鶏肉のプロが教える!手羽元チューリップの作り方と美味しい煮付けレシピ
今回の「笠原将弘の料理のほそ道」では、鶏肉のプロ・笠原将弘さんが「手羽元チューリップの煮付け」を紹介しました。手羽元をチューリップの形にすることで、食べやすく、見た目もかわいくなる料理です。甘辛いタレがしっかり染み込んだ手羽元は、お弁当のおかずやお酒のおつまみにぴったり。煮込むだけで簡単に作れるので、料理初心者の方にもおすすめです。
手羽元をチューリップ状にすることで、見た目が華やかになり、お子さんにも喜ばれる一品になります。作り方はとてもシンプルですが、下ごしらえを丁寧にすることで仕上がりが格段に良くなります。今回のレシピでは、フライパン一つで作れるので、洗い物も少なく手軽に調理できます。放送で紹介されたレシピを詳しく解説するので、ぜひ最後まで読んでください。
材料(2〜3人前)
- 手羽元:10本
- 生姜:40g(約親指大のかたまり)
- レタス:3枚(付け合わせ用)
- サラダ油:大さじ1
- 黒コショウ:少々(仕上げ用)
- マヨネーズ:適量(お好みで)
【煮汁A】
- 水:300cc(1.5カップ)
- 酒:大さじ3(45ml)
- 砂糖:大さじ1.5
【味付けB】
- 醤油:大さじ2(30ml)
- みりん:大さじ1(15ml)
手羽元チューリップの作り方
1. 下ごしらえをする
- 手羽元の根元部分に包丁でぐるりと一周切り込みを入れる。骨の周りにある筋や皮をしっかり切ると、チューリップ状にしやすくなる。
- 切り込みを入れたら、身の部分を手でぐっと裏返す。骨がむき出しになり、肉が先端に集まるようにする。この形が「チューリップ」の名前の由来。
- 生姜は皮を剥き、細い千切りにする。水でさっと洗った後、しっかり水気を切る。
- レタスは細切りにし、水にさらしてシャキッとさせる。水気をしっかり切ったら、冷蔵庫で冷やしておくと、よりパリッとした食感になる。
2. 手羽元を焼いて香ばしさを出す
- フライパンにサラダ油を入れ、中火で熱する。
- 手羽元を並べ、表面に焼き色がつくまで焼く。
- 途中で転がしながら焼くと、全体的に均一な焼き色がつく。
- しっかり焼き色をつけることで、煮込んだときに肉の旨味が閉じ込められ、風味が良くなる。
3. 煮汁を加えて煮込む
- 焼き色がついたら、煮汁A(水・酒・砂糖)と生姜を加える。
- 強火にし、ひと煮立ちさせる。アクが浮いてきたら、こまめに取り除くと、仕上がりがすっきりした味になる。
- 蓋をして中火にし、10分ほど煮込む。
4. 味付けをして仕上げる
- 10分ほど煮込んだら、味付けB(醤油・みりん)を加える。
- 火を少し強め、さらに5分ほど煮詰める。
- 煮汁が少なくなり、手羽元にしっかり照りが出たら火を止める。
5. 盛り付け
- 手羽元を器に盛る。
- 仕上げに黒コショウをふると、香りが引き立ち、味がしまる。
- 付け合わせのレタスを添え、お好みでマヨネーズをつけて食べる。
料理のポイント
- チューリップ状にする際は、しっかり根元に切り込みを入れること。これをしないと、肉が裏返せずきれいな形にならない。
- 焼き色をしっかりつけることで、香ばしさが加わり、煮込んだときにコクが出る。
- アクを丁寧に取ることで、仕上がりがクリアな味わいになる。
- 煮詰めすぎると味が濃くなりすぎるので、様子を見ながら煮汁の量を調整する。
- レタスを冷やしておくと、食べるときにシャキシャキ感が楽しめる。
高齢者向け!食べやすく塩分控えめな手羽元チューリップ煮付けと栄養バランス献立
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高齢者の食事では、塩分を控えめにしながら、しっかりと栄養が摂れるように工夫することが大切です。さらに、噛みやすさや飲み込みやすさにも配慮し、食べやすい形にすることがポイントになります。今回は、手羽元チューリップの煮付けを高齢者向けにアレンジし、副菜も栄養バランスを考えて献立を組みました。
