐熱容器に入れて電子レンジで加熱する(600Wで1分程度)。
- ミックスナッツを包丁で粗く刻む。
- ボウルに味噌、みりん、砂糖を混ぜ、すりごまを加えてよく混ぜる。
- 加熱したにんじんとナッツを加え、全体を和える。
【なめこと大根のとろみ煮(副菜2)】
材料(2人分)
- なめこ…1/2袋
- 大根…5cm
- だし汁…100ml
- 醤油…小さじ1
- みりん…小さじ1
- 片栗粉…小さじ1(同量の水で溶く)
作り方
- 大根は薄めのいちょう切りにし、下茹でして柔らかくする。
- 鍋にだし汁を入れ、大根を加えて中火で煮る。
- なめこを加え、醤油とみりんを入れてさらに煮る。
- 水溶き片栗粉を加え、とろみをつける。
この献立は、高齢者に必要なタンパク質・食物繊維・ビタミンをしっかり補えるように工夫しています。豆腐を加えた生姜焼きでタンパク質を増やし、ナッツやごまの脂質で栄養価を補いながら、噛みやすくアレンジしています。なめこと大根のとろみ煮は飲み込みやすく、消化に優しい一品です。ぜひ試してみてください。
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