はじめに
2025年1月13日放送のNHK「きょうの料理ビギナーズ」では、寒い冬にぴったりの「ねぎのすき焼き」が紹介されました。ねぎを主役にしたユニークなすき焼きで、フライパンひとつで手軽に作れるのがポイントです。ねぎは立てて入れることで火の通りが均一になり、甘みがしっかり引き出されます。牛肉や豆腐、春菊と一緒にいただくことで、シンプルながら満足感のある一品に仕上がります。今回はこの「ねぎのすき焼き」のレシピを詳しくご紹介します。
ねぎのすき焼きの材料(1人分)
ねぎ:1~2本(200g)
木綿豆腐:1/2丁(150g)
牛切り落とし肉:100g
春菊:30g
A(割り下)
酒:カップ1/2
しょうゆ:大さじ2
砂糖:大さじ1+1/2
卵:1個
ねぎのすき焼きの下準備
ねぎは1~2本(200g)を2cm幅にカットします。ねぎを短く切ることで火の通りが均一になり、甘みがしっかり引き出されます。
木綿豆腐(1/2丁・150g)は1cm厚さにスライス。豆腐は厚すぎると味が染み込みにくく、薄すぎると崩れやすくなるので、この厚さが適しています。
春菊(30g)は葉を摘み取り、食べやすい長さにちぎります。春菊は加熱時間が短いため、仕上げ直前に入れるのがポイントです。
Aの割り下を作ります。酒(カップ1/2)、しょうゆ(大さじ2)、砂糖(大さじ1+1/2)を混ぜ合わせ、しっかりと砂糖を溶かしておきます。
ねぎのすき焼きの作り方
- フライパンに具材を並べる
小さめのフライパンに木綿豆腐と牛切り落とし肉(100g)を広げて並べます。豆腐と牛肉を交互に重ねるように配置すると、味が均等に染み込みやすくなります。 - ねぎを立てて加える
カットしたねぎをフライパンの中心に立てて加えます。ねぎを立てて入れることで火の通りが均一になり、煮崩れを防ぎつつ甘みを最大限引き出します。 - 割り下を加える
混ぜ合わせたAの割り下をフライパン全体に回しかけます。均一に味が行き渡るように、ねぎや豆腐の隙間にも注ぎます。 - 弱めの中火で煮る
フライパンを弱めの中火にかけます。煮立ったらそのまま8~9分煮ます。途中で牛肉を軽く返しながら、全体に火を通しましょう。牛肉が煮えすぎると固くなるので注意が必要です。 - 春菊を加えて仕上げる
ねぎが柔らかくなり、甘みが引き立ってきたら、春菊を加えます。春菊は火が通りやすいため、さっと煮る程度で十分です。 - 卵を溶いて完成
卵(1個)を器に割り入れ、溶きほぐします。煮えた具材を溶き卵につけながらいただきます。卵のまろやかさが全体の味を引き立てます。
ねぎのすき焼きの美味しく作るポイント
- ねぎを立てて並べる
ねぎを立てることで、火の通りが均一になり甘みがしっかり引き出されます。見た目も美しく、特別感が増します。 - 割り下の味付けバランス
甘めの割り下がねぎの甘みと相性抜群です。砂糖の分量はお好みで調整できますが、甘さ控えめが好きな方は砂糖を少し減らしてもOKです。 - 豆腐の厚さに注意
豆腐は1cm厚さに切ることで、程よく味が染み込み、煮崩れしにくくなります。 - 春菊は最後に加える
春菊は火が通りやすいため、最後に加えてさっと火を通すだけで十分です。
ねぎのすき焼きに合うおすすめの食材
- しらたき
すき焼きといえばしらたきも定番。ねぎのすき焼きにもよく合います。水分をしっかり切ってから加えましょう。 - しいたけやえのき
きのこ類もおすすめです。しいたけは旨味をプラスし、えのきは食感を楽しめます。 - 厚揚げや糸こんにゃく
ボリューム感を出すために厚揚げや糸こんにゃくを加えるのも良いでしょう。
ねぎのすき焼きのアレンジレシピ
- 鶏肉のねぎすき焼き
牛肉の代わりに鶏もも肉を使っても美味しく仕上がります。鶏肉の旨味がねぎの甘さを引き立てます。 - 豚肉のねぎすき焼き
豚バラ肉を使って、よりコクのある味わいに仕上げるのもおすすめです。
高齢者向け「ねぎのすき焼き」の分量調整と栄養バランスの工夫
1回の食事量の目安(高齢者向け)
- 総エネルギー量:約500〜600kcal
- たんぱく質:約20〜25g
- 脂質:約15〜20g
- 塩分:2g未満
分量(1人分)
ねぎ:1本(150g)
木綿豆腐:1/3丁(100g)
牛もも肉(脂身少なめ):80g
春菊:30g
A(割り下)
酒:大さじ2(30ml)
しょうゆ:大さじ1(15ml)
砂糖:小さじ1(3g)
卵:1個
総エネルギー量:約550kcal
たんぱく質:約25g
脂質:約18g
塩分:約1.8g
食べやすさの工夫
- ねぎは斜め薄切りにし、火の通りを早くして柔らかくする
- 牛肉はもも肉やヒレ肉を使用し、脂質を控えめに
- 木綿豆腐は小さめにカットして、口に運びやすくする
栄養バランスの工夫
- たんぱく質強化のため、豆腐と牛肉をバランス良く使用
- 野菜のビタミン強化で春菊を増量し、ビタミンC・βカロテンを補給
- 食物繊維補給のため、えのきやしらたき(50g)を加えるのもおすすめ
塩分控えめの工夫
- しょうゆを減量(大さじ2→1)
- 出汁の風味を活かし、鰹節や昆布だしを加えて旨味を増す
- 減塩醤油や塩分50%カットの醤油を使用
高齢者向けに調整した「ねぎのすき焼き」は、総エネルギーを抑えつつ、たんぱく質をしっかり確保できるように工夫しています。食材のカット方法や割り下の塩分量を調整し、健康的で食べやすい仕上がりになっています。
![しげゆき](https://shigeyuki.net/enior-meal/wp-content/uploads/2025/01/IMG_3215.jpeg)
自分もすき焼きは好きでよく作るんですが、いつもねぎは脇役扱いでした。でもこのレシピだと、ねぎの存在感がグッと引き立っていて、見た目もきれいですし、ねぎ好きにはたまらない感じがします。
豆腐や春菊の使い方もバランスが良くて、シンプルだけどしっかりした食べ応えがありそう。特にフライパンで手軽にできるのが嬉しいポイントですね。忙しい日でもサッと作れて、しかも鍋を出さなくていいのは助かります。
次回のすき焼きはこの「ねぎのすき焼き」スタイルで作ってみようと思います。シンプルだからこそ、素材の美味しさを感じられる料理っていいですよね。
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