1回の食事量の目安(高齢者向け)
- エネルギー:500〜600kcal
- たんぱく質:20〜25g
- 塩分:2g以下
- 食物繊維:5g以上
今回はこの基準を目安にしながら、食べやすく、栄養バランスの取れた献立を考えました。
メイン:やわらか手羽元チューリップの甘酒煮
手羽元は噛みやすくするために圧力鍋を使用し、塩分を抑えるために甘酒と出汁でコクを出すレシピに変更しました。
材料(2人分)
- 手羽元:6本(約180g)
- 生姜:10g(薄切り)
- 甘酒(無塩):100ml
- だし汁:150ml
- 醤油:小さじ2
- みりん:小さじ1
- 黒酢:小さじ1
作り方
- 手羽元の骨の根元に切り込みを入れて、肉をチューリップ状に整える。
- 鍋に手羽元を入れ、甘酒・だし汁・醤油・みりん・黒酢・生姜を加える。
- 圧力鍋で加圧5分し、圧が抜けたら弱火で5分煮詰める。
- 煮汁が少し残る程度になったら、器に盛る。
ポイント
- 甘酒を使うことで、自然な甘みが出て、塩分控えめでも満足感のある味に仕上がる。
- 黒酢を加えることで、肉が柔らかくなり、消化にも良い。
- 圧力鍋を使用すると、短時間で骨離れがよくなり、噛みやすくなる。
副菜1:長芋とオクラの梅酢和え
ネバネバ食材の長芋とオクラを使い、胃腸に優しく、さっぱりと食べられる副菜にしました。
材料(2人分)
- 長芋:100g
- オクラ:4本
- 梅干し(減塩):1個
- 酢:小さじ1
- かつお節:適量
作り方
- 長芋は皮をむき、1cm角の角切りにする。
- オクラは茹でて小口切りにする。
- 梅干しの種を取り除き、包丁で叩いてペースト状にする。
- 長芋・オクラ・梅ペースト・酢を和え、最後にかつお節をのせる。
ポイント
- 梅の酸味で食欲増進。
- 長芋とオクラのネバネバが胃腸を守り、消化を助ける。
- かつお節を加えることで、うま味が増し、減塩でも美味しく食べられる。
副菜2:かぼちゃと枝豆のヨーグルト白和え
かぼちゃの甘みと枝豆のコクを活かし、白和えをさっぱりとしたヨーグルト仕立てにしました。
材料(2人分)
- かぼちゃ:80g
- 枝豆(茹でてむいたもの):30g
- 絹ごし豆腐:100g
- ヨーグルト(無糖):大さじ1
- はちみつ:小さじ1/2
作り方
- かぼちゃは一口大に切り、柔らかくなるまで蒸す。
- 絹ごし豆腐はキッチンペーパーで軽く水切りする。
- ボウルに豆腐・ヨーグルト・はちみつを入れ、なめらかになるまで混ぜる。
- かぼちゃ・枝豆を加えて和える。
ポイント
- ヨーグルトを加えることで、塩分を控えても風味豊かに仕上がる。
- 豆腐とヨーグルトの組み合わせで、たんぱく質をしっかり補給できる。
- はちみつの甘みで自然な美味しさを引き出し、高齢者でも食べやすい。
1食分の栄養バランス(目安)
- エネルギー:約540kcal
- たんぱく質:約23g
- 塩分:約1.8g
- 食物繊維:約6g
この献立は、高齢者に必要なたんぱく質をしっかり摂れるようにしながら、塩分は控えめにしています。また、甘酒や黒酢、ヨーグルトなど発酵食品を取り入れることで、消化を助ける工夫もしました。メインの手羽元は圧力鍋を使うことで柔らかく仕上げ、飲み込みやすいようにしました。副菜も酸味や甘みを活かし、塩分を減らしても美味しく食べられるように工夫しています。ぜひ試してみてください。
まとめ
手羽元をチューリップ状にするだけで、見た目もかわいくなり、お弁当やおもてなし料理にもぴったりです。甘辛い味付けがしっかり染み込んで、ご飯にもお酒にも合う一品。フライパンひとつで作れるので、手軽にチャレンジできます。ぜひ作ってみてください。
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