大分名物「とり天」を笠原流アレンジ!驚きのカリサク食感を実現する秘訣
大分県のソウルフードとして有名な「とり天」。シンプルな料理ですが、衣のサクサク感とジューシーな鶏肉の旨みが絶妙で、ご飯にもおつまみにもぴったりです。そんな「とり天」を、料理人・笠原将弘さんが独自にアレンジしました。今回のポイントは、衣にビール(または炭酸水)を使うこと。これによって驚くほど軽く、カリサク食感の衣が完成します。さらに、シンプルながら味に深みを加えるための下味や、さっぱりとした酢醤油だれの工夫もあり、家庭で本格的なとり天を楽しめます。
とり天とは?その魅力を深掘り!
とり天は、大分県を代表する郷土料理のひとつ。鶏肉を天ぷらのように揚げた料理ですが、一般的な唐揚げとは違い、衣が薄く軽いのが特徴です。そのため、揚げ物なのにさっぱり食べられるのが魅力。また、酢醤油だれやからしを添えることで、よりさっぱりとした味わいを楽しめます。大分県では定食屋や居酒屋で定番メニューとして提供されるほど親しまれている料理です。
とり天の魅力
- 衣が薄く、カリッと軽い食感
- 唐揚げよりもさっぱり食べられる
- 下味がしっかりついていて、そのままでも美味しい
- 酢醤油やからしでアレンジ可能
家庭で作る際に失敗しやすいポイントは、衣のベタつきや、揚げたときのふくらみ不足。しかし、ビール(または炭酸水)を使うことで、軽い衣に仕上がるため、家庭でもお店のような仕上がりが実現できます。
衣の秘密!ビールを使う理由とは?
とり天の衣には通常水が使われますが、今回の笠原流レシピではビール(または炭酸水)を使用します。これによって、衣が驚くほどサクサクになるのです。
ビールを使うメリット
- 炭酸の力で衣がふんわり軽くなる
- 揚げたときの膨らみがよくなり、カリカリ感が増す
- ビールの風味がほのかに加わり、香ばしい仕上がりに
お酒が苦手な方や、お子さんが食べる場合は、炭酸水で代用OK。ビールを使わなくても炭酸の効果でサクサク感を出すことができます。
材料(2〜3人前)
- 鶏むね肉 1枚(約300g)
- キャベツの千切り 適量
- 薄力粉 適量
- からし 適量
- レモン 適量
- 塩・コショウ 各少々
A(鶏肉の下味)
- 砂糖 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 酒 大さじ1
- おろしニンニク 小さじ1/2
- おろし生姜 小さじ1/2
B(衣)
- 薄力粉 100g
- ビール 200cc(または炭酸水)
※鶏肉1枚分だけなら半量でOK
C(酢醤油だれ)
- 醤油 大さじ1
- 酢 大さじ2
- みりん 大さじ1/2
作り方
-
鶏肉の下準備
- 鶏むね肉は皮を剥ぎ、繊維を断ち切るように1cm厚さに切る。
- Aの調味料をボウルに入れ、鶏肉をしっかり揉み込み20分ほど漬けておく。
-
衣を作る
- Bの薄力粉とビール(または炭酸水)をボウルに入れ、しっかり混ぜる。
- ダマにならないようによく混ぜることで、なめらかな衣に仕上がる。
-
鶏肉に衣をつける
- 漬け込んだ鶏肉の汁気をキッチンペーパーで拭き取る。
- その後、薄力粉を薄くまぶしてから衣にくぐらせる。
-
揚げる
- 170℃の油で約3分揚げる。
- 衣がきつね色になり、カリッとしたらOK。
- 油の温度が高すぎると焦げやすく、低すぎるとベタつくので注意。
-
仕上げ
- 油をしっかり切って、キャベツの千切りと一緒に器に盛る。
- レモン、からし、酢醤油だれを添えて完成。
もっと美味しく作るポイント
- 衣をつける前に薄力粉をまぶす → 衣がはがれにくくなり、カリッと揚がる。
- 170℃の油で揚げる → 温度が低いとベチャっとなり、高いと焦げやすい。
- 揚げた後はしっかり油を切る → 余分な油を落とすと、最後までサクサク感が続く。
どんなシーンにおすすめ?
