大阪・中津の人気イタリアン「リクペラーレ タケウチ」槌谷陸シェフ考案|冷凍食材活用のボンゴレリゾットレシピ【水野真紀の魔法のレストラン】2025年4月9日放送

水野真紀の魔法のレストラン

冷凍庫の食材だけでプロの味!槌谷陸シェフの「ボンゴレリゾット」レシピ

2025年4月9日(水)放送の毎日テレビ系『水野真紀の魔法のレストラン』では、大阪・中津の人気イタリアン「リクペラーレ タケウチ」の若き料理人・槌谷陸(つちたに りく)さんが登場しました。この日のテーマは「冷凍庫の食材だけでレストランの味を再現する」こと。槌谷シェフが披露したのは、イタリア料理の定番であるボンゴレリゾットを、なんとすべて冷凍の材料だけで作り上げるという驚きのレシピでした。冷凍アサリや冷凍ご飯、冷凍きのこなどを上手に使い、味に深みを出すテクニックが満載。番組内で紹介された工程やコツを詳しくご紹介します。

ボンゴレリゾットの材料(1人前)

今回のレシピでは、以下の食材が使用されました。どれもスーパーなどで手に入りやすく、冷凍保存がきくものばかりです。

  • ポン酢(旭ポンズ)…大さじ1

  • 水…190cc

  • 冷凍アサリ…10個

  • 冷凍シメジ…25g

  • 冷凍マイタケ…25g

  • 冷凍ご飯…150g(約半合)

  • 冷凍バター…25g

  • 冷凍味噌…小さじ1

  • ポン酢(ひろたぽんず)…適量

  • オリーブオイル…適量

  • イタリアンパセリ…適量

特に注目したいのは「冷凍アサリ・冷凍ご飯・冷凍バター・冷凍味噌」といった、冷凍でストックしておける食材が主役であることです。保存のきく食材だけでここまで完成度の高い一皿が作れるというのが、今回のレシピの大きな魅力でした。

ボンゴレリゾットの作り方とポイント

作り方はとてもシンプルですが、随所にプロの技が光る工夫が散りばめられています。家庭でも再現しやすいよう、丁寧に説明されていました。

  • はじめに鍋を中火で温めてから旭ポンズを入れて軽く煮詰めます
     →このひと手間により、ポン酢の酸味がまろやかになり、だししょうゆのようなコクが生まれます。普通にポン酢を入れるだけでは出せない深い味わいが特徴です。

  • そこへ水を加え、冷凍アサリ・シメジ・マイタケを加えて火にかけて沸騰させます
     →このとき、冷凍した状態のまま使うことで、アサリやきのこの細胞が壊れ、旨みがしっかりスープに溶け出します。冷凍ならではのメリットを活かした調理法です。

  • アサリは口が開いたらすぐに取り出します
     →加熱しすぎると固くなるため、別で取り置きして仕上げに戻すことで、ふっくらとした身のまま提供できます

  • 続いて冷凍ご飯を加えます。ご飯は自然に解凍されながらスープを吸い込み、リゾットらしいとろみが出てきます。
     →このとき、スープが少し残るくらいの**“しゃばっとした”状態で火を止めるのがコツ**です。炊き込みご飯のように水分を飛ばしすぎないように注意します。

  • さらにバターと味噌を加えます。
     →バターのコクと味噌のまろやかさが溶け合うことで、イタリアンと和の要素が絶妙に融合した味わいになります。とくに味噌は、洋風料理に意外にもマッチし、全体の味をまとめ上げてくれます。

  • お皿に盛りつけ、アサリを戻し、仕上げにイタリアンパセリ・オリーブオイル・ひろたぽんずを回しかけて完成です。
     →ひろたぽんずの爽やかな柑橘の香りが、濃厚なリゾットの味を引き締めてくれます

槌谷シェフの工夫とレシピの魅力

今回のボンゴレリゾットは、一見シンプルですが、随所にプロならではの視点が活かされています。

  • 冷凍素材の活用
     →アサリ・ご飯・きのこ・バター・味噌など、すべて冷凍で保存が可能なものばかり。日常的にストックしておくことで、思い立ったときにすぐに作れるのが魅力です。

  • 味の層を意識した調理法
     →ポン酢を煮詰めてコクを出し、味噌とバターでまろやかさをプラス。最後に柑橘系のポン酢を加えることで、重層的な味わいが完成します。