とり天は、ご飯のおかずにも、おつまみにもぴったりな一品。特に、酢醤油だれをつけることでさっぱりと食べられるため、揚げ物が苦手な方にもおすすめです。天ぷらよりも軽く食べられるので、食欲がない日でも美味しくいただけます。
- 夕食のおかずとして → さっぱり食べられるので、ご飯と相性抜群!
- おつまみに → ビールとの相性も最高!
- お弁当のおかずに → 冷めても美味しいので、お弁当にもぴったり。
まとめ
大分名物「とり天」を、笠原流にアレンジしたレシピを紹介しました。ポイントは、衣にビール(または炭酸水)を使うことで、カリサク食感を実現すること。下味もしっかりついているので、そのまま食べても、酢醤油だれをつけても美味しく仕上がります。おうちで簡単に作れるので、ぜひ試してみてください!
高齢者向け!バランスの取れたカリサクとり天献立

食べやすさを考えながら、高齢者に必要な栄養素をしっかり補える献立にアレンジ。塩分を控えめにしつつ、しっかりとした旨みを感じられるよう工夫しました。とり天は衣を軽くし、油の摂取を抑えながらもサクッと仕上げます。副菜には、たんぱく質やビタミン・ミネラルを補えるものを選びました。
メイン:やわらかとり天(高齢者向けアレンジ)
材料(2人前)
- 鶏むね肉(または鶏ささみ) 200g
- 薄力粉 大さじ3
- 炭酸水 100ml
- 米油(揚げ焼き用) 大さじ2
- 塩 少々
- こしょう 少々
【下味】
- ヨーグルト 大さじ2
- 醤油 小さじ1
- みりん 小さじ1
- おろし生姜 小さじ1/2
【つけだれ】
- ヨーグルト 小さじ2
- 酢 小さじ2
- すりごま 小さじ1
- 醤油 小さじ1/2
作り方
- 鶏むね肉はそぎ切りにして、一口大にする。ヨーグルト、醤油、みりん、おろし生姜を混ぜた下味に20分ほど漬ける。
- 炭酸水と薄力粉を混ぜ、衣を作る。
- フライパンに米油を入れ、中火で温める。
- 鶏肉の水分を軽く拭き取り、衣をつけて揚げ焼きにする。両面がこんがりと色づくまで焼く。
- つけだれの材料を混ぜ、器に盛り付けたとり天に添える。
★ ポイント
- ヨーグルトを下味に使うことで、鶏肉が柔らかくなり、高齢者でも食べやすい仕上がりに
- 米油を使い、揚げ焼きにすることで油の摂取量を抑える
- 塩分を控えめにし、つけだれで味を調整できるようにする
副菜1:かぼちゃと豆腐のごま和え
材料(2人前)
- かぼちゃ 100g
- 絹ごし豆腐 100g
- すりごま 大さじ1
- 醤油 小さじ1/2
- みりん 小さじ1
作り方
- かぼちゃは小さめの角切りにし、柔らかくなるまで蒸す。
- 絹ごし豆腐はペーパータオルで軽く水切りし、つぶす。
- かぼちゃと豆腐を混ぜ、すりごま、醤油、みりんで和える。
★ ポイント
- 豆腐を加えることでたんぱく質をプラス
- かぼちゃの甘みを活かし、少ない調味料でもしっかりした味わいに
副菜2:ひじきとツナの洋風マリネ
材料(2人前)
- 乾燥ひじき 5g
- ツナ缶(水煮) 1/2缶
- 玉ねぎ 1/4個
- オリーブオイル 小さじ1
- レモン汁 小さじ1
- 醤油 小さじ1/2
作り方
- ひじきを水で戻し、熱湯でさっと茹でて水を切る。
- 玉ねぎは薄切りにし、水にさらして辛みを抜く。
- ひじき、ツナ、玉ねぎをボウルに入れ、オリーブオイル、レモン汁、醤油を加えて混ぜる。
★ ポイント
- ひじきで鉄分を補給し、貧血予防に
- ツナのたんぱく質とオメガ3脂肪酸で健康サポート
- オリーブオイルとレモンでさっぱりと仕上げ、食べやすくする
この献立では、とり天の衣を軽くして油の摂取量を抑えつつ、食べやすさを向上させました。また、副菜で不足しがちなカルシウム、鉄分、ビタミンA、食物繊維を補う工夫をしています。塩分を抑えつつも、素材の旨みや調味料のバランスで満足感のある食事に仕上げました。ぜひ試してみてください!
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