  • 仕上げの香りと見た目
     →オリーブオイルとイタリアンパセリが加わることで、風味も華やかになり、見た目にも本格的なリゾットに仕上がります。

槌谷陸シェフについて

槌谷陸シェフは、大阪・中津の「リクペラーレ タケウチ」にて料理長を務める若手シェフです。和の調味料や日本の食材をイタリアンに落とし込む独自のスタイルが魅力で、関西を中心に注目を集めています。今回のように冷凍食材を駆使して、手軽に再現できるレシピを紹介してくれるのも、彼の優しさと実力があってこそ。家庭でもプロの味が楽しめるようなアイデアが満載のレシピでした。

おわりに

今回紹介された「ボンゴレリゾット」は、冷凍庫のストックだけで手間なく作れるのに、まるでレストランで食べるような本格的な味わいでした。旭ポンズを煮詰めてコクを出す工夫、味噌とバターの組み合わせ、そして仕上げのひろたぽんずによる香りの演出など、家庭料理とは思えない完成度の高さが光っていました

これから冷凍庫をもっと有効に活用したい人や、忙しい日の食事に工夫を加えたい人にぴったりの一皿です。ぜひ一度、実際に作ってその味わいを体験してみてください。レシピについての質問や感想などがあれば、お気軽にお寄せください。

高齢者向けやさしい栄養献立|ボンゴレリゾットを主菜にしたバランス献立

しげゆき
しげゆき

今回の「ボンゴレリゾット」は風味豊かで食べやすいメニューですが、高齢者の食事として考えると、たんぱく質・ビタミン類・カルシウム・食物繊維がやや不足しがちで、塩分も注意が必要です。そこで、冷凍食材や調味料の工夫はそのまま活かしつつ、分量や組み合わせを見直し、1食あたりの目安(エネルギー400〜500kcal、たんぱく質15g前後、塩分2g未満)に収まるよう調整した献立を考えました。


【主菜】
やわらかボンゴレリゾット(栄養調整版)

材料(1人分)
・冷凍アサリ(殻付き)…6個(約50g)
・冷凍シメジ…15g
・冷凍マイタケ…15g
・冷凍ご飯(やわらかめ)…100g
・水…150cc
・旭ポンズ…小さじ2(約10ml)
・無塩バター…5g
・味噌(減塩タイプ)…小さじ1/2
・オリーブオイル…小さじ1/2
・ひろたぽんず…小さじ1
・イタリアンパセリ…少量(あれば)

作り方

  1. 小鍋に旭ポンズを入れ、中火で軽く煮詰めて香りを引き出します。

  2. 水を加え、アサリ・シメジ・マイタケを凍ったまま加えて加熱します。

  3. アサリが開いたら取り出し、ご飯を加えて柔らかくなるまで煮ます。

  4. 味噌とバターを加えて溶かし、アサリを戻して器に盛ります。

  5. 最後にオリーブオイルとひろたぽんず、イタリアンパセリを散らして完成です。

→通常レシピより塩分を控え、やわらかめのご飯を使用することで飲み込みやすく、消化にやさしい仕上がりになります。


【副菜①】
キャロットとオレンジの白和えサラダ

材料(1人分)
・にんじん…20g
・オレンジ(缶詰でも可)…30g
・絹ごし豆腐…50g
・ヨーグルト(無糖)…小さじ1
・すりごま(白)…小さじ1
・はちみつ…ほんの少し(隠し味)

作り方

  1. にんじんはやわらかく茹でて細切りにします。

  2. オレンジは皮をむいて一口大に切ります。

  3. 豆腐はキッチンペーパーで水切りし、ヨーグルト・ごま・はちみつと一緒によく混ぜて和え衣にします。

  4. 材料をすべて和えて器に盛ります。

→オレンジの甘みと豆腐のたんぱく質が同時に摂れ、爽やかな香りで食欲もアップします。高齢者の苦手な酸味を控え、まろやかな味にしています。


【副菜②】
小松菜としらすのとろみ煮

材料(1人分)
・小松菜…40g
・しらす干し…10g
・だし(かつお・昆布など)…50cc
・片栗粉…小さじ1/2(同量の水で溶く)

作り方

  1. 小松菜はやわらかめに下茹でして2cmほどに切ります。

  2. 小鍋にだしを入れて加熱し、小松菜としらすを加えて煮ます。

  3. 火を止め、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、再び軽く火を入れて完成です。

→とろみがあることで飲み込みやすく、カルシウム・ビタミンK・鉄分を同時に補える優秀な副菜です。しらすの塩気を活かすことで調味料は最小限に抑えています。


この献立全体で、エネルギーは約460kcal、たんぱく質は約18g、塩分は1.9g前後に収まっています。見た目も華やかで季節感もあり、ありきたりでない工夫を取り入れながら、高齢者にとって食べやすく、消化にやさしく、バランスの取れた一食になります。ご飯をやわらかめに調整したり、酸味や香味をほどよく取り入れることで、食欲が落ちがちな方にもおすすめです。

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